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一般社団法人 ディレクトフォース

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DFメンバーズサロン「E-Column」は、猛威をふるっているコロナに纏わる話題や四方山話のコラムです。「コロナ対応の工夫」「私の日頃の想い」などについて、500字以内(厳守)でメールにてタイトルと顔写真(あれば)を添えて担当の三納までお寄せください〈sannou@directforce.org〉。掲載は随時。ご投稿をお待ちしています。
このコラムで使っているキャラクターの「アマビヱ」は、日本に伝わる半人半魚の妖怪。光輝く姿で海中から現れ、この先6年間の豊作を予言するとともに、「病気が流行することがあれば、私の姿を絵に描いて人々に見せよ」と告げたとされています。今や厚労省も「#アマビエ」をモチーフに啓発活動を行っています。
もう一つのキャラクター、左右の「カエル」は、お互いに声掛け合って励まし合う鳥獣戯画。1日も早く元の生活に「カエル」られるよう、頑張ってまいりましょう。

(敬称略 拡大アイコンはクリック拡大可)

目 次

2020/12/30(No.120)

政治家の言葉への怒り

近藤 勝重(115)

近藤勝重

最近のコロナなどをめぐる言葉の使い方には憤りさえ覚える。国民にはかなりフラストレーションが溜まっているのではないか。

「我慢の3週間」「勝負の3週間」などの言葉、結果はどうか、国民は負けた、コロナに負けたのではない、政治家に負けたのだと言いたい。「公助」が求められている時期に、信じられないことに「自助・共助」と言う。

「Withコロナ」「ニューノーマル」という言葉が当たり前になった時期から、第2波に入り、第3波へと広がった。「コロナと共に」と言い出した時から我々は緊張感を失くしてしまった。通常の生活の中で対処していけると錯覚してしまった。

もう一つの気になる言葉が「お詫び申し上げたい」だ。不祥事や失政時に国民がいつも聞かされる言葉だ。なんだか偉そうに、上から目線の言葉になっている。

本来ならこの言葉の後で、深々とお辞儀をして「申し訳ありませんでした」「済みませんでした」と謝るべきなのだ。

コロナ対応への国民の協力を求める記者会見でも、前の首相は胸を張って演説をしていたし、今の首相は下を向いて紙を見ながらぼそぼそと話す。

いったいどうなっているのか、いまだに怒りがおさまらない。

(理事 事務局 彩遊会 489字 写真は東大寺大仏殿の脇侍像/撮影:筆者

2020/12/20(No.119)

かんぽ不正販売と
 「俺っちにもできる思想」を考える

濱名 均(734)

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渋沢栄一の現代語訳「論語と算盤」のP203に、「そのため学生は自分の才能の有無や、適不適もわきまえずに、『あいつも俺も、同じ人間じゃないか。あいつと同じ教育を受けた以上、あいつがやれることぐらい俺にもできるさ』という自負心をもって‥‥ 」というくだりがある。これを小生は「俺っちにもできる思想」と命名し、令和2年のガバナンス部会の小研究会で紹介した。グループでの議論が燃え上がったのを覚えている。

民営化された日本郵政グループのかんぽ生命保険の経営陣は、まさにこの轍を踏んだのである。民間の生命保険会社にできることぐらい、天下の官僚たる郵政グループにできないわけがないという気負いだったのだろうか。民間企業が長年かけて築き上げた「不正防止販売」のノウハウなど何も学ぼうとはしなかったと思われる。今回明るみに出た不正販売問題で、「懲戒処分」という官僚的発想の対応が新聞紙上を賑わせている。こんな後手後手の対応で茶を濁すことは笑止千万である。何ゆえに事前に民間経営の情報収集や研究を重ねなかったのか?

我々はこの事件を「他山の石」としたいものである。

(471字 ガバナンス部会)

2020/12/19(No.118)

ギソンセメントHCM支店
   開設20周年記念パーティー

平井 隆一(1022)

私が10数年勤務したベトナムで、最近嬉しいニュースがありました。ベトナム南部のブンタオにおいて、ギソンセメントホーチミン支店開設20周年記念パーティーを開くので、初代支店長の私にビデオメッセージを送ってくれ、という依頼が現支店長からありました。
本来なら、中部と南部の販売店50社がこぞって来日し、歴代支店長を招待して大宴会をやろう、ということでしたが、コロナの影響で叶わず止む無く地元で開催することになったそうです。

ビデオメッセージが上映された会場の様子(左)と、支店の皆さん(ビデオは拡大可)

