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スキューバ同好会

世話役 佐藤 眞樹(2017年版)

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2017年6月24日 更新

目 次

イベント名 開催年月日 行き先
第19回 「セブ島ダイビング紀行」 2017/02/20~25 セブ島
2017年5月11日

第19回 「セブ島ダイビング紀行」

マップ
成田からのおよその距離と時間
今回のダイビングスポット(拡大可)

第19回のスキューバ同好会のダイビングを2月20日から25日までフィリピンのセブ島で実施した。

寄る年波のせいか体の不調により次々にダイビングを諦めざるを得なかった仲間が増え、実働メンバーが2名にまで落ち込んだ絶滅危惧同好会にとっては大変記念になるダイビングだった。まずは長谷川さんと水口さんと言うバリバリの有力メンバーが参加してくれたことが最大のポイントであり、2つ目は2009年、横井さんが中心になって立ち上げた当同好会の活動の実質的原点であるセブ島に3年振りに戻ったと言う点である。

未だ厳寒の東京を出発し、マゼランが原住民との戦いで命を落としたマクタン島の空港に着いたのは曇り空の蒸し暑い午後だった。迎えの車に4時間近く揺られ、セブ島の南の端のサンタンダールに着いたのは午後6時過ぎだった。車は街中では大勢の人達を正に掻き分け、町を外れると神風タクシー顔負けの猛スピードで、道一杯に走るトクトク(東南アジアで見られる三輪タクシー)やオートバイを次々に追い越し、思わずもう駄目かと目をつぶる様なヒヤリハットを繰り返したのは3年前と変わらぬ光景で、初めての2人はさぞや肝を冷やしたことだろうと思う。

われわれの泊まったダイブハウスエメラルド・グリーンは、お願いしてあった通り、毎食のお米は現地の長粒種でなく日本米を焚いて待っていてくれた。大きな2枚貝やエビの入ったポタージュスープとホタテ貝のグラタンにカツカレーで夕食を済ませ、持参した焼酎の水割りを味わいながら、白い漆喰の天井に逆様に止まっているイモリの鳴き声を聞きつつ、生ぬるいそよ風と潮の香りに身を任せ、真っ暗な空と海の向こうにかすかに見えるネグロス島の町のかぼそげな明かりを眺めていると、たった数時間で都会の喧騒を抜けて、南の島に来ているのだと言うことを実感する。

第1日目

初日、朝起きると強い太陽の光と青い空と白い雲。正に南の島の朝である。今日潜るアポ島で、昔一緒に潜り僕が遭難したときのインストラクターのユキさんが大きなお腹を抱えながら見送りに来た。現地人のスタッフと結婚したそうだ。1本目いきなりアオウミガメに遭遇。岩陰で休んでいたのが暫く見ていると息継ぎに上がって行ったので、並んで泳ぎながら見送った。

日の光を受けて色とりどりのサンゴ礁には赤色の綺麗なキンギョハナダイ、真っ青な色も美しいパープルビューティー、おとなしい色のデバスズメダイ、山吹色に輝くヤマブキスズメダイやオヤピッチャ、ミスジリューキュウスズメダイなどが群舞し、沖縄ではグルクンと呼ばれ、唐揚げにすると美味しいタカサゴの大群が目の前を猛スピードで通り過ぎていった。今日はギンガメアジの群れには残念ながら遭遇できなかった、風が強くなってきて帰りが心配されたので、午後は早めにホテル近くのリロアンに避難し、3人は潜り、僕は一寸気分がすぐれなかったのでお休みした。「止める勇気」「潜らない勇気」を我々仲間内では大切にしている。

3人は小1時間程で満足げに上がって来た。第1日目は無事終了した。

(拡大可)

第2日目

2日目はバリカサグに出かけた。ボホール島にむしろ近いポイントで「カニをひっくり返した島」と言う呼び名の通り、平らなまーるい島であるが、今朝は天気が悪く行きの船でも波が高く、雨が吹き付け、分厚い雨具に身を包んでも寒かった。海の中もいつもの透明度は期待できなかったが、大きく口を開けて群れで餌を追いかけるグルクマの顎が時折り差し込む日の光に反射してキラキラ光る。

サンゴ礁にはキンギョハナダイや何種類もスズメダイ、パープルビューティーが群れ、エビと一つ穴で共棲するニチリンタテハゼが砂地で愛嬌を振りまけば、ネッタイミノカサゴの番が暗い岩間に潜み、セジロクマノミが縄張りを守るべく、根城に近づく小魚を攻撃する。この日も風がドンドン強くなり、帰れなくなる恐れ有りとの判断で、3本目はスミロン島に変更して潜った。波の穏やかなスミロンではニチリンタテハゼやシライトウミウシ、キンチャクフグなどを眺めた。

