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(最終更新日: 2012年1月22日

スキューバ同好会 
世話役:佐藤 眞樹 

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2010年3月18日

スキューバ同好会セブ島ツアーレポート

2月4日〜9日までフィリピン・セブ島でダイビングを楽しみました。初めてメンバー5人(杉山・横井・遠藤・佐藤・三木)全員参加のツアーです。ダイビングスポットは世話人の杉山さんが長年潜っているセブ島南端のサンタンダー。4日夜11時近くに宿泊施設のルビ・リゾート着。

水中遊泳を楽しむメンバー
かわいいクマノミ発見
船上で遠藤さんの50本達成を祝う

 翌5日から南の真っ青な海でダイビングを楽しみました。ところが2日目の6日に事故発生。この日は外洋のアポ島というところで潜りました。この日は風が強く高い波が押し寄せ、白い波頭が立っていました。今日はドリフトダイビングを楽しむ予定。エントリーすると潮の流れに乗って移動し、予定のところにエグジット。その地点にボートが回って待ち受けるというダイビングです。

 潜水すると、予想以上に潮の流れが早く、水の透明度が悪い状態。それでもガイドの指導の下ダイビングを始めたが、潮の流れに押され、なかなかまとまって動けない状況。そんな中、仲間の一人がはぐれてしまい、一人で海上に浮上しました。メンバーが一人いないことに気づいたガイドはすぐに全員に浮上を命じました。そこは予定のエグジット地点ではないので当然ボートはいません。押し寄せる高波にもまれながらボートを待ちます。

 ようやくボートの姿が見えたが、こちらに近づこうとしません。刻々とタンクのエアーは無くなっていきます。なぜボートが来ないのか質問しても現地スタッフの言葉が分からないので様子が分かりません。いよいよだめか。われわれの短い(長い?)人生も終わりかと思ったとき、現地スタッフの泳ぎの名人達がわれわれを引っ張って行ってボートに乗せてくれました。命からがら船上に上り、しばらくは呆然としていました。

はぐれた仲間のつぶやき ‥‥ 透明度が極端に悪くなり、仲間の赤いフィンが乳白色の彼方に消え去り、追いかけましたが流れも急で、遂に仲間を見失い、1分探しても見つからなかったのでマニュアル通り、海面に浮上しました。波は高く、どこにも船は見えません、これでおしまいかと一瞬思いもしましたが、水面で仰向けになりレギュレーターをはずして、空気を節約し、暫く太陽を浴びながら漂っていましたら、波間に遠くボートが一瞬見えました。大きく手を振り、先方が気付くのを待ちました。救命用のバルーンか笛を持って来るべきだったと反省しましたが、幸いボートが気付いて近づいて来たので、助かったと思い、大声を上げて助けを呼びました。彼らの視力は何と3.0もあるそうです。船に助け上げられ、暖かいコーヒーを飲んだ時はホッとしました。皆さんに大変ご迷惑をお掛けしました。

 船に救助されてしばらくして笑顔が出るようになり、状況を聞くとわれわれのいた地点は浅瀬でボートが近づけなかったとのことでした。いずれにしても九死にを得た出来事でした。

 このようなことは滅多に起きないハプニングで、それ以外はまったく非日常的な楽しい経験をしました。海中では、きれいなサンゴ礁を眺めたり、クマノミ、スズメダイ、ウミウシ、ウミヘビ、イワシの大群、カサゴ、ヨロイウオ、ウミガメ、フィリッピンバタフライ等々とたわむれました。

 アウトリガーの舟の上の昼食はことのほかおいしいし、ビール、ワインをはさんだディナーはこれまた格別。後はバタンキューと眠る誠に健康的な日々でした。

 このように事故にもめげず翌日からもダイビングを楽しみ、遠藤さんの通算50本達成(スキューバーでは1回潜るのを1本と呼びます)を水中で祝う会も開きました。

 いろいろとあったツアーでしたが、全員無事でダイビングを満喫した6日間でした。

(写真クリック>>>拡大)

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