ベトナムは北から南まで1,650㎞と細長い国で、そのうちホーチミン支店はダナンからメコンデルタのカマウ省までの中部と南部の広範な地域をカバーしています。
早速ビデオメッセージを撮って送ったところ、12月5日に開催されたパーティーで、冒頭に披露されたそうです。20年間、お客様とともに頑張って来れたのも、私に続く支店長が支えてくれたと感謝の念で一杯です。

(副代表 384字 関連記事:メンバーズ・エッセー

2020/12/17(No.117)

私の健康法―ファイブワンズ

平尾 光司(1190)

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ファイブワンズは〈11111〉で還暦を過ぎてから心がけている健康法である。まず1万は一日のウォーキングの目標歩数である。正しい姿勢で大股で歩く。負荷をかけるために緩い坂道も散歩コースに組み入れる。1千は一日に1千の文字の文章を書く。日記、手紙、メール、エッセー等文章を日本語でも英語でもよい。百は一日に腹式呼吸を100回する。3秒で深く息を吸い、10秒かけてゆっくりと吐く。十は一日に10人の人と会って会話をする。コロナで外出自粛になり10人はリアルで会うのは難しくなったのでオンライン会議で会う人もカウントすることにしている。最後の一は一日1回大笑いすることである。「一笑一若」一回大笑いすると寿命が一年延びるという。これが一番難しい。大笑いするような面白いことが無かった日はベッドで志ん生、文楽などお気に入りの落語家のCDを聴いて大声で笑って寝入る。

ウォーキング

腹式呼吸

一笑一若

この5つのメニューに加えてニューバージョンとして近所の神社境内の朝のラジオ体操の会に参加と夜の就寝前の青竹踏み100回を加えている。このメニューの全種目をこなすのは難しくなってきたが継続は力と努めている。(479字 理事 イラストは日本医師会「健康プラザ」より)

2020/12/11(No.116)

ダイヤモンド富士

小林慎一郎(1017)

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江戸の町には山の手に冨士見坂が多くある。近頃は高層ビルが増え、実際に富士山が見える坂は限られてきた。幸いにして、我が家は低層ながらビル群の合間から、かろうじて富士山を望むことが出来る。
丁度この時期、我が家からの場合、冬至を挟んだ11月末と1月末に、夕日が富士山の頂上に沈む日がある。いずれも、たった一日だけで、その前日と翌日には、山の肩にずれてしまう。富士山付近、神奈川北部、東京西部が晴れているだけでは十分ではなく、都会の生活の営みで多少の霞みが掛かっている日の方が、適度に光が散乱して、美しく写真映えする条件となる。

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左:小林家のダイヤモンド富士(夕) 右:本栖湖のダイヤモンド富士(朝)

ここ数年、天気にも恵まれず、タイミングを逸していたが、今年はテレワークにも助けられ、在宅でしたので、数年ぶりにダイヤモンド富士を撮影することが出来た。COVID19の影響とは言え、多様な生活様式も良いものだ。
なお、5年前には元日に本栖湖でダイヤモンド富士のご来光を拝んだので、これで朝日と夕日の写真が揃った。(リモート交流推進室 414字 ダイヤモンド富士の見える場所が国土交通省関東地方整備局のサイトに掲載されています)

2020/12/09(No.115)

オンライン ディナーで家族団欒

今井 智之(21)

今井 智之

コロナ禍でオンラインのコミュニケーションが広く普及してきた。ディレクトフォースでも常識的になっている。お蔭で外出自粛生活でも、楽しい場をつくることができる。広尾のマンションに住む娘と大学生2子の家族とブリュッセルに単身赴任中の夫とのオンライン会食に招かれて体験した。日曜日、こちらは夕食、向こうは昼食だ。こちらのバルコニーから都心の夜景を見せると、向こうは窓から真昼の美しい並木通りアヴェニュー・ルィーズ(写真)を眺めさせて貰い、モエ・エ・シャンドンで乾杯。主菜も双方同じピカール(仏)の鴨のコンフィ(写真)、合わせたワインも同じシャンボール・ミュジニー、食後に同じグレンモーレンジ・ハイランド・モルト18年で仕上げるという、互いに遠く離れた場所で同刻、同じ飲食を共にして会話が弾んだのだ。

左:ピカール鴨のコンフィ 右:ブリュッセル アヴェニュー・ルィーズ

ベルギーはコロナ対策で大変厳しい生活環境が続いているようだ。飲食店は、日本のように営業時間短縮どころか閉まり、テイクアウトのみ許されている。ルイーズからそう遠くない、評判の寿司屋、三辰もテイクアウトだけ営業中という。こんな時節ピカールのように美味しい冷凍食品は、大変ありがたい。都内にも店が多くできているから利用したい。

