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師出会

囲碁同好会 情報コーナー
世話役 本田 徹

師出会 情報コーナー

2015年5月8日 掲載

囲碁・将棋専門チャンネル

飯田 孝司
筆者の飯田さん

最近、NHKの囲碁放送が縮小されるといううわさを聞いて、囲碁・将棋専門チャンネルに入会した。これはCSの有料放送で毎日24時間囲碁と将棋の放送をしている。

私は囲碁だけでなく将棋も楽しめるので、その気になれば毎日一日中寝ないで放送を見て楽しむこともできる。スポーツ中継以外は殆ど見たいテレビ番組がなくなっていたので、一挙両得である。

せっかくなので棋力の向上に役立つ番組はないかと探していたら、「棋力向上委員会」という番組を見つけた。標準的な内容は以下のようなものである。

  1. 3段〜5段程度の小学生の少年少女が更なる高段者になることを目標に、半年間インストラクター(アマチュアではあるがプロに近い実力を持った囲碁指導者)に月に1回指導碁を打ってもらう。
  2. その様子を実況でベテランプロ棋士が美人アマチュア棋士の聞き手を相手に解説していく。

その解説を聞いている内に、自分の棋力向上のヒントを得た。

囲碁の技術にもいろいろあるが、例えば「空き三角をつくらない」とか、「弱い石をつくらない」等有段者になるまでに当然習得すべき基本技術が多くある。ベテランプロ棋士の解説を聞いていると、数ある指摘は一つ一つ尤もで、少年少女はそれらの基本技術の部分を数多くミスしている。

私はアマチュアの5段程度で、今以上の高段者になるには「難しい手筋や定石」を数多く習得する必要があると思っていた。今回の少年少女の実力は私とほぼ同等であるが、ベテランプロ棋士の解説を聞いていると「難しい手筋や定石」以前の「基本技術の部分を確実に正しく実行できるか」がポイントになっていることがわかった。ベテランプロ棋士の指摘は私にも十分理解できるし、それなら自分も今知っていることを確実に実行するだけだから、慎重によく考えて碁を打てば、それだけでさらなる高段者になれるかもしれない。

ということで、難しいことは考えずに、ひたすら基本に忠実に碁を打とうと思っている。

以上