2020年2月3日
食と農業研究会
トピックス(2020年版)
掲載日:2020年1月28日
第32回 工場見学記(2020/1/23)
中村屋武蔵工場「中華まんミュージアム」
1.株式会社中村屋の沿革
創業1901年(明治34年)、東大赤門前のパン店中村屋を居抜きで購入し店を開く。
当時、創業者夫妻は信州の田舎から上京し、これから商売の可能性を探していた。西洋文化で日本に根付くのは何があるに興味があった。夫婦は毎朝パン食に切り替え ”これが日本の食文化” に根付くか研究、3か月経て今後大いに可能性があると判断しパン店の売物件を探したところ、毎朝買っている中村屋が売りに出ていた(何と小説になるような本当の話)。
購入後売却要因を解析し、反面教師を5か条にして店の方針にした。
- 事業構成
菓子事業:菓子類・中華まん(肉まん・あんまん・カレーまん・ピザまん等56種)
食品事業:レストラン・レトルトカレー類
不動産賃貸:本店等
- 事業内容(2019年度決算)
売上高:38,744百万円
営業利益:109百万
経常利益:264百万
2.「中華まんミュージアム」武蔵工場
中華まん製造工場は4工場(神奈川・埼玉・久喜・武蔵工場)。何れも圏央道に近く、製造、配送、納入先を効率化した位置。武蔵工場は昨年8月に竣工した最新鋭で肉まん2種をコンビニ向けへの専用工場。
3.見学会
1月23日参加会員18名、西武池袋線入間市駅に集合し、通称「中華まんミュージアム」に向かった。エントランスには巨大な中華まんがお出迎え、工場長よりシアターにて「ニックとアン」の現状を説明 “具をつくる” ”生地をつくる“ ”具を包む ” ”醗酵させる“ ”さまして包装”の全工程を、元気のよい女性から説明と諸ヒミツが解説された(あそこまで説明されて問題ないかと心配する会員もいた)。
16時半、工場長と全員の記念撮影、18時より池袋で和食の店にて新年会。 峯脇世話人代表よりDFの現状説明、五十嵐・原田新会員の紹介、次回はハウス研究所見学予定の説明がなされた。飲み放題の制限時間を超過して盛上がり、散会となった。
(四方満 記)