(海外旅行研究会 元世話役 写真同好会 ワイン同好会 500字

2020/12/08(No.114)

コロナ禍で「米国大統領選」を考える

濱名 均(734)

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4年前と今回のアメリカ合衆国大統領選挙を追ってきて感じたことを書いてみたい。世界に渦巻く様々な陰謀説を鵜呑みにするのではなく、考慮しながらであれば、人間社会の歴史のダイナミズムをより深く感じることができる。公式な発表だけつなぎ合わせても人が介在し、人々の情念が交差している世界は点だけでなかなか線まで繋がっていかない。「ドナルド・トランプ政権」の誕生は、健全な民主主義の中で誕生した。そして今回健全な民主主義のもと、政権交代が起きようとしている。そのダイナミズムを軽視すべきではない。独裁国家とは違って平和裏に政権交代が可能であったのである。
翻って考えると、日本の場合は1969年の東大紛争(東大の受験が中止された年)に象徴される「学生運動を契機とした民主主義のスタディ」のチャンスを時の政権は潰していった。時に小生は高等学校2年生であったが、高校では連日の生徒大会で「自由」の意味を考えさせられた。校長はその責任を取らされて翌年左遷された。そしてその後、社会全体には沈黙の日々が続いているのである。小生は「自由と責任」「民主主義とは」を考え続けている。

(478字 ガバナンス部会)

2020/11/29(No.113)

コロナの現況と今考えるべきこと

江村 泰一(1060)

一時少し落ち着いていた、新型コロナウイルスについては、ご高承の通り再び新規感染者が大きく増加している状況となっております。「自粛」「我慢」といった言葉が再び飛び交い、重苦しい雰囲気になってきていて、特に高齢者は「重症化リスクが高い」と恐怖心を掻き立てられる今日この頃です。
われわれは、この春の緊急事態宣言下で、自粛生活の中、家でも出来る心身の整え方に関する諸情報をお届けしてきましたが、コロナ禍は既に半年以上に及んでおり、感染のリスクのみにとどまらず、われわれの全身の健康状態にも影響を及ぼしかねない時期に来ていると感じております。


詳細は上の「コロナの現況と今考えるべきこと(PDF)」をご覧下さい。

そこで今回は、われわれなりに収集したコロナの比較的新しい情報とともに、行動自粛等に伴ううつ症状、運動不足に伴うフレイル、社会との接触減、ひいては認知症と様々なリスクの増大することに関して、いくつかの情報をお送りします。
コロナを警戒するのは当然ですが、一方別のリスクにも気を付ける必要がある、ということを諸情報からくみ取って頂き、「健康長寿」につなげて頂ければ幸いです。

本文はこちらから

(健康医療研究会代表世話役 450字)

2020/11/24(No.112)

コロナ禍で通勤満員電車を考える

濱名 均(734)

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英国では電車やバスで身体が少しでも触れ合ったりすると、即座に「Excuse me」とか「Sorry」という言葉が飛んできます。ですから自分も「郷に入っては郷に従う」とばかりにこれらを真似したものです。しかしながら、通勤満員電車の中で「Excuse me」を使いようのないのが日本の通勤風景です。目的地に着くまでじっと我慢している。これに慣れきっているのが実情です。外国人の眼から見たらやはり「クレイジー」の一言でしょう。またコロナ禍で行政側は必死で「語呂合わせ」を考えて、それを国民に要請し国民も自ら従順に従う。この両方の姿には何か「操られている怖さ」みたいなものを感じる。

最近は効率性の定義が「コロナ禍で」変容してくるのを期待している。資本側の効率性がオフィスの都心集中を加速させてきた。働く側の「人間としての家族を含めた」効率性から言うと、「定時出社の都心オフィス」は効率の良い働き方ではないだろう。残念ながら、リモートによる仕事が象徴する「働き方の見直し」は恐らく進まないと思う。必要なのは政府・資本側が推し進める「働き方改革」のみではなく、働く側の主張も取り入れながら進めるのが大切と思う。

(500字 ガバナンス部会)

2020/11/23(No.111)

小さい秋を見つけに「疎」を求めて

小林慎一郎(1017)

