山崎雅史会員(804)「中国で本格化するPHVシフト」の動画を投稿されました。いつものように、他では得られない精査されたデータに基づいています。
年が明けると動き出すトランプ政権。それに伴い引き起こると予想されているパリ協定からの再離脱や、関税の強化など大波が世界を揺り動かすのは必定。その大波と同じくらいイーロン・マスク氏が多大の影響を及ぼすと予想されている規制緩和の推進やエネルギー政策が日本の自動車産業を揺り動かすことになるのでしょう。トランプ氏が掲げる化石燃料産業の推進とマスク氏が掲げる再生可能エネルギーやEVの推進がどのように折り合うのか、連立方程式の解がうまくでることを願うばかりです。
さて世界最大の自動車市場、中国では伝統的自動車メーカー、新興の自動車メーカー、更には異業種から参入した自動車メーカーが技術と価格を競い、多岐にわたる選択肢から消費者を巻き込んで新しい流れを試行錯誤するサイクルが世界に類を見ないスピードで回っています。それは見方を変えれば世界が今後、環境車として進むべき道を示している巨大な実験場と捉えることもできると思います。
世界に先駆けて作り上げた車載用電池のサプライチェーンに支えられ、以前は中国はEVに向けてひた走るようにも見えましたが、それから数年経った今、中国の消費者の選択はエンジンが補完する電動システムへと移りつつあります。具体的には低価格のプラグインハイブリッド車、すなわちPHVや、エンジンの発電で航続距離を伸ばすレンジエクステンダーEVの選択です。そしてその核となる小型エンジンのニーズが今、中国で高まっています。そんな中国の現状についてパワートレインに焦点を当ててまとめてみました。
約23分の動画になります。お手すきの折にでもご覧ください。
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