第3日目

3日目は島の反対側に在るモアルボアルに車で出かけた。マイワシの大群で有名なスポットである。街中にいくつかのダイブハウスが有り、大勢の日本人や欧米人などが街中を闊歩している。静かなサンタンダールとは一味違った雰囲気。

先ずはペスカドール島に向かった。漁師の島と言うだけ魚影は濃かった。浅い所での各種スズメダイやチョウハン、シマハタタテダイ、オニダルマオコゼなど珍しい魚にも遭遇した。コクテンフグ、サザナミフグやモヨウフグなどのフグ類、色鮮やかなソメワケヤッコやハナミノカサゴなどに遭遇した後、最後のダイブでマイワシの大群に挑戦した。

岸から50メーター位しか離れていないが、急激なドロップオッフが在り、朝になると餌のプランクトンを求めて深海から一斉に海面近くにまで上がってくるのだそうだ。何万匹が群れているのか遠くから見ると大きな真っ黒な雲か竜巻の様に一刻一刻と姿形を変える。九頭竜が暴れまわっている様だ。マイワシの群れにはメアジの大群も紛れ込んでいた。しばし我を忘れて息を呑む。そして大群の群れにドンキホーテよろしく突っ込んでいくと、サーツといくつかの群れに分かれて流れ去ってて行く。

4日目のスミロン島にて(撮影:エメラルドグリーン 竹谷六未さん)

第4日目

4日目の1本目は甚平ザメで有名なオスロブへ。この湾では昔から動物性プランクトン(オキアミの類)が大量に発生し、それを求めてジンベイザメが集まってくることが土地の人には知られていたが、数年前から村の漁師たちが船から餌付けをする様になり、十数頭のジンベイザメが集まるようになって一挙に有名になった。2009年初めてサンタンダールに来た頃は、まさかこんなすぐ近くで甚平を見ることが出来るなんて全く聞いていなかった。最近では日本人は元より台湾、韓国からのツアーが大挙して押し寄せ、船の上から眺めたり、シュノーケリングで海面から眺めたり有名な観光スポットになってしまった。写真を撮ろうにもシュノーケルをしている人の足が画面に入らない様に気を付けねばならない程。我々もこれで3度目の甚平詣でとなった。

10メートルは有ると思われる世界最大のサメが目の前を泳ぎ、潜っていて1番気を付けることはサメに触れない様にすることと言われる位、体の直ぐ傍をあの大きな体が通り過ぎていく。尻尾で撥ねられないように必死で体を躱す。

甚平ザメ観光の喧騒を離れて2本目からはスミロン島で潜る。ここは透明度も20メーターは有る正にサンゴ礁の楽園である。サンゴ礁の周りではスズメダイやメラネシアンアンテス、パープルビューティー、キンギョハナダイなどが群舞し、さながら竜宮城はかくあるべしと言う美しさ。岩根から一寸離れるとツンブリの群れが流星の如く流れ去り、ムレハタタテダイやツノダシの群れが優雅に舞い、怖い顔をしたローニンアジが一匹オオカミ宜しくにらみを効かせて泳ぎ去る。

(拡大可)
ジンベイザメ

こうしてあっと言う間に4日間は過ぎた。お天気は残念ながら曇りがちだったり、雨風が激しい時も有ったが、しばらくすると南国の太陽と青い空、白い雲が現れ我々を癒してくれた。何よりも我々絶滅危惧同好会の原点である、セブ島サンタンダールを2人の新人に紹介し、気に入って貰ったことが意義深い今回のダイビングであった。何年ぶりかでお会いし、今回も奥様も一緒に潜ってくれたたダイブハウス「エメラルドグリーン」のオーナーであり、インストラクターとして我々を鍛えてくれた竹谷さんがこの間、リンパの癌に罹られ、元気にはなったものの未だ闘病中であることを知り、世の中の儚さに思いを致したりもした。

(拡大可)
左から横井 中山(インストラクター)佐藤 水口 長谷川 のみなさん

また、昔一緒にセブの海で潜り、今は潜れなくなってしまった遠藤さん、杉山さん、懸命に復活を夢見て精進している松本さん、ダイビング自体に飽きてしまった三木さんなどの懐かしい顔が思い浮かばれ、サンタンダールまでの往復の長いバスの中で杉山さんや三木さんと英会話の練習をしたことなども思い出され、感傷的に成りがちな面も有ったが、それ以上に新生スキューバ同好会の力強い再出発が期待できることを確信したダイビングであった。

7月には沖縄石垣島、西表島に4人で行くことが決まっており、10ないし11月には長年の夢であったグレイト・バリア・リーフに行くことを計画している。

以下は今回のツアーを収録したビデオです。是非、本文と併せご覧ください。

(画面とクリックし、さらに<YouTube>をクリックすると拡大できます)

 

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ジンベイザメ
ジンベイザメ
アオウミガメ
クマノミ
キンギョハナダイ
ツノダシ