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一般社団法人 ディレクトフォース

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 2017/10/16(No255)

DF創立15周年「記念誌」編集の舞台裏

高野 直人

私

ディレクトフォース創立15周年を記念した「記念誌」が8月に発刊されました。既に多くの会員の皆さんのお手許に届いていることと思います。「記念誌」発刊の意義については、DF創立記念行事企画・運営委員長の浅野応孝さんが「発刊の辞」の中で述べておられます。そこでこのエッセーでは、1年半におよんだ「記念誌」編集の舞台裏についてお話します。

ことの発端は昨年(2016)の3月頃です。DF創立15周年記念行事企画・運営委員会の一員として参加してほしいとの要請が事務局からありました。その前年の8月末に事務局での3年間の勤務を終えたばかりであり、暫くは役員退任後のもうひとつの目標であった「戦後史の学び直し」を通じて「自分史」に取り組む予定でした。

「記念誌」の編纂を提案

事務局からの要請もあり、大きな負荷がかかることはないだろうと思いメンバーの1人として参画することとしました。5月に開催された第1回目の委員会では記念行事の1つとして「記念誌」編纂とその骨格を提案しました。記念誌の中の「記念座談会」で坪井荘一郎さんが人材紹介事業発足の経緯について触れておられますが、DFでは「言い出しっぺ」が責任を負って進めるという慣行(?)のようです。その倣いに従って、提案をした私を中心に猪狩さん、高木さんの3名が編集委員に選任されました。この段階でも3名で役割分担をして進めれば負担はそれほど大きくはないだろうと高を括っていました。

記念誌編集の五原則

記念誌は『本編』と『資料編』で構成することとし、編集にあたっては以下の5つの基本方針を提案して委員会の承認を得ました。

  1. DFおよびDFM設立の経緯や活動理念をキチンと記録した記念誌とする
  2. 会員からも積極的に出稿いただき、会員に「読まれる」記念誌とする
  3. それぞれの原稿に相応しい写真を挿入し、ビジュアルな記念誌とする
  4. DFおよびDFMの活動に対する「外の声」を記録した記念誌とする
  5. DFおよびDFMの活動実績年表を付けた記念誌とする

『資料編』作成は地道な作業の日々

(クリック⇒PDF)
画像「DF NOW」創刊号

まずDFおよびDFMの活動の足跡をキチンと記録に残そうと、『資料編』の作成に取り組みました。初代事務局長の横井時久氏が残された「ディレクトフォースの歩み」や創立5年後に創刊された「DF NOW(2006年から2013年まで19号発行)」の記事(左)、更にはDFWebのアーカイブ情報等を見比べながら、1つひとつ自宅でパソコンに打ち込む毎日でした。

時には、事務所へ出向き、関連するフォルダーを確認しながらそれぞれの事実と時期を確認する作業が続きました。中にはきちんとした活動記録が残されていない部会もあり、活動に関わった多くの会員の皆さんから「記憶とメモ」をいただいて記録したものもあります。こうして仕上がった記録を改めて各部会の世話人の皆さんに確認いただき、必要な手直しをして完成させました。

(クリック⇒拡大)

もう1つの特徴は、DF・DFMの歴史年表には、それぞれの時代で世の中はどのように動いていたのかを付け加えた点です。何回か図書館に通って歴史年表を紐解き、各年の政治・経済・社会の動きを調査し、主要な事項を年表に記載しました。また、図書館では「記念座談会」で話題になっていたDFに関する最初の「広報記事」も日本経済新聞の2002年の縮刷版で見つけました(右)。

原稿は皆さん快く執筆

『資料編』の作業を進めるのと並行して『本編』の原稿が集まり始めました。当初、お願いした執筆者が快く応じていただけるかを心配していましたが、これは全くの杞憂でした。紙幅の制約、即ち予算の制約もあったために、文字数の目安を示しましたが、皆さんの原稿には「溢れる思い」が綴られており、ほとんどの原稿は所定の文字数をオーバーしていました。

DF各部会・各研究会並びにDFM各事業部の原稿には、活動当初の挫折や苦闘も記されており、現在の姿に発展してくるまでの喜怒哀楽が読み取れます。また会員メッセージも型通りの文章はひとつもなく、それぞれの体験を踏まえて、提言あり、近未来のDFの提示あり、病気に打ち勝った会員相互の励まし合いの記録あり、後半人生におけるDFの役割の重要性の指摘あり等、多彩な構成となっています。また、文章のスタイルも「である調」「です・ます調」「体言止め」とバラエティに富んでいますが、それぞれの執筆者の個性と考えて敢えて統一を行いませんでした。

