2012/08/01(No130)
菊竹 誠二
主としてモノ造り製造業の工場現場勤務を退いてから3年間が経過しました。
スローライフの軸の一つに「俳句」を置いております。俳句は亡父が親しんでおりましたので、私もいつかは習いたいと思っていました。
DF加入後約半年間を経過した2009年秋に「DF=でいふう=泥風」句会が会員の小瀧徹師を宗匠として発足しましたので、早速加えて頂き以来小瀧師の懇切なご指導を受けながら俳句の楽しさ・奥深さ・難しさを感じております。
毎月第2水曜日夕刻の「月例句会」は事前に清記役に投句された会員の各5句を10数名の参加者が約60句の中から選句する事に始まり、会員からの披講、小瀧師の評価と具体的指導を受けながら会員相互で更なる意見を出し合います。
「季語」「切れ」「仮名づかい」等に加えて作者の感動や俳諧味の高め方の推敲をご指導頂きます。句会では冒頭から夏場はビールを、冬場は熱燗を飲みながらの和やかなひと時です。
また年数回の吟行は神田・湯島、井の頭公園、小石川植物園、東御苑・靖国神社、神代植物園、六義園・巣鴨等へ出掛けました。上部結社「春月」の例会や吟行にも折々に参加。
私はこの他個人的に「奥の細道歴史散歩の会」に参加したり、出身地/福岡の同級生と月例のメール句会を楽しんでおります。
6月中旬に墓参りの帰省をしました際に弟と壱岐に吟行して来ました。壱岐は松尾芭蕉翁の「奥の細道」に同行した河合曾良が、晩年幕府巡検使の一員として彼の地で客死した事で知られます。
「細道は壱岐に果てけり梅雨のそら」
また壱岐は魏志倭人伝に邪馬台国の前段として記述が有りますし、元寇史跡が残る歴史の島でもあります。勿論、雲丹・鮑等の海の幸や壱岐焼酎も楽しめます。
「広々と島の平野や植田風」
「元寇の島に雨降り濃紫陽花」
俳句を通して自然と人間の関係を見つめ、友と語らうことは楽しいものですし、最近は自然の移ろいに敏感になれた様な気分がしております。加えてDF理科実験などに参加することで社会と関わり合いながら、スローライフの意義を感ずるこの頃です。■
きくたけせいじ ディレクトフォース会員
元日産ディーゼル工業 東風日産柴油汽車公司 プラス