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ワイングラス

ワイン同好会

世話役 石井 勝巳

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2020年2月23日 更新

目 次

掲載日 タイトル 筆者(敬称略)
2019年11月9日 ワインをより楽しく飲むために(1) 今井 智之
2016年11月28日 ワインの選び方(初級編) 石井 勝巳
2016年8月23日 スパークリング・ワインについて(補足) 今井 智之
2016年7月28日 スパークリング・ワインについて 今井 智之
2016年7月7日 第60回 「ワイン同好会」開催のお知らせ 石井 勝巳
2015年6月21日 第54回 「ワイン同好会」開催のお知らせ 櫻井三紀夫
2015年6月19日 ワインの原料となる葡萄の種類について 今井 智之
2015年3月26日 シチリア便り 角谷 充弘

2019年11月9日 掲載

wineGlass ワインをより楽しく飲むために(1)

記:今井 智之

アロマとブーケ

ワインの香りについてアロマとブーケという言葉をよく聞きます。その違いは何か知っておくと楽しみが増えます。香り(アロマ)に実は3種類あります。

  • 第1アロマは葡萄そのものがもつ香りで原料葡萄の特質を現します。
  • 第2アロマは発酵・醸造に由来する香りでワインの出来具合を現します。
  • 第3アロマ(ブーケ)は熟成中に生まれる成分の香りで熟成の進化を現します。

第1アロマと第2アロマを区別することは難しく、気にせずワインをグラスに注いだだけの状態で感じることのできる香りです。よく、ワインを注がれると、いきなりグラスを動かす(スワリング=下記)ひとを見受けますが、そうせず嗅いでみましょう。果実や花、植物、ミネラルの香りを感じることを楽しむのです。この段階で葡萄の種類を当てるのは大変難しいです。このプロセスから始めると、貴方にソムリエが一目置くことになりましょう。

第3アロマ即ちブーケは熟成の仕方や熟成度によって多種多様な香りが現れます。これを嗅ぎ取るためにグラスを回して、ワインを空気に触れさせると立ちのぼってくるのです。

ワインの香りを楽しむ時のポイントは、年代モノのワインはあまりグラスを回しすぎないこと、香りが飛ぶリスクがあるので、香りの変化を確認できる程度に回してみることと言われます。香りが飛んでしまうと、飲むときせっかくあった香りを味わえなくなってしまうからです。

スワリング(Swaring)

上記の「グラスを回す」ことをスワリング(Swaring)と言います。その目的は、

  1. 第3アロマ、つまりブーケを確かめること。
  2. 熟成したワインに空気を与えワインをまろやかにすること。

但し、上記の通りスワリングし過ぎるとブーケが飛んでしまいますし、ソムリエの前であまりスワリングしないことです。何故なら、普通ソムリエは抜栓後配慮済みであるし、特にデカンタージュした場合は全く意味がないからです。

◇ ◇ ◇

注:万一、腐敗等不快な香りがした場合は、ワインの保管が悪く劣化している場合がありますから、遠慮なくソムリエにクレームすべきでしょう。このような場合には抜栓したコルクから不快な香りがすることがありますから、コルクは確かめ目の前でソムリエにコルクを返し嗅いで貰うとよいです。それでも認めないようなソムリエは本物のソムリエとは言えません。自分で選んだワインが“口に合わない”、“好きでない”と言って突っ返すのは愚の骨頂です。選んだワインは貴方の責任となるからです。

以上 
(2019年10月12日 記)

2016年11月28日 掲載

wineGlass ワインの選び方(初級編)解説

記:石井 勝巳 / 資料:三納 吉二

(クリック拡大)
白ワインの選び方
赤ワインの選び方
ワイングラスと飲み頃温度
画像は「Pinterest」より

当会メンバーの三納さんから「ワインの選び方(初級編)という図版をインターネットからダウンロードしたとの連絡がありましたので、この画像に解説を加えてご紹介します。

◇ ◇ ◇

初心者向け資料として、体系的にヴィジュアルな表に取りまとめられている。このような資料は従来あまり目にすることはなく、ワイン愛好家には虎の巻として常時参照できる非常に有益なものである。

