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一般社団法人 ディレクトフォース

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 2020/02/01(No.310)

健康医療分野での活動と山登りで充実したDFライフを過ごす

 

江村 泰一

筆者

1972年に三菱油化(現在三菱ケミカルホールディングスグループ)に入社、最新鋭のエチレンプラントが稼働したばかりの鹿島工場(茨城県)に配属されました。

自分としては石油化学工業の会社に入ったつもりでしたが、3年後には、新規事業を強化するとの会社の方針の下、設立された医薬品事業を行う新会社に出向となりました。

そこから自分の医薬品事業との長いつきあいが始まりました。三菱化成と合併して三菱化学となり、医薬品事業強化のために行うこととした東京田辺製薬との合併では、三菱化学側の担当者として合併事務局を務め、1999年に新会社「三菱東京製薬」が発足しました。

新社が動き出して、間もなく次の合併を検討をするとの方針が出され、結局吉富製薬とミドリ十字が合併してできたばかりの「ウェルファイド社」と合併して、2001年には「三菱ウェルファーマ」が誕生しましたが、この時も合併事務局を担当しました。

この会社は更に2007年に田辺製薬と合併し、「田辺三菱製薬」となって現在に至っています。私自身は2004年以降、旧吉富製薬と三菱化学の各々がもっていた外部向けも含む医薬品原体事業を統合した新会社に移りましたが、この統合にあたっても事務局を務めました。

この会社では10年間勤務し2014年に現役を引退しましたが、顧客は親会社である三菱化学と田辺三菱製薬だけでなく日本・欧米の大手製薬企業で、そうした顧客の新薬開発動向を的確に把握した上で、高品質な製品を競争力のある価格で提供することが重要な課題でした。

このように会社生活の大部分を医薬品と関連する事業に従事してきたものとして、引退後も土地鑑のある健康や医療の分野で何か自分としてできるこことはないかと、2015年からお世話になったディレクトフォースにおいて、会員や事務局の何人かの方とご相談し、協力いただける仲間と2016年には「健康医療研究会」を立ち上げることができました。

おかげさまで発足後間もなく始めた会員対象のセミナーについては、順調に継続することが出来、この3月(2020年)には節目となる第20回目のセミナーを開催すべく、準備を進めているところであります。

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健康医療研究会のセミナー風景

また、昨年12月(2019年)には会員の健康実態調査を行わせて頂いたところ多くの回答をお寄せいただきこの場を借りて御礼申し上げます。現在集計作業中ですが、結果を踏まえて新たなサービスを実施できないか検討していきます。

こうした活動を行っていることもあり、自分自身としても研究会のモットーである「健康長寿」で暮らせるよう、健康維持・増進に務めているつもりですが、その中でも、今の私の中で大きなウエイトを占めているのが、ディレクトフォースの登山同好会である「粋山会」の皆さんとの山登りです。

私自身の山登りとの付き合いもかなり長くなります。出身が神戸なので、すぐ裏にある六甲連山には高校に入ったころから登り始めました。

大学に入ってからも山に登りたいと思ったのですが、当時は「しごき」で有名で、上下関係も厳しそうな大学山岳部の門をたたく勇気はなく、社会人を構成主体としている山岳会に入会しました。当時は「山学同志会」を筆頭とした社会人山岳会の方が冬山や岩登りで先鋭的な登攀をしていたものでした。

以降、谷川岳や穂高等々での冬も含めての岩登りに明け暮れる日々となりました。大学を卒業した後もしばらくは山登りをやっていましたが、いつの間にか結婚・育児・仕事に追われる日々となり、山からは自然と遠ざかり、週末はゴルフで忙しい、という日常が続きました。
しかし種々の環境変化・心境変化から、45歳前後の頃から、山登りとそのトレーニングの意味合いも兼ねたジョギングを始めて、以降約25年たちます。もちろん若いころにやっていた冬山や岩登りはやらず、「安全登山」をモットーとしています。再開した頃はアレルギーや喘息、肝臓の不調等色々と体にガタが来始めた頃でしたが、以降これら体の不調はぴたりとおさまり、今現在医者にかかることもなく、仕事上ではお世話になった「薬」に頼ることもありません。

山登りでもう一つよかったと思うのは家族と一緒に山登りをすることによって、絆が深まったことです。二人の息子とは彼らが小さい頃はあまり一緒には行きませんでしたが、大学から社会人になる頃から、つきあってくれるようなり、北アルプスや屋久島の宮之浦岳も同行してくれました。女房も山は好きで、昨年の夏には北アルプスの雲ノ平で高山植物を堪能しました。ジョギングのほうも、これはこれで楽しく、昨年は地元所沢の「所沢シティマラソン」ハーフの部を完走することができました。

こうした山登りのヒストリーの中で、最近大きなインパクトを与えているのが、「粋山会」での活動です。

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粋山会での山登りを楽しむ・北アルプス白馬岳にて

私にとっての粋山会デビューは2016年4月の山梨県「坪山」でした。ご紹介頂いた方からは京大山岳部出身者を始めすごい先輩が大勢おられるとのことでしたが、参加してみるとその通りで私は当時68歳でしたが、「お前は一番若い」と言われ驚いたものでした。以降、会としての正規山行である月例山行や、随意で企画・参加するオプション山行に数多く参加させて頂いていますが、しばしばの下山後の入浴と、ほぼ必須の打ち上げ会が付随しており、山行自体と相俟って楽しい思いをさせて頂いています。

もう一つの驚きというか「目から鱗」なのは、私より10歳くらい高齢の方たち何人かが極めて精力的に山行活動を続けておれられることです。

私自身、入会したころは「さて、山登りは何歳ころまで続けられるかな、そろそろおしまいかな」と思っていたものでしたが、こうした先輩をみるにつけ、そう思っていた自分を反省せざるを得ず、「これはまだまだ頑張らねば」との思いを強くしているところです。

こうした刺激を受けて、昨年、一昨年と今まで行けるかなと思っていたロングルートにもチャレンジ出来ましたし、今年もいくつかの計画を立案中ですが、山登りは計画を立てること自体が、本や地図、ネット情報を収集することが楽しみにもなっています。

また、もう少し頑張って、孫との山行を楽しめるようになったら最高だなと思っている今日この頃です。エンドマーク

えむら たいいち ディレクトフォース会員(1060)
「DF健康医療研究会」世話役 
元 三菱化学、元(株)エーピーアイコーポレーション 

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