2012/08/16(No131)
広瀬 義隆
もう20年近く前、イギリスに駐在していた頃のことですが、 ロンドン郊外にある美しいウインザー城に数十回行ったことがある、ということを地元に住んでいるスタッフに話したところ、驚いたことに、こんなに近くにいてもまだ一度もお城の中に入ったことがないと言っていました。東京にいて東京タワーに行っていないようなものですね。
還暦を迎えた年に、初めて、夏の富士山の登頂をしてご来光を見ることができました。その後毎年富士山に登っています。昨年は次男と一緒に登りましたが、4年前に比べてトイレをはじめ、山がとてもきれいになっていました。これは多くのボランテイアの方がたのおかげです。夏の富士山登山は毎年約32万人ほど登るそうです。どっこいしょ(六根清浄)、どっこいしょ(六根清浄)と言いながら、また富士山に登りたいと思っています。
東京の高尾山には年間約260万人も登ると言われています。その数は世界一だそうです。今年の6月の末、家内と一緒に、大垂井の登山口からゆっくり、のんびり草花を見て、鳥の鳴き声などを聞きながら登り、山頂(そこは標高599メートルです)で手製のおにぎりを食べました。我が家から1時間で行ける、小さな旅でした。
東京の小平に住み始めたのは1980年代半ばで右上がりの高度経済成長のときでした。朝早く出かけ、夜遅く帰宅していたため、近くの玉川上水など見る余裕が有りませんでしたが、数年前から週末に玉川上水のグリーンロードを約10キロほど歩いています。春は新緑が輝かしくいろいろな草花が遊歩道に咲き誇り、夏には蝉があと少しだけと言わんばかりに鳴き続け、秋は広葉樹の落ち葉の上を歩くのも風情が有り、冬には霜が降りているところをサクサクと音を立てながら歩く。春夏秋冬、景色も、行き交う人の表情も、常に新鮮で、諸行無常の趣があります。■
ひろせよしたか デイレクトフォース会員
元日立製作所 FHP カナデン