ソムリエとして世界的に高名な田崎真也氏は、ワイン初心者がワインを選ぶ取り掛かりはぶどうの品種が基本となると指摘している。

その意味で、本資料はぶどう品種をキーワードとして構成され興味深いものがある。

ぶどうの品種に関しては、同好会ニュースに今井智之氏が掲載された「ワインの原料となるぶどうの種類について」に詳述されているのでご参照願いたい。

「ワインの選び方(初級編)」の画像については殊更詳しい解説を加える必要はないものの、若干付言しておきたい。

  • 白ワイン用ぶどうで最もよく知られているのは「シャルドネ」であろう。
    仏ブルゴーニュを始め米国カリフォルニア、チリなど世界各地で広く栽培されており、生産地ベースで飲み比べるのも興味深い。
  • 赤ワイン用ぶどうは、仏ボルドーを代表する「カベルネ・ソーヴィニヨン」と、仏ブルゴーニュの「ピノ・ノワール」が双璧をなすであろう。
    これに次ぐ代表品種には仏ボルドーの「メルロー」があり、新世界のチリやニュージーランドでもよく栽培されている。
  • ワインの保存には、定温管理された地下カーブが理想かも知れないが、一般的には電気式ワインセラーが最も適しており、設定温度は13-16℃が一般的である。
    シャンパーニュや白ワインはこれより低めに冷やしてから飲むのがよい。
    また赤ワインはワインセラーから取り出して抜栓後、軽めのワインはその程度が適温だが、重めのワインはそれより多少高めが適温となる。
  • シャンパーニュ用グラスはフルート型が一般的だが、必ずしもこれに拘ることなく白・赤ワイン用グラスやマティニなどを飲む逆円錐状グラスなども広く使用されている。

以上

2016年8月23日 掲載

wineGlass スパークリング・ワインについて(補足)

今井智之

前回、弊メモがワインに見識豊かな皆様に紹介されたことを踏まえ、読み返してみますと、シャンパンの造り手や銘柄については誠に不十分であると思いましたので補足することと致しました。

シャンパンの造り手は大変数多く、またいちいちテースティングしますと膨大な費用が掛かってしまいますから、著名な評論家といえども完璧な判定を試みていないように思われます。筆者が少々調べました結果から申し上げますと、

1.現在時点で誰でもが共通して推奨するベスト・シャンパンはない

〔資料1〕をご参照下さい。何と推奨ベスト10+に共通するブランドがありません。表以外で Gayot という評価ガイドでは EnkiVillage と2社だけ共通していました(Hiedsieck と Perrier-Joust)Chief Executive という雑誌の特集では、ドン・ペリニヨン、クリュッグ、ルイ・ロデレール、Perrier-Jouet が入っています。デキャンターやH.ジョンソンにはよく知れた造り手が見当たりません。要するに評価が主観的としか言いようがありません。同じ造り手でもヴィンテージやブランドにより年々評価が変わって当然でしょう。

2.国賓のもてなしには、歴史や伝統が評価される超有名シャンパンが供されます

些か古いですが、〔資料2〕をご参照下さい。さすがに名の知れたシャンパンばかり出てきます。外交上、質より名に重点を置かざるを得ないのでしょう。ビジネス社会で、これらのシャンパンでもてなせば、スキャンダルになることを恐れ、いささか敬遠されかねません。西川恵の著書は、シャンパンのみならずワインについても詳しく紹介されており大変興味深いです。序ながら、かような場面の多くでは、シャンパンは乾杯に出されますが、デザート前にチーズに合わせても出す場合があるようです。前菜でのフォアグラにはシャトー・ディケム(ソーテルヌ)を合わせるように、贅を尽くすということは、まことに繊細な配慮が必要なのですね。

補足すべき基本知識として、“ブラン・ド・ブランとは” があります。高品質シャンパンに、この名称がつくものが多くあります。その意味は、シャンパンは一般的に原料として、主としてシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエを使いますが、ブラン・ド・ブランには白葡萄のみ、即ちシャルドネだけを使ったものを言うことになります。

生産者についてもう少し補足しましょう。シャンパンでは生産者として15,800のワイン造り手と300の所謂シャンパン・ハウスが存在し、年間3億8百万ボトルのシャンパンが出荷されているそうです。因みにその輸出先のトップは英国で、続いてアメリカ、ドイツ、そして日本ということですから、人口比で言っても明らかに英国人が最もシャンパンを好むということです。筆者の体験からも、これを証明できそうなエピソードでエッセイが書けそうです。もっともフランス人の消費量が最も多く、生産量の半分以上で英国の5倍弱です。人口比(年間)では英国が0.5ボトル、フランスが2.5ボトルということになります。しかし、シャンパンは富裕層の飲み物ですから、平均値はミスリーディングです。近年ナイジェリアの富裕層の消費量が激増中という話題もあります。

シャンパーニュ・ベスト10メゾン 偉大なるメゾン
(ネットより参照)

造り手には優良畑から原料を買い付けて生産するネゴシアン・マニピュランや自らの畑で収穫した葡萄のみ原料として造る生産者レコルダン・マニュピランその他もあって多岐多彩です。シャンパンの格付けは、ボルドー・ワインなどがシャトーを格付けするのと違って、畑の所在村で決められているようです。34,000ヘクタールの畑が、グラン・クリュ(上級)とプルミエ・クリュ(下級)に格付けされ、葡萄の価格が決めれれるそうです。ドン・ペリニヨンを造るモエ・エ・シャンドン社はグラン・クリュ畑の中から最優秀な葡萄を買い付けてシャンパンを造る訳です。前述の通り造り手の評価にはバラツキがりますが、代表的な例の名称とその産地を下マップに纏めました。

