健康・医療研究会
トピックス
2016・17年版
No. | 日付 | イベント |
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2017年 | ||
06 | 11月13日(月) | 第6回セミナー 『その肺炎 治す?治さない?』 |
05 | 9月13日(水) | 第5回セミナー 『腰痛の基礎知識 ー 原因・?治療・予防』 |
04 | 7月13日(木) | 第4回セミナー 『新しいがん治療・がんの基礎知識と通院可能な治療法』 |
03 | 5月29日(月) | 第3回セミナー『尊厳死と安楽死』 |
02 | 3月17日(金) | 第2回セミナー「認知症の基礎的理解」 |
2016年 | ||
01 | 11月24日(木) | 第1回セミナー「老いることの意味」 |
第6回セミナー
「その肺炎 治す?治さない?誤嚥性肺炎について」
11月13日(月)15:00より、第6回健康・医療研究会セミナーを開催。東京都健康長寿医療センター顧問医の稲松孝思先生(写真)より「その肺炎 治す?治さない?誤嚥性肺炎について」というテーマで、日本ビル12階セミナールーム12Aにてご講演いただきました。参加者は19名。
稲松先生は、健康長寿医療センターで長年感染症の専門医としてご活躍されただけでなく、近年は同病院の前身であり明治初期に設立された養育院と、その院長を永年務めた渋沢栄一の研究にも従事され、同病院内に設置されている「養育院・渋沢記念コーナー」の運営にも携わっておられます。
ご講演においては、ご専門の肺炎に関する基礎知識について、高度な内容を平易にご説明いただきましたが、お話は肺炎だけでなく、高齢者医療の現状とありかたにも及び、極めて今日的で、改めて高齢者医療の在り方について考えさえられる内容でした。
またご講演の中に、孔子、孟子からヒポクラテス、ウイリアム・ホスラー(カナダ生まれの内科医、今日の内科学の基礎を作ったと言われる。故日野原重明氏も信奉)まで、古今東西に及ぶ引用がなされ、その博識ぶりに参加者一同圧倒され、日ごろの不勉強ぶりを反省する機会ともなりました。
終
了後も活発な質疑応答がなされ、参加者も今後の生き方を考える一つの機会になったのではないかと主催者として推察しています。
(文責 江村)
第5回セミナー
「腰痛の基礎知識 ー 原因・治療・予防」
9月13日(水)14:00より、第5回健康・医療研究会セミナーを開催、稲波 弘彦 稲波脊椎・関節病院理事長院長に「腰痛の基礎知識 ー 原因・治療・予防」というテーマにて日本ビル9階959セミナールームでご講演いただきました。参加者は38名。
稲波先生は腰痛治療の専門家で、中でも中高年に多い脊椎管狭窄症の治療における、患者負担の少ない脊椎内視鏡手術では日本で最多の例数を実施されている名医です。
ご講演においては、腰痛の様々な原因や具体的治療法だけでなく予防法にも触れていただき、出席者一同興味深くお話を聞いて頂きました。また質問の時間もゆっくりと取っていただき、出席者からは多数の質問が出ましたが、丁寧に答えていただくことができましたので、参加者の日ごろの疑問・懸念もかなり解消されたのではないかと思います。
(文責 江村)
第4回セミナー
「新しいがん治療・がんの基礎知識と通院可能な治療法」
7月13日(木)15:00より、第4回健康・医療研究会セミナーを開催、森 吉臣 医療法人社団健若会総院長・赤坂AAクリニック院長(写真)に「新しいがん治療・がんの基礎知識と通院可能な治療法」というテーマで日本ビル7階共有会議室にてご講演いただきました。
参加者は24名、森先生は、獨協医科大学名誉教授で、日本アンチメディカル協会理事長も務められ、がんを始めとする様々な疾病に対して、予防医療の観点から広く取り組まれています。
