観光立国研究会は、3月4日の定例会に佐藤健吉氏(元千葉大学大学院准教授、一般社団法人洸楓座代表理事)をお招きし、特別講話会を開催しました。
佐藤氏は、大学での金属腐食の研究に加え、英国の都市建築家ブルネルの研究・出版、詩人茨木のり子の詩情普及や、防災食、ふるさと支援など、多岐にわたり精力的に活動されています。
今回の講話会では、以下のタイトルで講話いただきました。
少子化&高齢化および一極集中の弊害で地方経済は疲弊しており、全国のローカル鉄道は存続の危機に瀕しています。しかし地方の再生なくして日本の再生はなく、インバウンドによる観光を広めるためにもローカル鉄道が存続できるよう支援が必要です。また、日本の誇れる食として、その主役や脇役に「日本酒」が挙げられます。
佐藤氏は、ローカル鉄道と地酒をつないだ『鐵の道』プロジェクトを立ち上げました。乗客増を目指すローカル線と地元にある酒造会社に働き掛けたコラボ商品として「鐵の道」の酒を製造・販売するもので、「鐵の道」を共通銘柄として全国で展開しています。現在、9鉄道・11種の酒が製造・販売されています。なお、酒瓶のラベルは地元の高校生による書です。
鐵の道は一般の酒屋では販売されておらず、現地および酒造のオンラインショップで入手できます。 ディレクトフォース会員におかれましては、ぜひ現地でローカル鉄道に乗り鐵の道を賞味して下さい。