(クリック拡大)

最後にシャンパンのパーカーポイント90以上のヴィンテージ・イヤーをご参考までに列記しましょう。結婚記念のお祝いにでもお試しされてはいかがでしょう。

1964、1971、1975、1976、1982、1985、1989、1990、1995、1996、2002、2004以降ND(No Data)

以上
2016.8

2016年7月28日 掲載

wineGlass スパークリング・ワインについて

今井智之

(クリック拡大)
シャンパーニュ地方
ロケーション

スパークリング・ワイン(通称泡もの、以下SW)と言えば、先ずはフランスでシャンパン、イタリアではスプマンテと呼ぶことは理解されていましょう。もっとも日本ではSWを何でもシャンパンと言い放っている筋もありますが、明らかな間違いで、この過ちを犯すと外国ではとんでもないことに遭遇しかねません。レストランで事後勘定を見せられて目の玉が飛び出すというように。しかし、何と言いましてもシャンパンが基本で、その製法によるSWが一番美味しいのです。只、どんなに美味しいSWを造ってもシャンパン地域公認のもの以外ではシャンパンという呼称は違法となります。

シャンパンの製法

シャンパンの基はごく普通のワインです。シャンパーニュでは、白葡萄のシャルドネと黒葡萄のピノ・ノワールとピノ・ムニエを原料とします。“なのに何故白いシャンパンとなるか”とう疑問が出ます。ワインの色は葡萄の皮から出ますから、果皮を早期に全て除去すれば白くなるのです。多少時間を置いてから除去するか、僅か残して醸造すればロゼの原料となるのです。赤ワンを混ぜることにより、ロゼを造ることもあります。

原料となる複数種ワイン組合せるのですが、これをアッサンブラージュ(英語の assemble に相当)と言います。出来るだけ優れたワインを集めるという目的から、単数年度の収穫葡萄を使う場合と複数年度の葡萄を使う場合がありますが、前者がヴィンテージ付きとなり、後者がノン・ヴィンテージとなります。出来上がったワインをテーストして選別するのですからいずれも優れたものになりますが、概してヴィンテージ・シャンパンが高価品となるようです。しかし、ノン・ヴィンテージだから劣ると決めつけることは避けるべきでしょう。
 次は泡をどうして造るのかとう疑問に答える必要があります。原料たるワインを瓶詰し2次醗酵すると二酸化炭素が発生し瓶内に留まりワインに溶け込むからです。しかし、2次醗酵のためには酵母の他糖分を加える必要がありますから、蔗糖(スクロース)の入ったシロップを加えます(この工程をティラージュと言います)この糖分の量により出来上がりのシャンパンの甘さ、辛さが決まるのです。辛口のものを「ブリュット(brut)」と言います。また正反対の甘口を「ドゥー(doux)」と言い、中間に「ドゥミ・セック(domi-sec)」「セック(sec)」「エクストラ・セック(extra sec)」と次第に辛くなってゆきます。因みにみにキュヴェ(cuvee)という表示がありますが、これは上記のようなアッサンブラージュしたものという意味です。

瓶内発酵しますと酵母が澱に変わりますから、これを取り除かなければいけません。コルクを斜め下に向けて貯蔵し、毎日僅か(8分の1)回転させるのは、澱をコルクに付着させるためです。では付着した澱をどう取り除くのか心配でしょう。大昔は職人が手の技で速やかにコルクを交換したのです。瓶の材質もよくなかったので爆発の危険を伴う作業でした。今では、頭部を凍結させコルクを機械的に取り替えます。この作業をルミュアージュ、機械をジャイロパレットと言います。あとは法律で15か月以上寝かせてから出荷しますが、その期間が長いほど良いと言えます。

シャンパンの銘柄

一番有名なのは、ドン・ペリニヨン(Dom Perignon)、通称ドンペリでしょうか。昔の映画「プリティ・ウーマン」で大金持ちがコールガールにイチゴを入れて飲ませるとか、「007」シリーズでは「ドクター・ノー」にも登場しましたが、「ゴールドフィンガー」の中で007が“華氏38度(摂氏3度)で保管しなくてはいけない”という興味深いセリフがありました。ドン・ペリニヨンンは、シャンパンを初めて造った僧侶の名ですが、造り手「モエ・エ・シャンドン」の最高級銘柄です。

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ドンペリニヨン
  モエ・エ・シャンドン社  
玄関脇 カーヴ テースティングの準備

