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一般社団法人 ディレクトフォース

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 2020/01/16(No.309)

第二の故郷「ニュージーランド」

 

段谷 芳彦

筆者

先頃開催されたラグビーワールドカップは日本代表チームの予想外の活躍もあり国中が大いに盛り上がったことは記憶に新しい。

実は、私は日本人でありながら密かにニュージーランドナショナルチーム(所謂オールブラックス)を応援していた。

ニュージーランドは私にとってかけがえのない第二の故郷だからです。

1997年の春に丸紅の現地法人「丸紅ニュージーランド会社」のあるオークランドに赴任した。

以来、2002年までの5年間、南半球オセアニアの自然豊かな小国、現地語で「白雲たなびく土地」と呼ばれるニュージランドの生活(もちろん仕事も含めた)を満喫することになる。

日本とほぼ同じ緯度にあるこの国は暖流の影響もあり、1年を通じて比較的温暖な気候で特に北島は過ごしやすい。

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1997年の春から2002年までの5年間住んだ「オークランド」

英国系の白人が人口の75%を占めるこの国の国民は、概して温和で親切な人が多く、なにか昔の日本の懐かしい田舎の雰囲気を感じさせる。

隣のオーストラリアと異なり南極大陸から別れたと言われるこの国は、古代から独自の生態系を育んでおり、9世紀頃にポリネシア人が漂着するまで人類はもちろん哺乳類、爬虫類は存在せず、鳥類の楽園であった。

17世紀にオランダ人がこの島を発見、そして英国人が入植を初めたのは18世紀の中頃からで、まだ300年にも満たない若い国である。

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ニュージランドは日本とほぼ同じ緯度にあり 1年を通じて比較的温暖な気候で過ごしやすい
は文中で紹介の場所)

私がニュージーランドを好きになった理由は、のんびりとした穏健な国民性、豊かな自然に恵まれながら先進国の雰囲気も程よく兼ね備えており生活しやすい等色々あるが、やはりこの地でお世話になった3人の方々の存在が大きい。

そのひとり、西川輝男氏は私の大学の先輩であり、今でも名古屋の経済界で活躍しておられる方で、私の人生後半の謂わば恩人である。仕事を通じて知り合って以来、公私共々大変お世話になっている。

私の駐在時代には殆ど毎年のようにご自分の家族や友人を連れて赴任地のオークランドに来ていただき、色々な局面で励ましていただいた。そして丸紅を卒業後は5年間も西川氏の会社でお世話になった。

やがて「共に思い出作りをしよう!」と共同でオークランドに会社を設立、日本レストランを買い取って共同経営をさせていただいたのが、私が現在も毎年嬉々としてオークランドに足を運ぶ理由の一つとなっている。

お陰でその店は現在4店舗に増え、メルボルンにも進出している。

ふたり目は大橋巨泉氏で、出会ったのは赴任して間もない総領事館でのパーティーの席上だった。有名人なのでやや緊張していた私に、とても気さくに話しかけていただき、その豊富で深い知識と巧みな語り口で周りの人々を魅了する姿にすっかりファンになってしまった。オークランド近郊の同じゴルフクラブに所属していたこともあり、以来家族ぐるみのお付き合いをさせていただいた。

ニュージーランド国内旅行はもとより、ゴールドコーストやバンクーバーのお宅までお伺いさせていただき、大変お世話になった。亡くなられたのは2016年だがその前年にお会いした際、「地中海クルーズに一緒に行こう」と誘われ、楽しみにしていたが、残念ながら実現しないままに終わった。

最後にご紹介するジョン・ボランド氏とはオークランド赴任直後に知り合った。当時彼は丸紅が契約していた会計事務所アーサー・ヤング(当時)の当社担当の公認会計士であったが、その後独立、現在は航空機のリース等の大型案件も扱う投資家として大活躍している。

両親がスコットランド出身の彼は小柄ながら、映画俳優のブルース・ウィリスに似ており、日本食が大好きで知日家を自称している。私が帰国後日本に何度も訪れてくれ、共に箱根、京都などを観光した。また中国にも共に出張したりして仕事面でも色々と協力をしていただいている。

彼と話している時に、私が自分の英語力不足を詫びると、「自分はヨシ(彼は私をそう呼んでいる)に流暢な英語を話すことを期待しているのではない。ヨシから日本の文化や風習、習慣、大好きな和食の話を聞きたくて会っているのだ」と慰めてくれた事を、今でもよく覚えている。この辺りが外国人とコミュニケーションをする際大切なこととして今でも心がけている。

今でもオークランドに到着すると、先ず彼とランチをしながら情報交換をするのが行事となっている。

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クイーンズタウン郊外のゴルフ場
ーミルブルック ゴルフ&リゾートー
大橋巨泉氏と私の家族
ーオークランドの大橋氏宅ー
ミルフォードサウンド
の入り口

私が拠点としているオークランドは今や人口150万(ニュージーランドの人口は500万人)を抱える大都市となって昔とは様変わりに発展しているが、一歩郊外に出ると昔のままの自然がそのままの形で残っており、心休まる場所が多い。

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ミルフォードサウンド マウントクック
クイーンズタウン ダニーデン アロータウン

最後に、もし皆様がニュージーランドを訪れた際のお勧めの場所を1箇所だけ紹介しよう。

それはやはり夏の「クイーンズタウン」だと思う。世界的に有名な観光保養地であるが、行くたびに心癒される街である。

ここにゆっくり滞在し、ここを拠点に、太古の原生林が生い茂る「ミルフォードサウンド」、ニュージーランドの最高峰で原住民マオリ族の聖なる山「マウントクック」、南のエディンバラと呼ばれるスコットランドの移民が作った学園都市「ダニーデン」、金鉱発掘時代の昔の町並みがそのまま残っている「アロータウン」、そして近郊に点在するブティックワイナリー(ここオタゴ地方で作られるピノ・ノワールは最近世界的にも評価が高まってきている)等、訪れる場所に事欠かない。

近年、歳を重ねると共に私のニュージーランドへの思いは益々高まってきている。エンドマーク

だんたに よしひこ ディレクトフォース会員(740)
元丸紅 

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