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一般社団法人 ディレクトフォース

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2015/11/01(No208)

ディレクトフォースは元気の源

横井 時久

筆者

シニア層を活用する組織の設立が検討されたことがある。税理士であったT氏のアドバイスで中間法人としてのディレクトフォースが設立された。2002年9月である。講演、人材紹介、企業支援の3本柱を事業とし、会員相互の結びつきを図るため、勉強会も開催された。やがて、第2の組織としてDFマネジメントが設立され、ディレクトフォースは会員相互の活動、DFマネジメントは事業活動という二階建構造ができた。その後中間法人法の廃止によって、組織は一般社団法人になった。環境部会と同好会ができてメンバーの活動の場が広がった。技術部会から生まれた理科実験チームの活躍はDFが目指す社会貢献の手本である。蕎麦打ち同好会がかかわる千代田区高齢者センターで開催される年2回の蕎麦試食会は好評で今年8年目を迎える。ディレクトフォースのホームページの冒頭に、「充実した人生を仲間と共に」「国内随一の交流ソサイエティー」とある。どなたが考えられたのであろうか。名言である。

ユーカリソクラテスの例会 ユーカリソクラテスの顔ぶれ

話はがらりと変わる。我が家の近くで、行政の音頭取りによって、神経内科医院に通う人達が週に一度集まる会合が生まれた。ごく普通の高齢者であることを逆手にとり、会の名前に「ソクラテス」を冠した。団地の集会場に10人程が毎週火曜日の午後集まって2時間お話をするだけの会である。身辺の出来事、ニュースの事件、あらゆる事が話題になる。平均年齢70歳を超えた人達だが、楽しくて仕方がないらしい。5月の連休はお休みにしようと諮ったら、皆さんから猛反対。お盆のときも集まる。欠席はほとんどいない。医者の予約、ジムのスケジュール等は全て火曜日の午後2時を中心に調整し、万障繰り合わせて皆さんおいでになる。1人でも欠けると忘れ物をした気持ちになる。年に一度正月だけ休みがある。お茶か水を飲みながらお喋りをするだけで楽しいのだ。毎回各人が何かを順番に話す。話の長い人も、短い人もいるが気にならない。知らず知らずにできたルールだが、お互いに茶化すことはあっても、決して特定の人を非難しない。県内にグループが幾つかできたが10年以上続いているのは数少ない。共通項は楽しい人の輪。グループがうまく運んでいる一つの理由にリーダーの存在を感じないほど役割分担が進んでいる事があげられる。会場の確保、お茶の用意、会計等、さほど負担を感じずむしろ楽しんでいる。中には頭の体操を用意する人もいる。川がつく県の名前、山がつく県の名前、四字熟語等々、簡単なクイズで頭の刺激になる材料を時たま持って来る。馬鹿にするなと叫ぶ人はいない。頭が呆けずに長生きするのを目標にできたローカルの会が素晴らしい活動をしている。

高齢者センターでメンバーと一緒に メンバーで賑わうDF講演・交流会

さて、話を戻そう。ディレクトフォースのメンバーはグロスで1,100名。ネットでその約半分の550名。勉強会の名称が変わり、講演・交流会となった。月に一度の大事な行事で、世話役は講師の選定に大変なご苦労をしている。出席者は毎回50名から100名。会員が300名のときと同じレベルである。出席率が振るわないのは、夫々の同好会活動で仲間ができ、わざわざ講演・交流会に出席しなくても親しい仲間との交流ができるからとの意見もある。しかし、そんなものではないと私は思っている。普段のニュースでわからない事を専門の講師に来て頂いてお話を聞く。質問もできる。折角の場を自らの活性化の場ととらえたらどうだろうか。懇親会も捨て難い。それほどご馳走があるわけでもなし、短い時間に色々な人と交流ができる。自分はシャイだからと言わず、知らない人でもお互いに話しかけて行きたいものだ。この講演・交流会から裾野が広がり、事業活動、社会貢献活動、同好会活動、研究会活動とDFが提供するプラットフォームは多様である。上下の無い人間関係、自然な発想で自由闊達な活動ができたら、脳の活性化と健康増進につながり、気がついたら長生きにつながる。理屈抜きで色々な行事や活動に参加できる雰囲気を、古いメンバー、新しいメンバーが意識して作りたい。DFは他に類のない組織である。自分達のDF文化を発展させたら、長生きにつながると信じている。マーク

よこいときひさ ディレクトフォース会員(0000)
元丸紅 元DF事務局長

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