筆者はここを訪問し、ナポレオン来訪のため建てた客室でテースティングしたことがあります。国賓を招いてのエリーゼ宮の饗宴や日本の宮中でもよく出されるようです。さほど有名でなくとも評価が高い造り手にルイ・ロデレール(Louis Roederer)があります。そこの「クリスタル」とう銘柄は、18世紀、ルイ・ロデレールのシャンパーニュを寵愛していたロシア皇帝アレクサンドル2 世が、自身の名声を象徴するようにクリスタル製の瓶に詰めたシャンパーニュを所望したことに始まります。ピノ・ノワール60%とシャルドネ40%のアッサンブラージュで時価3万円、このロゼは時価7万円と高価ですが、ブリュット・プルミエは7千円で買えますから試してみる価値があるでしょう。他にも多くの優れた造り手がいますが、これらを全てテースティングしていたら蓄財を使い果たすことになりましょう。

フランスのSW

シャンパンの他にSWとして下記のものがあります。

クレマン(Cremant)

シャンパンと全く同じ製法によりSWで、Cremant de ・・・と産地名を付しています。例えば、クレマンダルザック(Cremant d’Alsace)やクレマン・ド・ブルゴーニュやクレマン・ド・ロワール等です。シャンパンは値段が高いですから、同じ品質でもクレマンを安く買うことが懸命の場合があります。レストランでは、“今日は・・・のクレマンを試してみたい”と言えば大変スマートで、なまじっか無理して安いシャンパンを注文するよりソムリエの受けはよいでしょう。

ムスー (Mousseux)

ムスーとは泡を意味し、AOCもありますが、正に低品質の泡ものです(ですから筆者はシャンパンやクレマンなどを含めすべてを泡ものと呼びたくないのです)その造り方は千差万別で炭酸ガスを注入するというものまであります。

ペティヤン(Petillant)

ペティヤンは「パチパチ跳ねる」という意味ですが、泡の量は少なく、普通のワインが口の中で“アレッ!”と-感じる程度のものです。弱発泡性のワインなのです。

イタリアのSW

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イタリア
3大スプマンテ・ロケーション
プロセッコの名産地
ヴェネト州ヴァルドッビアーデネ
ワインとおつまみを売る
無人スタンド
その向側に見える葡萄畑

イタリアではSWを総称してスプマンテと言います。レストランで食前にスプマンテを注文すると、特にグラスの場合は、黙って持ってきますが、どこの産すらも分かりません。高価なレストラン、例えばフィレンツエの「エノテカ・ピンキオーリ」などでは、アスティ、フランチャコルタ、それともプロセッコかと問い質してきます。はじめから、いずれかを指定するほうが受けがよいでしょう。正しくこの3つがイタリアを代表するSWなのです。

アスティ(Asti )

ピエモンテ州にある産地名。DOCGでも評価は比較的低い。H. ジョンソン3星(満点4)葡萄品種はモスカート・ビアンコ。

フランチャコルタ(Franciacorta )

ロンバルディア州、ミラノに近い地域名。同じくDOCG地区でもH.ジョンソン評価は4星の満点。使用葡萄はシャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・ネーロ。安心できる銘柄のひとつベラヴィスタは各々80、19、1%。他に同じく高評価の造り手にバローネ、ピッツィーニなど10社ありますが、決して安いわけではありません。モンテ・ローザなどはコスパがよさそうです。

プロセッコ( Prosecco )

ヴェネト州。葡萄品種はコネリアーノ、ヴァルドッビアーデネなど。DOC及びDOCG。H.ジョンソン評価は2星でもポピュラーなSWです。筆者も現地に行きましたが美しいところで、昼に夜に、先ずはプロセッコとよく飲みました。

イタリアその他のSW

フリッザンテ (Frizzante)

微発砲及び半発泡酒。ラベルには葡萄品種に地名を加えたものが多い。例えば、「モスカート・ダスティ」プロセッコの一部もこの部類に入ります。

ランブルスコ (Lambrusco)

天然発泡性ワインで白だけでなく、赤やロゼもあります。また甘口、辛口と種類が豊富です。ランブルスコは一連の葡萄種類、サラミーノ、マラーニ、マエストリ、グラスバロッサ、モンテリッコ等の総称でもあります。そこからできたワインもランブルスコと言います。主たる産地はエミリヤ・ロマーニャ州。

その他の国のSW

先ず長い伝統のあるスペインでは、エスプモーソ(espumoso)と言いSWのことを意味します。イタリアでのスプマンテに相当します。また、ガヴァ(gava)という呼称があり、特定地域でシャンパンと同じ製法で造るSWを意味します。その多くはカタルーニャ州ペネデス地域で、マカベオ種、パレリャーダ(スペイン語版)種、チャレッロ種を使って生産されます。優れた品質のものでも比較的低価格で、パーティー等で使うには最適でしょう。

最近話題に上っているSWとしてはイングランドがあります。ワインもそうですが、特にSWが好評を受けています。本年4月パリでフランスの専門家を招いて、シャンパンと対比してのブラインド・テ-スティングを行った結果、英国のSWを多くがシャンパンと間違って断定されたり、より美味しいと判定されたそうです。ウエスト・サセックス産の「ナイティンバー(Nyetimber)」というSWが最も好評であったそうです。筆者も在日英国大使館で同地産をよく飲まされますが、シャンパンに勝るとも劣らぬものがあります。値段はそう安くなくともよく売れているようです。

