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2012/03/16(No121)

「3・3・7」拍子の生き様

鈴木 哲

筆者生き様とは大げさですが、表題を見て、日ごろの生活時間帯を何かのカテゴリー別にした話かなと思った方は、まことに鋭いといえます。

要は、1か月単位当たりで、3日を仕事、ゴルフに3回そして山小屋で7日を過ごすという、単に日数の割り振りを言っているに過ぎないのです。ただ、この黄金分割?リズムはあくまでも年間の平均を示しているのであって、実際の月毎には結構大きな差があります。

4年前の62歳で常勤から非常勤になった際、ある程度の生活リズムを設定した方がいいのではないかと考えました。それ以来、仕事では3社に月1日ずつの出社と、ゴルフの月3回メドは(回数を決めないとキリがなくなる)多少のブレはあっても、概ねペースは守られている。

一方、山小屋での滞在年間約90日を12で割ると7日になるというものですが、 実際のところは、4月下旬から11月末までの約7か月間(冬場は殆ど行かない)特に、夏場の3か月に集中しがちとなる。

もともと、夏場の東京は息苦しいので逃げ出すというのが原点であるものの、いざ現地に行けばそれなりにやることは多く、朝晩の散歩、高原でのゴルフ、近場の温泉巡り、ミニトレッキング、美術館探訪など結構忙しい。ただし、周りには適度な間隔で山荘が点在していても、他のオーナーと交際する機会は殆どなく、たまの来客でもなければもっぱら家内との行動に限られるので(愛犬ラブラドールがいたが昨年死去)、夫婦2人だけでの長時間拘禁状態に胸苦しさを覚える御仁にはお勧め出来ないこととなる。

標高1500mの八ヶ岳南麓は夏でも爽やか、緑陰は涼しく、敷地内の樹木の手入れで一汗かいた時に喉を潤す冷たい水は格別である。

薪ストーブ

室内での最大の楽しみは「薪ストーブ=写真左」である。我が家の敷地は400坪であるが、偶々隣地は4万坪の未売却用地が広大な雑木林となっているので、あたかも我が敷地の如く認識し、取り扱っている。ここには人の出入りはなく、シカの家族やテンなどの動物しかおらず、薪は無尽蔵に取り放題である。ナラ、クヌギ、カラマツなどの生木を乾燥させた薪作りはかなりの運動量となる。

1日の心地よい疲れが感じられる頃合いに、薪ストーブの前に自分の居場所を見つけ、耐熱ガラス越しの躍る火影に目を休める。グラスの液体を愛でながら、薪の燃える直火を感じていると不思議に気持ちが和らぎ、「大人の火遊び」ではないが、ストーブの前から去りがたい気分に包まれる。

本年2月には深夜の屋外気温マイナス29度の厳寒を経験。

すずきさとる ディレクトフォース会員
元損保ジャパン、現(株)マツモトキヨシホールディングス