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一般社団法人 ディレクトフォース

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 2021/06/01(No.342)

「私が授業をするなんて‥‥ 。」

水口 泰介

退職後、はて何をしようかと思い、食いしん坊な私は、食をくくりに社会人講座でもと探していた時、たまたま、国連WFP(世界食糧計画)のHPにヒットしました。世界の10人に1人は飢餓に苦しんでいる、未だ飢饉(人口1万人当たり毎日2人が死亡)に瀕する地域がある、飢餓人口の60%は紛争地に住んでいる、約6000万人の子供が学校に通えていない、一方世界の食糧生産の約1/3が廃棄されている、等など衝撃的な情報に出会い、認定NPO法人国連WFP協会(丹羽宇一郎さんが初代会長の民間支援の窓口)のエキスペリエンツ・ボランティアとして企業対応、ファンド・レイジングの活動を始めました。

DF入会後、私の会社時代の先輩から「君それを高校生たちに話してみないか」とアドバイスを頂き、授業支援の会に入れて頂きました。学校の要望により、テーマを変えることもありますが、主に『SDGs、食べるから見える世界~世界の飢餓と食糧廃棄、国連WFPの活動~』というテーマで話をしています。

教職課程もとっていなかった私が、高校や中学で授業なんて出来るのだろうかと思いつつ、恐る恐る始めましたが、回を重ねる毎に、生徒たちの感じる力、自ら考える潜在力に感心するようになりました。大人たちが自分の経験値に縛られた枠を嵌めることで、潜在的な力を挫いている側面が有るのではないかと、自らの反省も含めて、反芻しています。

「授業風景」と 私の近影

また、SDGsの目標2が『飢餓をゼロに』なので、SDGsの生まれた背景をグローバリゼーションの視点も含め話をしています。

ところが、最近はどこを向いてもSDGsで食傷気味、選挙違反や、贈収賄で起訴されている政治家まで、SDGsのバッジを付けているのを見ると、チョットね、と感じる方もいらっしゃると思います。本テーマでの探究授業では、『SDGsって上辺だけ言ってるんじゃないですか』と言っていた生徒が、ある企業を訪問しSDGsの取り組みをヒアリング、質疑応答の結果、『大人たちも結構まじめにやっている』と感じ、自分たちで考え、学んだ事を先生や同窓生にアピールし、行動をとり始めたことがあって、生徒たちの感受性の豊かさや潜在力の高さを感じました。同時に、大人はよき手本になる努力をし、若い人達の主体的な発想と行動の、妨げになってはいけない、と言う思いを強くしました。

SDGsは『持続可能な開発目標』と翻訳されており、個人的には日本語の語感としては一寸違和感を持っています。『持続可能な開発』の概念は、1987年の環境と開発に関する世界委員会のブルントラント報告(Our Common Future)で提起されたと言われています。その後、アジェンダ21や、2000年のMDGs、持続可能な開発会議(リオ+20)を経て、2015年のSDGsに至っています。

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WFPによる学校給食支援の現場(クリック⇒拡大)

SDGsは貧困・飢餓から医療やジェンダーの平等、気候変動等自然環境に至るまで、17の目標が掲げられています。私見ですが、目標10『人や国の不平等をなくそう』で共生や公平を基にした成長モデルへの転換、目標12『つくる責任、つかう責任』で大量廃棄につながる、大量生産・大量消費の成長モデルからの脱却。そして、目標16『平和と公正をすべての人に』と謳っており、具体的な目標達成に必要な社会の在り様に対す考え方や価値観の変革・転換、所謂パラダイムシフトが求められているように思います。

WFP協会の仕事で会社を回り、主にCSR部門の人と話をしていると、事業の在り様そのものを転換していこうと考えている所や、現在の事業形態で何か貢献できるつながりは無いかと考えている所等、様々ですが、それぞれにSDGsを捉え、社会全体で考えていくのは、とても大事だと感じています。

生徒たちを大きく社会の在り様の転換を求められている時代にあり、それは大きなチャンスだ。自分たちのありたい未来を、自由な発想で主体的に描き、実現して行こうと励ましていきたいと思います。

◇ ◇ ◇

SDGsにつきましては、WFP協会理事でクリエティブ・デイレクターの本田亮さん(ピカピカの1年生などのCM作者)の動画(下)が分かりやすく解説されています。

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また、WFPにつきましては、WFPのホームページ及び親善大使の竹下景子さん知花くららさんの動画を用意しました。宜しければ、下の〈サムネール〉をクリックして覗いてみてください。エンドマーク


WFPのホームページ


竹下景子さんの動画


知花くららさんの動画

みなくち たいすけ(1147)
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