平成24年6月26日

 ディレクトフォース会員 今井 智之


 金井勇司氏の《反論》を拝読して

反論を拝読いたしました。また、反論を頂いたことに感謝しております。しかし、反論に対する反論をする意図は全くありません。何故なら、金井勇司会員だけの反論だけであればまだしも、山本何某という明らかに強い政治的意図をもった論者を味方にしての論戦では、いくら勢力を費やしても、平行線が交わることもないでしょうし、エンドレスになってしまう嫌いがあるからです。

ひとつ、もし誤解があったとすれば、訂正する必要があります。即ち、私は積極的なTPP推進論者ではありません。もし、日本が輸出先として必要な国々全てとEPAを締結できれば、Rules of the game が定かでないTPPに無理して参加することもないでしょう。中国と韓国と同じ戦略のほうが賢明であるかもしれないからです。また、国内論議に強くてもアングロサクソンやラテン系諸国民等との対外折衝力が弱ければ国益に反する結果を招いてしまう可能性は否定できません。

しかし、グローバル化による世界資源の最適化により我国を成長させるという期待を否定してはいけないと信じています。我国が、人口が縮小し、その上、孤立化してゆくことだけは避けねばなりません。何故なら子孫に、破綻企業のように、膨大な、償却しきれない程の負債を残してはいけないからです。今、現役世代にいる各界の日本人には全知全能を使って対処してもらいたものです。大袈裟なことでなく、日本文明が崩壊に向ってしまう可能性すら危惧されるからです。従って、反グローバル化、反規制緩和、反国際交流的心情をもつ論者には、いかなる正当化の理論武装をもっていようとも、決して追従できません。

最後に、山本氏から貴重な反論を頂いたのですが、もう少し枝葉となるストーリーや情報の引用を短縮して、根拠明白な論旨に沿った論点だけを数少ない言葉で論理的に表現して頂ければよかったという印象を持ちました。一読では十分な理解を得られませんでしたので、引続き精読させて頂きます。

以上

4月23日勉強会「TPP亡国論」の内容はこちらに掲載してあります。

今井智之さんの 「4月23日勉強会、中野剛志先生の「TPP亡国論」を拝聴して」はこちらに掲載してあります。

金井勇司さんの 「今井智之さんの 《4月23日勉強会、中野剛志先生の「TPP亡国論」を拝聴して》を拝読して」はこちらに掲載してあります。