ふくしま未来共創事業 参加報告

地域デザイン総合研究所
2024年5月16日

福島には魅力的な地域や人、企業や団体は多くありますが、人材不足や知見がない事でやりたいけど出来ていないという課題に悩む現状があります。一方、企業側も社員の育成方法に外部企業や自治体での経験を推奨するも、外部とのネットワークや進め方の問題で、なかなか推進することが難しい状況です。このような福島の課題の解決を推進していくためDFの支援企業の一社で地方創生に力を入れているみらいワークス社と地元企業スリーツリークリエイト社で地域交流プロジェクト“ふくしま未来共創事業”を福島県より委託を受けて首都圏企業に提供しています。DFも参加依頼を受け2月29日~3月5日に、5名が福島を訪問し地元のベンチャー企業を中心に情報交換を実施しました。

■ 株式会社クノウ:郡山市から広がる人材のマッチング

福島の復興、活性化に向けての課題の一つは人材の不足です。例えば福島の高校生の60%は県外に就職してしまうのが現状です、クノウ社はこの人材不足の問題に解決に向けて福島の企業を中心に若手人材のマッチングサービス、副業人材マッチングサービスなどを推進しています。DF会員のもつ経験、スキルでこのような地方の人材不足の課題解決を支援できる可能性を再確認することができました。

株式会社クノウ:郡山市から広がる人材のマッチング
株式会社クノウ HP : https://www.kunou.co.jp/

■ 御稲プライマル株式会社:伝統的な米作りをデータで管理

御稲プライマル社のデータを活用したコメ作り取組、チームビルディングの取組等と課題を聞き、ディレクトフォースのこれまでの事例をふまえて、海外販路の開拓、人材教育、チームビルディングについて両者で意見交換を実施しました。

御稲プライマル株式会社:伝統的な米作りをデータで管理
御稲プライマル株式会社 HP : https://miine.co.jp/comp/

■ Team DARE:マーケティングとブランディングへの取組

県内企業、観光地のブランディング支援の取組に力を入れており、地元の価格競争力もある優秀なクリエイティブな人材が集まることの強みを活かして、今後、地域活性化のためのマーケティングで何ができるのかをDFの持つ事例、経験を交え話し合いました。地域マーケテイングの重要性、DF支援内容のあり方などの方向性検討の大変良い情報交換となりました。

Team DARE:マーケティングとブランディングへの取組
Team DARE HP : https://team-dare.com/

■ 大熊インキュベーションセンター:町内外から集う企業・起業家の共創の現場を体験

同センターでは、公益活動の担い手をはぐくむ「NPO法人コースター」と大熊町特産のキウイフルーツ生産事業再興に取組む「株式会社Refruits」の代表者と面談しました。
復興にチャレンジする起業家への伴走支援(壁打ち)の必要性を感じました。DFの企業支援の経験を元にビジネス展開、販路拡大へのアドバイス等を提供し有意義な情報交換となりました。

大熊インキュベーションセンター:町内外から集う企業・起業家の共創の現場を体験
株式会社Refuits HP : https://www.kiwinokuni.com/
NPO法人コースター HP : https://costar-npo.org/
以上(田崎 慎