以上
2016.7.26

2016年7月7日 掲載

wineGlass 第60回 「ワイン同好会」開催のお知らせ

DFWC 例会は発足以来回数を重ね、この度、節目の第60回目を迎えることになりました。
この記念すべき会に参加いただきたく、下記の通りご案内申し上げます。

奮ってご参加頂きたくお願い申し上げます。

開催場所は前回好評を博した椿山荘「ポプラルーム」で、緑濃く清涼感溢れる雰囲気の中で、ワインとマリアージュを楽しんで頂きたいと思います。

「ポプラルーム」

季節柄、暑気払いの趣向としては、これまた清涼感溢れる「泡もの」大集合を企画致しました。
口直しに赤ワインを一部含めたレパートリーとなります。

どうかご期待のうえこぞってお出かけくださいますよう、お待ちしております。

◇ ◇ ◇

  • 日 時:2016年8月25日(木)17:30~
  • 場 所:ホテル椿山荘東京 ホテル棟2F「ポプラルーム」
    TEL:03-3943-1171(代表)
  • テーマ:「シャンパーニュとスパークリングワインの競演」
  • 会 費:13,000円
  • 申し込み期限:8月4日(木)
  • 銀行振り込み期限:8月11日(木)
    (振込み先)三菱東京UFJ銀行神保町支店
    普通2342948 ディーエフ ワイン クラブ
  • キャンセルポリシー
    半額徴収:8月18日(木)以降
    全額徴収:8月22日(月)以降

お申し込みは、いつもの通りこちらの「伝助」にてお願いいたします。

または、幹事石井宛て(ksishii212@jcom.home.ne.jp)直接ご連絡下さい。

以上
幹事:石井 勝巳

2015年6月21日 掲載

wineGlass 第54回 「ワイン同好会」開催のお知らせ

梅雨入りに伴い高温・高湿度の日々が続いておりますが、会員各位にはご健勝にてお過ごしのことと存じます。

次回、8月例会のご案内を申し上げます。8月例会は、ワインに関係する世界遺産を取り上げ、ワインの歴史をひもときながら、その地にちなんだワインを楽しむ、という趣向に致しました。

料理は、椿山荘のシェフによるワインとのマリアージュで、定評のあるフランス料理を満喫頂けると思います。定員30名程度を考えておりますので、皆様奮ってご参加ください。

  • 日 時:8月4日(火)5時30分 開場 6時 開宴
  • 場 所:椿山荘「フリージアの間」
    東京都文京区関口2-10-8
    TEL:03−3943−1111(代表)
  • テーマ:「世界遺産で綴るワインの歴史」
  • 会 費:13,000円
  • 申し込み期限:7月24日(先着30名)
  • 銀行振り込み期限:7月27日
    (振込み先)三菱東京UFJ銀行神保町支店
    普通2342948 ディーエフ ワイン クラブ
  • キャンセルポリシー
    半額徴収:7月28日(火)
    全額徴収:7月31日(金)
    いつも通り、伝助から参加申し込み&銀行振込状況を記入してください。
    http://densuke.biz/list?cd=PrLVzb92KHv6x7Fv

(幹事:櫻井三紀夫 080-2072-6654)

2015年6月19日 掲載

wineGlass ワインの原料となる葡萄の種類について

今井智之

ワインを楽しむためには何も葡萄の種類など語る必要はなく、只々美味しいかどうか、好きか嫌いか、料理に合うか否かの判定をし、リピートするために記憶としてラベルの表示を記憶しておけばよいはずです。

しかし、ワインへの興味を高めて行くと、どうしても原料である葡萄に関心を持つようになりましょう。私は、特定のワインについて葡萄の種類を聞かれると、「この方はワイン世界の2段階に入っている」と受け止めます。3段階は生産地とヴィンテージ、4段階は格付けと造り手による分類となり、最終5段階目は、料理とワイン、そしてそのサーヴィスの仕方になってくるように思います。最後のところは分かり難いかもしれませんが、美味しい料理を見つけること、優れたソムリエと相談してその料理に最も合ったワインを選ぶことであり、どのような形のワイン・グラスを選ぶか、またデキャンタージュをすべきか否か、温度は何度に保つべきかを決めることに関心を持つようになることでしょう。

ワインの世界は非常に広く深く文献も多数あります。私の手元にもある、ジャンシス・ロビンソンのザ・オックスフォード・コンパニオン・トゥ・ワイン、言わばワイン百科辞典でA4大で、アペンディックを除いて767頁もあり、小さな活字と写真で埋まっています。

