( 2020年7月22日 掲載 )
発行:2020年7月22日 世話役:横山 祐作 副世話役:矢島 健児 編集・文責:矢島 健児
小林慎一郎会員より以下の報告があった。
新型コロナウィルスの影響で当面活動停止中により報告なし。
理科実験グループ 関口会員より以下の報告があった。
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リスクセンス推進研究会 中田秀臣会員より以下の報告があった。
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医療懇話会 赤堀智行会員より以下の報告があった。
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痛みは、古代ギリシア時代アリストテレスが感情の1つの状態であり、不快の情動と定義された。1894年Mフォンフライは皮膚上に感覚点を発見した。感覚点には触点、圧点、温点、冷点、そして痛点があるとした。さらに1968年E.R.パールは痛みの受容体を発見した。
(このようにまず痛みの歴史から話が始まった)。痛みの基礎研究は、鎮痛剤の開発含めて動物実験により行われた。
痛覚は身体の異常を感知する感覚で警告信号となる。痛みの定量化では10cmのVAS、フェイススケールの紹介があった。
痛みと痛覚は違う。そして痛いと感じる仕組みの生理学的内容を一般人(会員)が理解し易いように説明がなされた。痛覚の特徴として内臓痛は筋性防御を発現する。刺激が加わっている間中痛みを感じ痛みが無くなることは危険が去った事のサインである。そして脳が痛みの感じ方を変える。また、痛覚を修飾する仕組みがある。加齢に伴い侵害刺激に対するト疼痛閾値は上昇する。つまり慢性疼痛が発生しやすくなる。最後に、恋が成就しない時の痛みは生理学では説明できないし、鎮痛薬も効かないとジョークで痛みの説明が終えられた。
さらに、今まさに我々が脅威にさらされている新型コロナウィルスについてヒトに感染する7番目のコロナウィルスであるとの説明から始まり、感染経路、細胞への侵入法、増殖、そして抗ウィルス薬について作用原理、今後の開発動向について有益な講話をして頂いた。
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今年度の6月の技術部例会は7月3日にいつものように東京ウィメンズプラザでのライブ開催となりました。このような時期ではありましたが熱心な会員が24名集まりいつも通りの熱気を帯びた例会となりました。ただ全体での懇親会は時節柄見送りで、会終了後会員は足早に帰宅していった事が心残りとなりました。早く以前のように皆で集まりわいわいがやがやしたいものです。
鶴岡会員の「からだの科学―痛み、この不思議な感覚」講演は、良く通る声で、大変わかり易く,また親しみやすい口調で講演していただき、からだの痛みを考える上で大変示唆に富んだお話しであった。また、新型コロナウィルスについてのお話も時節にピッタリの話題で大変為になりました。DF会員から感染者が出ない事を祈りたいと思います。
(文責:矢島健児)