5月14日(火) 越純一郎会員(1350)が日本安全保障・危機管理学会の「設立20周年記念セミナー」で、『日本人が知るべき親日の歴史』と題する講演をされました。越さんの論点は、海外からの 「親日性」 こそが、日本の安全保障、平和への礎と説いているのだと理解しました。
この講演は、下記にアップされており、見ることができます。
https://youtu.be/AiMf3UUz4CE
以下、越さんの報告文の抜粋です。
当セミナーの1人目の講演者は、航空自衛隊 空将補/防衛部長の要職にある坂梨弘明氏で、現役の幹部自衛官ならではの、素晴らしい(!)講演をされました。私は二人目の講演者でした。
さて、有数の専門家である坂梨氏と並んで、なぜ私が講師だったのでしょう?実は、坂梨氏が 「ハードパワー」 を、私が 「ソフトパワー 」 を扱ったのです。
ハードパワーとは、軍事力や経済力による「強制」で、「望ましい状況を実現する能力」です。一方、ソフトパワーは、米国のジョセフ・ナイが創始した概念で、次のように説明されます。
下記による感化力・影響力によって、望ましい状況を実現する能力。
- 「魅力」
- 「相手国からの感謝/尊敬/憧憬」
- 「政策の合理性/道義性」
- 「価値観に関する共感」
だから、「親日性」こそ、最大・最高のソフトパワーです。
ところが、高見澤将林氏(元防衛研究所長、元軍縮大使)が調べたら、防衛研究所の中にさえソフトパワーの担当者がいませんでした。また、彼が日本におけるソフトパワー関係の論文を集めてくれたのですが、何と、片手の指の数ほどもないのです。そこで、私に話が回ってきたのです。
私は、日本安全保障・危機管理学会の機関誌に、2020年から「日本人が知るべき親日の歴史」を連載し、その連載は2022年度の日本安全保障・危機管理学会賞を受賞しました。当時、同学会の名誉総裁だった安倍晋三さんから賞状を頂きました。
この講演で、専門家の方々から「感銘を受けた」「聞きごたえがあった」などの、非常に高い評価を頂きました。一般の方々からは、「感動した」という声を頂きました。「終始、目をウルウルさせながら聞いておりました。Integrity! This is the Japanese! これぞ日本人の本来の姿と、何度か涙をぬぐいながら聞いておりました。」というメッセージも頂きました。
講演動画と併せてご覧ください。