そして記念誌を内向きのものとしないため、われわれの活動に対する「外からの声」を掲載しました。各部会・各事業部でお世話になっている皆さまにご寄稿をお願いしたところ、ご多忙中にもかかわらず全員の皆さまからご快諾をいただき、お祝いのメッセージと共に、今後のわれわれの活動に対する期待も記していただけました。

話題が尽きなかった記念座談会

DF創立時に関わり、現在の活動の基盤を創り上げていただいた6名の皆さんによる座談会は、話が尽きることがなく予定の2時間を超えました。それでも参加者の皆さんは、「まだ言い足りない」という表情でした。この座談会は、DF・DFMの歴史を理解する上で欠かせない企画となりました。

座談会での発言内容は、テープを起こして記録した結果、A4版で33ページにも昇りました。この原稿を、写真を含めて当初予定の8ページに納める作業にも大変な労力と時間を要しました。原稿の大幅な圧縮作業の多くは、事務局の森川さんに担っていただきました。

記念誌のタイトル名は百家争鳴

記念誌の「メインタイトルとサブタイトル」の名前も委員会で議論を尽くしました。当初、委員会のメンバーから合計15個の案が出されました。委員会で議論を尽くして候補を絞り込み、最終的にメインタイトルは「活躍するシニア集団」、サブタイトルは「ディレクトフォース15年の歩み」と決定されました。委員会の中では、DF設立の重要な活動理念である「ボランティア」もしくは「社会貢献」という用語を入れるかどうかで議論が戦わされました。しかしながら会員の中には、「同好会活動」を中心に後半生を楽しんでいる方もおられることを考慮して、最終的に「活躍するシニア集団」という活動分野を特定しないタイトルに落ち着きました。

予算制約に伴う悩みと工夫

編集作業が進む中で、予算枠を前提として以下の条件を設定しました。

  1. 全体のページ数を『本編』40ページ、『資料編』32ページに納める
  2. 『本編』は「2色刷り」とするが、『資料編』はPdf版にして「墨一色刷り」とする

編集の最終段階で、「表紙の色とデザイン」をどうするかも議論しました。デザインを外部へ発注すればコストが膨らみます。DFWebを担当されている三納さんから素晴らしい表紙デザインが提示され、委員会で即決されました。また「表紙の色」については柔らかい感じを醸し出すため「みずいろ」を採用しました。

ページ毎のレイアウトと校正作業での落とし穴

完成した「記念誌」

『本編』の編集にあたっては、原稿が提出される毎に、素人故の苦心の積み重ねでした。皆さんからお送りいただいた原稿の読み込みから始まり、誤字脱字の修正、理解が行き届かない文に対する執筆者との修正の遣り取り、顔写真の検証、それぞれの原稿に相応しい写真の選択など慣れない作業の連続でした。その他、ご提出いただいた21の「同好会紹介」や応募いただいた46の「座右の銘」の配置等、どのようにレイアウトすればスッキリした誌面となるか、日々、頭を悩ませました。

ご提出いただいた原稿の手直しをお願いした事例もあり、出版社への提出までには全ての原稿を数回以上、読み直したでしょうか?その後、出版社との遣り取りでは7回の校正の機会がありました。こうした細心の注意を払いながらの作業でしたが、「1人校正」の限界でしょうか、そこに落とし穴がありました。印刷・製本を終えた後にひとつの校正ミスが発覚し、その他にも現時点で2,3の校正ミスのご指摘をいただいています。ご執筆いただいた方にお詫び申し上げると共に責任を痛感しています。

次回、記念誌編纂のための提言〜「記憶を記録に」〜

次回の記念誌編纂が5年後か10年後か分かりませんが、この1年半の記念誌編集の経験と反省を踏まえて、次回、記念誌編纂のための課題をひとつだけ述べておきます。

それは、DFおよびDFMの活動実績を定期的にキチンと記録として残しておくルールの確立です。個々の担当者の「記憶」の中にあるだけでは、「記録」として留めることはできません。是非、事務局内で議論を進め、ルールと体制を整えていただきたいと思います。

おわりに

一般論としてこの種の記念誌は「読まれないよ!」という意見もありますが、今回の記念誌は、会員の皆さまが創り上げた記念誌です。是非、手に取っていただき、15年にわたる活動の歴史を振り返っていただくと共に、会員の皆様の今後のDFおよびDFMでの活動に役立てていただくことを望んでいます。

ご執筆いただいた方々を含め、記念誌編纂に関わっていただいた全ての関係者の皆さまに心から御礼申し上げます。エンドマーク

たかのなおと ディレクトフォース会員(834)
(元帝人)

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