さて、この度は原料葡萄の種類によるワインの分類と生産地を解り易く解説しましょう。先ず葡萄には各生産地固有のものと国際的に普及しているものがあります。即ち固有のものは、その土地にしか栽培されず、夫々異なった味わいと特徴もっています。従ってその種類の数は数え切れないほどあることになりますが、その一部は後段でご説明するとして、先ずは世界的に栽培されている葡萄からはじめましょう。

1.フランスから出発した品種

白ワイン用品種

代表的なものとしてシャルドネとソーヴィニヨン・ブランがあります。前者はブルゴーニュ地方で世界的に最高レベルのワインを造りだしています。赤ワインにも言えることですが、ラベルに単にブルゴーニュと記されているものは低価格もので、産地名、更には畑名まで絞って表示されていると高価ワインとなります。ブルゴーニュ産白ワインの80%はシャルドネです。北から南に進むとして、先ずはシャブリ①、続いてアロース・コルトン②(シャルマーニュとコルトン・シャルマーニュが代表的)、ボーヌ③(グレーブ、マルコネ等)、ムルソー④(ペリエール、シャルム等)、ピュリニー・モンラッシェ⑤(モンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェ等)、シャサーニュ・モンラッシェ⑥(クリオ・バタール・モンラッシェ、モルジョ等)、マコネ(プイイ・フュイッセ等)があります。その中、ムルソー、シャサ-ニュ・モンラッシェそれにピュリニー・モンラッシェを3大白ワインなどと言います。シャルドネは、他地域(ラングドック・ルション等)のみならず世界に広がってきました。オ-ストラリア、カリフォルニア、チリー、南アフリカ、ニュージーランド等が代表的です。

各品種から作られている銘柄のひとつ(拡大可。本文の番号を参照。以下同じ)

ソーヴィニヨン・ブラン⑦はボルドー地区南部、アントル・ドウ・メールやグラーヴで栽培されますが、ロワール地方で素晴らしいワイン(例サンセール)を造り出します。またソーテルヌやバルサックで造られる貴腐ワインにはセミョン種が加えられます。そのナンバー・ワンは有名なシャトー・ディケム⑧で高価すぎて手が届くようなものではありません。シャルドネ酒とソーヴィニヨン・ブラン酒は、よくブラインド・テーストされますが、少々飲み慣れれば簡単に識別ができるほどの差を感じます。

他にも白ワイン用の葡萄があります。前掲セミヨンとムシュカデールはボルドーの補助品種で、紛らわしくもミュスカデ⑨はロワール地方のムシュカデの原料となります。アルザスではドイツ系のリースリングやミュスカを使い、南仏地中海沿岸では、セミヨン、グルナッシュ・ブラン⑩、クレレット等を原料とします。ところでフランス白ワインを離れる前に指摘しておくべきものとして、先ずシャンパンの原料があります。シャルドネの他ピノ・ノワールのみならずピノ・ムニエ⑪という黒葡萄も使うのです。

赤ワイン用品種

代表的なものは、ブルゴーニュのピノ・ノワール⑫とボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨン⑬とメルロー⑭です。ブルゴーニュは、有名なロマネコンティ⑮やラターシュを含め殆どのワインはピノ・ノワール100%使用します。他の葡萄をブレンドしないところがボルドーと違うところです。代表的な畑を北から南へと紹介しましょう。コート・ド・ニュイ(ジュヴレイ・シャンベルタン⑯、シャンボール・ミュジニー、ヴォーヌ・ロマネ、ニュイ・サンジョルジョ等)、コート・ド・ボーヌ(アロース・コルトン⑰、その他コルトン云々、サビニー・レ・ボーヌ、ボーヌ、ポマール、ヴォルネー、等)、ボジョレー等です。

ボルドー・ワインは大雑把に言って、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローの組合せに少量の第3品種、言わば一種の "隠し味" を加えたものです。また、その比率がジロンド川の右岸、左岸により大きく違うと言えます。右岸から西に向かってメルローの比率が減少して行きます。比較的にメルローは薄くまろやかなところ、カベルネ・ソーヴィニヨンは濃く複雑な味わいを醸し出しますから、初心者にはブルゴーニュや右岸を好む傾向があるようです。

この3種とも世界に広く普及しています。今、どこの国へ行ってもあるように思います。ピノ・ノワールはカリフォルニア州やオレゴン州やニュージーランドで競争力あるワインが造られています。カベルネ・ソーヴィニヨンは、カリフォルニア州ナパ・ヴァレーをはじめ多くの国々で使われています。オーストラリア、ニュージーランド、チリー、アルゼンチン、南ア、所謂ニューワールドで広く使用されています。非常に保守的なイタリアでさえ、トスカーナ州でサンジョベーゼ⑱にブレンドし、格付外となっても優れたワインを造るのに使っています(スーパー・タスカン)。メルローも同様にかなり国際化されています。さて "隠し味" としてブレンドされる葡萄ですが、それにはカベルネ・フラン、プチ・ヴェルドがあります。

