第4回例会
― 我孫子市の白樺文学館と杉村楚人冠記念館を訪問
11月17日の秋晴れの素晴らしい天気のもと、DF柏支部メンバー6人が、常磐線我孫子駅に集まり、手賀沼沿いにある、「我孫子市白樺文学館」と「杉村楚人冠記念館」を訪ねました。6月に予定していたものが、新型コロナによる緊急事態宣言もあり、延期を重ねた末でのやっとの開催でした。万歳!
「我孫子市白樺文学館」
我孫子市は、北に鎌倉とも言われたところで、嘉納治五郎が1911年に別荘を建て、その甥の柳宗悦の縁で、「白樺派」の中心人物の、志賀直哉、武者小路実篤らが我孫子に住み、多くの同人や信奉者が来訪しました。志賀直哉邸跡地に隣接して建てられたものが「我孫子市白樺文学館」です。白樺派は、学習院出身者が多く、親は、当時の有力者であったようです。志賀直哉の「暗夜行路」の執筆は我孫子で開始しました。


「
杉村楚人冠
記念館」
杉村楚人冠は明治末期から昭和前期の東京朝日新聞で活躍したジャーナリストです。
日本で初めて新聞社に調査部や記事審査部を設け、新聞の縮刷版を企画、発行するなど、先進的な新聞人でした。
楚人冠は関東大震災で二人の子どもを失ったのを機に一家で我孫子に転居しました。
以後、我孫子ゴルフ倶楽部の建設を町長に進言したり、手賀沼の干拓に反対し景観保護活動に取り組むなど、風光明媚な郊外の住宅地、観光地としての我孫子の発展に尽力しました。
両館を見学後は、我孫子駅近くのお店で、美味ランチを楽しみながら、懇親を深めました。やはり、リアルはいいねとの思い、次回の再会を約束して散会しました。