ご講演においては、がんを予防するための食事・生活習慣から、予防のための種々の検査や処置等、がん予防の最前線の様々な知識をご披露いただきました。終了後も活発な質疑応答がなされ、参加者もがん治療最前線に関する新たな知識を習得できたことと思います。
(文責 江村)
2017年6月4日
第3回セミナー
「尊厳死と安楽死」を開催しました
5月29日(月)15:00より、第3回健康・医療研究会セミナーを開催、日本尊厳死協会理事長の岩尾總一郎氏(医学博士、元厚労省医政局長)に『尊厳死と安楽死』というテーマで、移転したばかりの日本ビル12階Bホールでご講演いただきました。
参加者は、会員及びご家族を含め41名。我々が避けては通れない『死』について、我々を取り巻く環境として人口動態統計、欧米の安楽死に対する考え方、死期前の前兆、延命治療の現状、残された家族の感情の変遷や近年の医学教育など広範囲にわたるご講演をいただきました。自分自身が、どの様な覚悟をもって終末期を迎えればよいか、また『尊厳死』の意味(「安楽死」との違いも含め)をより深く考える機会となりました。
なお、健康・医療研究会では隔月にこのような健康・医療に関わるセミナーを企画しており、次回は7月13日(木)15:00より『新しいがん治療―通院で治療できるー(仮題)』を予定しております。
詳細についてはメール等にて改めて正式にご案内いたします。
(文責 江村)
2017年4月12日
第2回セミナー
「認知症の基礎的理解」を開催しました
3月17日(金)15:30より八重洲ビル2階会議室で、DF会員30名弱が参加。『認知症の基礎的理解』と題して、『お多福物忘れクリニック』の院長で認知症の権威であられる本間昭先生(写真=ネットより参照)を講師にお招きし、私どもが直面せざるをえない課題に関してお話しを伺いました。
講演は、近年話題となっている認知症に関連した事件・事故に始まり、認知症がどのようなものなのか、通常の老化現象とどこが違うのか、家族の認知症を認めたくない心理はあるが、悪化させないためには早期発見・早期対応が重要である事、また認知症を病気として認識しどのように対応すべき等『目から鱗の落ちる』内容でした。
講演終了後は参加者にとってもやはり関心が深いのか活発な質問が出、本間先生からも懇切な回答をいただきました。
また、その後は場所を変えた懇談会で様々な意見交換を行いました。
今後の予定
健康・医療研究会では、隔月にセミナー開催を予定しております。
開催の都度、メールにて開催のご案内をさせていただきますので、皆様の参加をお待ちしております。
5月29日(月)15:00『尊厳死と安楽死』日本尊厳死協会理事長岩尾總一郎先生
7月『がんについて』日時・講師は決定後ご連絡致します。
(文責 江村)
2016年12月19日
第1回セミナー
「老いることの意味」を開催しました
2016年11月24日(木)15:00より、八重洲ビル2階大会議室にて、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所(東京都老人総合研究所)の前副所長の高橋龍太郎先生(右)に『老いることの意味』というテーマで、健康・医療研究会主催の第1回セミナーが参加者28名で開催されました。
高橋先生は、京都大学医学部卒業後長年高齢者医療にたずさわっておられ、老いに関して、下記の視点から総合的に解説していただきました。
西洋の歴史から見た老い
写真は当日の講演の様子です |
- 老いの3つの形
人間的側面
動物的側面
植物的側面
- 老いとは何か
公衆衛生学的特徴
病理遺伝学的特徴
生理学的特徴
- 老年的超越について
- 老いの美しさ
特に80代から90代を境に今までの価値観が転換する『老年的超越』の説明は印象的でした。
講演終了後、近所の居酒屋にて、高橋先生との懇親会が開催されご講演ではお伺いできない お話で盛り上がりました。
講義内容の抜粋はこちらからご覧ください。
今後の予定
希望者の多い『認知症』についての講演を予定しております。詳細が決まり次第お知らせいたします。
(文責 森川)