この節で触れておかなければいけないのは、他にも国際化した普遍的な葡萄品種があることです。先ずはローヌ地方のシラー⑲、グルナッシュ等ですが、シラーはオーストラリア(ではシラーズと呼ぶ)をはじめアルゼンチン、チリー、ウルグアイ、アメリカで広く普及しています。そしてマルベック⑳、これは元々ボルドーの品種と考えられていましたが、ミディ・ピレネー地方で栄え(カオール)、またローヌ地方でも使用されることがあります(エルミタージュは、本来シラー主体でマルサンヌを使用のところつい先日マルベックをも見つけました)が、アルゼンチンで最も花を咲かせています。

2.各地固有の品種

このカテゴリーで筆頭と言えるのはイタリアでしょう。これこそ正にイタリアの特色なのです。では白赤、国別に紹介しましょう。

白ワイン用品種
≪イタリア≫

北から南へと進みます。

ピエモンテ州では、アスティーのような発泡性の甘口ワインを造るモスカート・ビアンコと辛口白ワイン、ガヴィやガヴィ・ディ・ガヴィを造るコルテーゼが代表的です。

ロンバルディア州では、高評価のフランチャコルタ発泡酒の原料としてピノ・ビヤンコ㉑やピノ・ネーロがあります(シャルドネと混合)。

ヴェネート州では発泡性ワインを造るプロセッコやソアーヴェを造るガルガーネガ㉒やレッビアーノ・ディ・ソアーヴェが有名。

フリウリ・ヴェネッチア・ジューリア州は白ワインの聖地と言われるほど名高い。甘口のラマンドロにはジャッロ㉓が、コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリにはフリウラーノ(シャルドネと混合)そして甘口の同ピコリットはピコリットで造られます。

トスカーナ州では、ベルナッチャ・ディ・サンジミニアーノ㉔にベルナッチャ、トスカーナ・ビアンコにトレッビアーノ、マルヴァジアなどです。

ウンブリア州では、アッシジ・ビアンコにトレッビアーノ㉕、グレケット、オルビエート・クラシコにトレビアーノ・トスカーノ、グレケット、マルヴァジアが使われています。

マルケ州では、ヴェルディッキオにヴェルディッキオ㉖、ラツィオ州では、エスト!エスト !! エスト !!! ㉗にトレビアーノ・トスカーノ、トレビアーノ・ジャッロ、マルヴァジアと多様にありますね。

アブルッツォ州では、コントログエッラ・ビアンコにトレッビアーノ・トスカーノ、パッセリーナ㉘、

カンパーニャ州では、グレコ・ディトゥーフォ㉙にグレコ、フィアーノ・デイアヴェッリーノにフィアーノがあります。

プーリア州では、カステル・デル・モンテ・ボンビーノ・ビアンコ㉚にボンビーノ・ビアンコ、シチリア州では、アンソニカにアンソニカ㉛、カタラットにカタラット等。

サルデーニャ州には、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラにヴェルメンティーノがあります。

イタリアにはあまりにも多く多種多様に存在しますから、上記は50%程度にしか相当しないでしょう。

≪ドイツ≫

ドイツは気象条件が厳しく赤ワインの生産は芳しくなく、伝統的に白ワインを造っていました。産地はライン川に面したラインガウ㉜、その支流であるミューゼル川、ザール川、ルーヴァー川に囲まれたモーゼル㉝が有名です。安価なワインにはミューラー・トウラガウが用いられますが、貴腐ワインをはじめとする高級白ワインには殆どがリースリング㉞を使います。そしてリースリングは世界各国で使われています。ドイツ・ワインは暫く低迷していましたが、最近は頑張っていますね。先日、或るワイン会で、デキャンター誌で金賞を得たという甲州白ワインとラインガオウ地方のリースリングをブラインドで飲み比べさせられました。"どちらが美味しいか"という簡単で主観的な命題で値段は前者が後者の2倍もするということが告げられていたのですが、8割方のひとが後者に軍配を挙げたのです。

≪スペイン≫

スペインもイタリアと同様で多様に固有の葡萄が使用されています。先ずはガリシア州のアルバリーニョ㉟はスペインで最も高貴な白ワイン造りに使用されます。同州では他にゴデーリョ、トレイシャドウラとロウレイラがあります。続いて、カスティーリャ・イ・レオン州のベルデホ。カタルーニアとアラゴン州ではマカベオ・ピウラ、カタルーニア州ではチャレッロ㊱、パレリャーダがあり、南下してバレンシアに入るとモスカテルがあり、アンダルシア州ではパロミロや甘口ワイン用のペドロ・ヒメネス㊲があります。

赤ワイン用品種
≪イタリア≫

ピエモンテ州ではイタリアの最高ワイン、バローロ㊳やバルバレスコにネッビオーロが使われ、他にバルベーラ単独か混醸造として使用され、またドルチェットも重要な品種でありランゲで多く使用されています。

