2024年2月5日
2023年12月22日(金)大村、岡田、小島、高橋、得丸、戸田、藤村、矢島、保坂の9名で行方市を訪問した。
今回の主な目的は、第1回目訪問時に感触を得た「行方市に現地の人々による理科実験グループを作るお手伝い」を一歩進めることにある。
現地には、荒井氏(企画部事業推進G係長)、ウルジ氏(地域開発プロジェクト統括マネージャー)の出迎えを受け、市役所のマイクロバスを借り切り、理科実験を実施する場合の候補地、市役所麻生庁舎内なめがたエリアテレビと隣接のホールを訪れた。次に今回初めて教育委員会を訪問、理科実験だけではなくDFの活動を説明して理解を得た。理科実験に興味を持つ人および団体の紹介は今後の課題となるも、地元の玉造工業高校生が子どもたちと理科実験を行うイベントがあることが分かった。当初シニアを対象に考えていたが、新たな切り口となる可能性がある。高校生が子どもたちに行う理科実験の支援ができるのではないか。今後粘り強く対応して是非実現したいと考えている。
以下に、訪問した「なめテレ」と「教育委員会」について、その時感じたことを併せて、小島さんの記録を基にレポートする。記述はできないが、様々な方々との面談により、有益な情報交換がなされたことを付記しておく。
<なめがたエリアテレビ・スタジオ見学>
- 市役所事業推進課で25~6のプロジェクトを行っている
- 過疎化地域と認められており、各種プロジェクトに補助金が出ている
- なめテレは市役所管轄で、元々は防災の目的で始まった。現在では議会の生中継、各学校の行事、カラオケ番組などを放映している
- 生放送は毎日昼の時間帯、その他は録画したものを繰り返し流す
- 視聴者は高齢者が多く、防災情報やバスの運行時間なども文字情報として流している
- オンデマンドも技術的には可能だが、ウェブ(YouTubeなど)では、肖像権の問題があり、専ら地域限定のテレビ放映となっている
- 管轄が市役所のため目的が限られ使用制限も多い
- ホールはカーペット敷きだが、理科実験は養生シートを敷いて実施可能である
- 子供たちの顔が映る場合は注意が必要となる
<教育委員会との意見交換>
教育委員会から6名が参加
- 行方市の教育方針の説明
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行方市教育委員会からはDFとの協業活動として以下が提示された
- プログラミング学習
- キャリア教育で大人の職業観を伝える(行方市の大人の職業が限られているため)
- 部活動
- 大人とのいじめに関する熟議活動への参加
- 科学の祭典(年に1度開催)へのブース出展
- 放課後子供教室などの講師
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理科実験活動の説明(戸田、矢島、保坂)
活動の説明と共に、地域に「地元の人たちが、地元の子どもたちのために行う理科実験グループ」を作る活動を始めていることを伝える
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教育支援活動の説明(藤村)
- 主に中高生向けに社会人講話を行っている。昨今は探求授業の伴走者として数回にわたり同じ講師を派遣することもある
- 行方市に講師を派遣することは可能だが、内容については学校とすり合わせが必要である
- 牧野篤東大教授(兼地域デザイン総合研究所所長)の関わった益田版カタリ場(島根県)などライフキャリア教育の事例紹介
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意見交換
- DF
- 理科実験はDFからの講師派遣も可能だが、回数が限られるため、地元でボランティアグループを発足させるのが好ましい。大人と子供の関わりの場にもなる。ボランティアの方々を探すと共に、リタイアした先生方、地元の企業がメセナ、インターンシップの一環として行うことも可能ではないかと考えているが如何か?
- 行方市
- 年1科学の祭典を開催しているが、理科実験のように継続的なものがあればさらに良い。玉造工業高校の生徒による放課後理科教室なども行われている。
- DF
- 科学の祭典への出展は可能である。また、高校生の放課後理科教室の拡張版として、DFのノウハウを伝えることも可能ではないか。地元でボランティアをすでに行っているグループがあればそちらへのアプローチも有効かもしれない。
- 行方市
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地元のボランティア団体は、ライオンズクラブやロータリークラブなど。
その他、出前理科実験に関する費用、必要ならばDFから牧野教授の紹介は可能などの会話がなされた。
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DFとしてのタスクリスト
- 科学の祭典への出展、および理科実験の出前授業について検討(地元の理科実験グループ発足の足掛かりとして)
- 玉造工業高校生徒による理科実験ボランティアグループの可能性を検討
- 授業支援グループとして何ができるかを検討(キャリア教育、グローバル人材など)
以上