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一般社団法人 ディレクトフォース

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 2017/3/16(No241)

アジアの青空を取り戻したい

アジア連携 ーー 地球環境保全の観点から

三竿 郁夫

筆者 青空の無い街に行った時の衝撃を忘れられません。仕事柄1995年頃から中国の深圳(しんせん) やタイのバンコクによく行きました。最近では、旅行で北京・ムンバイ・ニューデリーに行きました。そこで ”晴れてるのに青空が無い” のを目の当たりにしてきました。

私は、高校1971年まで空のきれいな岡山の田舎で育ち、それから上京しました。1960年代の汚れた四日市や川崎・東京の大気汚染は、それ以前の対策によりかなり改善されていたので、その最悪の状況を私は目にしていません。日本ではその後も光化学スモッグ等の問題もありましたが、排気ガス対策等で、どんどんきれいになっていきました。川の水もしかりです。

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万里の長城の大気汚染 ムンバイの空

昨年、日本UNEP協会 (UNEP=国連環境計画)が設立され、縁あってその国際協力委員会の委員をやらせていただくことになりました。いままで、知識も経験も少なかった環境に関する知識を吸収しようと努めています。ディレクトフォースの環境部会にも入れさせていただきました。その中で、アジアの新興国が歩もうとしている道が、日本の環境にも影響を与え、地球全体の環境破壊を大きく加速することを改めて認識させられました。

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日本にも迫るアジアのPM2.5マップ(出典:aqicn.org)

日本には、世界に誇れる、長年培ってきた汚水・排煙の処理技術があり、現場で苦労した知恵と経験の豊富な人材がいます。

定年退職後4年間、タイと日本の連携のお手伝いをさせていただいたこともあり、環境をテーマに日本・タイ・中国が手を取り合った、なんらかの具体的な環境保全プロジェクトを仕掛けられればと仲間を集めて検討中です。

大気・汚水・土壌汚染等の環境プロジェクトは、企業間連携だけでは事足りず、政府・自治体・現地団体・企業等が一体となって主導する具体的なニーズと資金調達がなければ成立は難しいでしょう。でも環境課題解決は、将来日本がアジアをリードでき、日本の技術と人材を生かして世界の環境保全と産業の活性化に貢献できる最も可能性のある分野の一つだと信じています。

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地球惑星限界(日本UNEP協会 鈴木基之 代表理事)

日本の環境問題が解決しても、アジアの環境問題が解決しない限り、2050年−2100年(我々の孫やひ孫の世代の時代)には地球の惑星限界を突き破りそうです。

UNEP(国連環境計画)本部は、日本UNEP協会にアジアでの環境活動の啓蒙と情報提供、そしてアジアでの環境保全活動の活性化への貢献を期待しています。

昨年、孫ができ、自分の短い人生のためだけではなく、孫やひ孫の時代のために微力でも行動しようという気持ちが私の今の最大のモチベーションです。

この活動を支援いただける仲間また一緒に活動いただける仲間を募集しています。エンドマーク

みさおいくお デイレクトフォース会員(1159)
(日本UNEP協会会員 元ソニー、日本IBM、日立GST)

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