トスカーナ州では圧倒的にサンジョベーゼが使用され、キヤンティ、キヤンティ・クラシコ等のベースであり、その改良品種であるグロッソは銘酒ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ㊴やヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノを造りだしている。

カンパーニャ州には古代ローマ時代にギリシャから伝来したアリアニコがあり、高級ワイン、タウラージの原料として使われています。大衆酒アリアニコ・デル・タブルノの原料でもあります。また、バジリカータ州のアリアニコ・デル・ヴルトゥレの原料としても使用されています。

イタリアの赤ワインを選ぶとき、先ずはバローロかブルネッロ・ディ・モンタルチーノと言いたくともお値段が高すぎるとすれば、バルパレスコ(これも結構高い)、キヤンティ・クラシコ㊵、ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ、タウラージを選ぶとよいでしょう。造り手により値段が大幅に変わることも念頭に置いた方が良いでしょう。

≪スペイン≫

スペイン最高の赤ワイン品種はテンプラニーリョです。リオハ、ナバーラ地方原産ですから、リオハで多く使われ、優れたワインを造りだしています。注意しなくてはいけないのは、地域によって呼称が変わることです。マドリッドやラ・マンチャでは、センシベル、カスティーリャ・イ・レオンではティント・フィノまたはティント・デル・パイス、カタルーニャではウル・デ・リェブレと呼ばれます。

アラゴン地方原産のガルナチャ品種は、ローヌ㊶やラングドック・ルーションで使われるグルナッシュと同じでオーストラリアでも使われるように国際化しています。ナバーラ州、トレド県で多く栽培されています。

カリニェナ㊷、これもアラゴン地方原産でもフランスではカリニヤンと呼ばれる品種でスペインでもブレンド材として使用されています。

モナストレル、バレンシア州原産で、同州の他カタルーニャ州でも栽培されています。フランスではムールヴェドル、オーストラリアとアメリカではマタロと呼ばれているものです。他にメンシア、グラシアノ、カリエット、ボバル等があります。

≪ポルトガル≫

ポルトガルにも赤ワインが豊富に生産されていますが、ここではデザートワインであるポルト㊸(ポートワイン)の原料について記しましょう。認可されている葡萄品種は全部で29種、主要品種と補助品種に分けられていて主要品種を60%以上使用しなくてはならないとされています。代表的主要品種には、ティンタ・フランシスカ、ティントカン、トウリガフランセサ&ナショナル、ティンタ・ロリット&アマレロ&バロッカ、バスタルド等、補助品種には、マルヴァシア、ルフェテ、ティンタ・バルカ等

結び

各地固有の品種はかくも多く、とても憶えきれるものではないし、また憶えても意味が無いように思います。好きになったワインの代表的な葡萄品種だけ憶えるようにしてはいかがでしょうか。しかし、少なくとも、白ワインではシャルドネとソーヴィニヨン・ブランを、赤ではピノ・ノアール、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローの違いを利き分けられるようにしたいものです。

平成27年2月28日

2015年3月26日 掲載

wineGlass シチリア便り

エトナ山
海抜3300mのエトナ山すっぽりと雪に覆われ快晴に恵まれたこともあって実に優美な姿を披露してくれた
エトナ山
ワイナリーの建物は数百年前の農家の建物を改造したもの。左の建物です
エトナ山
エトナ山の麓、海抜900mにある素晴らしい畑が一面に拡がっている
エトナ山
敷地内にはいろいろな建物が散在しています
エトナ山
建物の内部。当時のワイン造りの流れを示す内装をしつれえている実におしゃれな建物だ
(クリックして拡大)

数年前から毎年2回、海外のワイナリーを訪問することにしている。今年最初の 訪問先は、どうした訳か3年連続のシチリア東部のワイナリーに赴くことに。

シチリアは、九州より小さく四国より大きい3000年近く前に古代ギリシャにより開拓された歴史ある島である。ギリシャから島の東部、今のシラクーサに葡萄が持ち込まれ、葡萄がその後北上して今日のフランス、イタリア、ドイツ、スペインにおいてワインが造られている欧州ワインの歴史の源となる地において、空気を吸いながら歴史を想像するのは実に楽しい。

今回は今も噴火を続ける海抜3300mのエトナ山麓にあるPlaneta 社のワイナリーを訪ねた。エトナはすっぽりと雪に覆われ快晴に恵まれたこともあって実に優美な姿を披露してくれた。その麓海抜900mにある畑(写真)が素晴らしい。朝11時半から食事を挟んで3時過ぎまでお邪魔した。1組4名の客の為にスタッフが熱心、かつ丁寧に対応してくれた同社の姿勢と行き届いた教育を感じた。

ワイナリーの建物(写真)は数百年前の農家の建物を改造し、当時のワイン造りの流れを示す内装をしつらえている実におしゃれな建物だ。

(角谷)