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一般社団法人 ディレクトフォース

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 2022/1/16(No.356)

「長期化する新型コロナ禍ワイン道は進む」

今井 智之

合田 隆年

一旦収束するかに見えたコロナ禍は、次々と新たなウイルスが蔓延し、感染が拡大し続け巣籠り生活は続いている。しかし前向きに受けて止めてゆくと、家で結構楽しい生活を送れるものだ。書斎と寝室の書棚を見ると、なんとまあ沢山の書籍を買い集めたものだと驚きつつ、再読して新たな楽しみを得ることができるし、テレビで古くてもよき映画を鑑賞できる。ワインもじっくりと精査の上ネットで購入しひとりで味わうと、その真価と多様性を発見できる。

我家のワイン・セラーに保存しているワインのヴィンテージをチェックするに良い機会でもあった。2005年ヴィンテージのレ・オー・ド・ランシュ・ムーサというポイヤック産ワインがあったので食卓に運びで抜栓して試飲すると酷い酢になっていて全く飲める代物ではなかった。メドックで格付5級シャトーのセカンドであったからまさかと思いつつ権威あるワイン評価サイト(ワイン・サーチヤー)で調べると Drinking Window と称する飲み頃は2008-2015であった。飲み頃(いわば“賞味期限”)が過ぎて久しいのである。どう入手したか記憶にないが、低評価、低価格なワインであったから仕方がない。そこで日々ワインを食卓に運ぶとき、いちいち飲み頃を確認するよう心掛けることにした。

一般的にワインを購入する尺度として、原料葡萄の種類、産地、生産者及び生産年(ヴィンテージ)そして価格を見て購入するであろう。その最も効果的な手法について筆者のお勧めをDFワイン同好会情報欄に掲載してある。しかし購入したワインをいつ飲むべきかという判断は一々確認する必要がある。上記例の如くファースト・ワインが飲み頃であってもそのセカンドは賞味期限がメドックとしては極めて短いこともあるからである。

そこで今日は最近強く感じたヴィンテージ選別と飲むタイミングについて綴ってみる。

先ず、購入の際よき生産年(Good, excellent or legendary vintage などと表現する権威筋がある)を選ぶであろう。一般的には、世界の業界筋で R.パーカー(米)のパーカーポイント(100分比、PP)を使っている。それは各産地全般の評価で92Tと言えば、92/100 でTは still tannic 未熟性ということから、同じ生産地の上記例もその範囲に入るかと言えば、No!であった。同じ産地に多数の生産者が操業しているから、本来ラベル別評価が不可欠で、H.ジョンソン(英)“ポケット ワイン ブック(PWB)”や J.ロビンソン(英)が監修する“ワイン・サーチャー(W-S)”が大変優れていて重宝である。

ロバート パーカー JR
ロバート パーカー JR
米メリーランド大学卒

ヒュー ジョンソン
ヒュー ジョンソン
英ケンブリッジ大学卒

ジャンシス ロビンソン
 ジャンシス ロビンソン
英オックスフォード大学卒

ロビンソン(英)が監修する “ワイン・サーチャー(W-S)”

飲み頃はかなりの幅を持たせているが、特にボルドーでもブルゴーニュでも優れたワインは飲み頃や熟成期間が長期間に渡る。シャトー・ムートン・ロートシルトは、1989年から2009年までのよいヴィンテージは今が飲み頃で、1989年の飲み頃は2035年まで続く。ロマネ・コンティは最も古くて1985年、以降2003年までのよいヴィンテージが今飲み頃である。1985年は2025年まで続く。前者は市価7万6千円(税抜)し、後者は270万円もするから、もとより筆者が買える代物ではないので、格を下げてメドック格付2級筆頭シャトー・グリョオー・ラローズ他の2009年を大事にストックしてある。目下のところ今から2045年まで飲み頃となっている。“目下のところ”とは、毎年評価替えされ飲み頃の期間は変わる(伸びる)可能性があるからである。因みに上記ワインは10年ほど前に購入したが、5千円程度であったが現在は9千円弱もする。

同じラベルのワインでも生産年によりかなり価格が異なる。因みに各ワインそのものの評価もPPで評価する傾向にある。W-Sではヴィンテージ毎の市価が査定されているので参考になる。ワイン購入に際して参考になる例を挙げたい。EON de WINE とういう通販があり結構なワインを日々限定で特価販売している。この原稿を執筆中、シャトー・ラネッサン 2002 ヴィンテージを市価3,828円のところ2,980円でのオファーがあった。かなり古いので調べると飲み頃が2008 – 2017と期限切れであった。つくづく注意しないといけないと思った。

最後に、本稿の趣旨から離れるが、料理とのマリヤージュも大変重要である。“ワインが料理を旨くさせる” し、“料理がワインを旨くさせる“ というのは体験して真理であるが、いくら頑張っても家庭の料理では高価ワインと不釣り合いとなろう。ワインと料理の相性は大変重要である。リースリングは白ワインだから魚に合うと思いがちだが、実は鶏肉や豚肉のような白身の肉料理が合うのである。鰻は魚類でも合うのはメドックのような重いカベルネ・ソーヴィニヨン酒が合う。H.ジョンソンPWB に Wine&Food というページがあり、13頁に渡ってペアリングを詳しく紹介している。W-Sの Food and Wine Pairing を開くと簡略された情報が見られるから便利かもしれない。エンドマーク

いまい ともゆき(21)
同好会 (ワイン 写真 海外旅行)元シェルジャパン 元昭和シェル石油

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