2024年1月19日(金)15:00より、健康医療研究会主催による第33回セミナーを開催、今回は「笑いヨガ」をテーマとして、日本笑いヨガ協会代表の高田佳子先生をお招きしてお話をお聞きしました。
われわれ健康医療研究会は「健康長寿」のための重要な手段として、「笑い」の重要性に予てより着目しており、2018年にも「笑い」テーマのセミナーを開催しましたが、今回はその第2弾で、最新の脳科学理論における笑いの効用と実際の脳を活性化させる様々な体操の実践を先生指導のもとに行いました。
高田先生は兵庫県の明石高専建築学科を卒業、テントメーカーに勤務し、一級建築士を取得されましたが、その後「世界に笑いを届けたい」との思いから、ストリートパフォーマンスや介護のなどの現場に「笑い」を届ける仕事を経て、老年医学も学び直されたうえで、2009年に「日本笑いヨガ協会」を設立、現在多くの団体・企業等で講演・研修活動等を行っておられます。
当日は新橋オフィス751スタジオに約10名(ご夫婦1組を含む)、Zoomでの参加約10名、計約20名にご参加頂きました。
講演の主要な内容は以下の通りです。
- 今の高齢者は昔の高齢者に比べればはるかに若いが、一方では個人差は大きく生物学的な年齢は意味がなくなっている。
- 高齢になると記憶力等は低下するが、言語能力、理解力、洞察力等は衰えることがなく、脳は成長し続けることが分かってきた。
- 笑いの道に入ったのは現場に笑いを届けたい、との思いから。
- 笑いと脳を手なずけることで「こころ」と「体」を整える「楽生(らくいき)」との考えに至った。
- 笑いヨガは1995年にインドの医師が開発、世界に広まった。
- 「おかしさ」の笑いと体操の笑いの効果は同一である。
以上の脳理論の講義のあと、体操の実践に入り、参加者一同で約30分様々なポーズ、シチュエーションのもとに体操を行いました。
休憩後更に種々の体操を行った後、締めの講義として以下のお話がありました。
- こころとからだはつながっている
- 脳を鍛えるのは「運動」
- 悪い思い込みは脳のパフォーマンスを下げる。
- 笑いヨガはストレスホルモンを下げ、自己効力感を上げる。
- 笑いヨガは認知症、糖尿病、血管性疾患にも効果あることが医学的に証明されている
- 「フキハラ」(不機嫌ハラスメント)に注意。不機嫌は周りの人の健康に悪影響
- 免疫力を高めて元気でいる秘訣は、「笑い」「姿勢」「呼吸」の三つ。
以上で予定の時間となったので、最後に講師への謝意を各人盛大な拍手で表して、セミナーを終了しました。
<アンケート結果>
終了後にメールで依頼したアンケートには13名から回答を頂きました。全体の評価としては「大変参考になった」が9名、「参考になった」が4名でした。
個別の意見も多く頂きましたので、いくつかご紹介させて頂きます。
- Negativeな気持ちを無くして常に前向きにPositiveに笑って生きることが長寿の源であることがわかった。
- 面白くなくても、声を出して笑えば身体に良い効果がある事が分かった。
- 「脳が成長する働きかけをすれば、脳は衰えない。復活もする。70代80代の脳も成長する」との言葉が印象に残った。
- ホッホ、ハハハ、いえーい!の手拍子とバンザイで元気が出た。
- 一緒に身体を動かすと、ほんとうに元気が出た。
- 理論に加えて、実際に笑いヨガを体験できたことが大変良かった。
当日参加されなった方で本テーマにご興味のある方には録画の提供が可能です。
(当日参加された方とのバランス上2000円を申し受けます。ご希望の方は
事務局 dfkenkohiryo@directforce.org までお知らせいただければ幸いです。
これからも、健康長寿のための諸知識習得の観点から、定期的にセミナーを実施していきたいと思います。引続き会員の皆様の参加をお待ちしております。
また、テーマのご希望についても、同様にご連絡いただきたく、今後ともよろしくお願いいたします。