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このところ都心では、通勤電車に押して乗るくらいの「」状態になっている。GoToトラベルの東京解禁により、感染者数も第3波か。そこで「」を求めて、秩父の 贄川宿 にえがわじゅく かかしの里を散策した。贄川宿は秩父鉄道の終点三峰口駅から10分程度の場所。秩父甲州往還道にあり、御岳山の登山口で、三峰神社の参詣道でもある。地域の結束と観光のために、2014年から家々の軒先にかかしを置き、村おこしを図ったが、今年、訪れたときは、すれ違ったのは老夫婦一組だけであった。収穫を控えた田畑に置く案山子本来の役割は持っていないが、おもしろい写真を何枚か紹介する。

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ところで、同名の贄川宿は中山道にもある。変わった地名なので、辞書を引くと、「贄」とは「貝」のつく字なので、土産とか献上物の意味のようであるが、日本に何ヵ所かある贄川の由来はわからない。どなたかご存じでしたら教えて頂きたい。(リモート交流推進室 378字)

2020/11/17(No.110)

所変われば言葉も変わる-その3

金井 勇司(370)

私は仕事の関係からイラクを訪問することが多かった。訪問回数は100回とか200回とか数え切れない。
さて、「所変われば言葉も変わる」の3回目。前回で紹介したその秘書が正しい英語を使っていたとは思わないが、秘書と争って嫌われるよりは、「郷に入っては郷に従う」と鉾を収めた。

まだある。ある日の夕方7時頃、イラク石油省を尋ねた。お役人いわく、「私はまだ朝食(breakfast)を取っていない。腹がすいている。家へ帰って朝食を早く取りたい。従って長時間の meeting は、駄目だ」と。もう夕方7時だし、私は、「夕食を取ってない」と言うべきではないかと思った。


バグダッドのチグリス・リバー畔のレストランにて
金井は63才

2002.03月頃 バクダッドの
元駐日イラク代理大使アリさんのご自宅にて

breakfast」は、「朝食」と長年教えられて来たので、「まだ、朝食を取ってない」と頭の中で日本語に訳したが、「breakfast」を「朝食」と訳したのが間違いであった。「その日の最初の食事」の意味なのだ。ラマダン中であり、日が暮れて、最初に取る食事を「breakfast」というのだ。考えてみると、「fast」は「断食」、「break」は「破る」ということなので、イラク人の英語の方が正しい。英語の本質に触れたようでまたもや勉強させられた。(カラオケ同好会 麻雀同好会 500字)

2020/11/13(No.109)

ワイナリーとワイン・雑感

濱本 龍彦(253)

海外ビジネスの中で、隙間時間を利用してサン・テミリオン、コート・ドール、トスカーナ、チリのマイポバレーなどの多くのワイナリーを訪れた。また、米国在住中にはナパバレーの、特にロバート・モンダビやオーパス・ワンのワイナリーを訪れるのが何よりの楽しみであった。ワイナリーに立つと独特の空気が流れているように感じる。穏やかな風、整然とした中に人手の入った温かみ、ほのかな土の香り。しかし肝心のワインの知識はなく、いろいろなワインをテイスティングしても、にこにこしながら“美味しい、Excellent”と。これも最高の誉め言葉とは思うが、それしか言えなかった。


椀子ワイナリー。浅間山を望む(シャトー・メルシャン・椀子ヴィンヤード )

フランス・エルミタージュの
ワイナリー。ローヌ河を望む

米国・ナパの
ロバート・モンダビワイナリー

ワインを嗜む機会が増えた。その場には蘊蓄を傾ける方が必ずいらっしゃる。よし、ワインを専門的に掘り下げようかと思い始めた。やめておけ、五感の衰えで、テイスティングは無理だよ、などと言われながらも幸いワインエキスパート資格を取得した。

9月、信州・上田の 椀子 まりこ ワイナリーを訪ねた。葡萄の収穫を終えたばかりであった。小高い丘の上に立つ瀟洒な建屋と葡萄畑。浅間の連峰に近い。ワイナリーの風はやはり心地よかった。ワインの味わい方もより深くなった‥‥と思う。(ワイン同好会 497字 濱本さんから寄せられた、ワインエキスパート資格取得までのお便りが〈ワイン同好会〉に掲載されています)

2020/11/09(No.108)

所変われば言葉も変わる-その2

金井 勇司(370)

私は仕事の関係からイラクを訪問することが多かった。訪問回数は100回とか200回とか数え切れない。
前回は「fine」という英語は日本では「晴天」だが、イラクでは「雨の降る日」ということを書いた。同じようなことがまだある。イラク厚生省局長とアポイントがあり、午前10時に訪問した。しかし、1時間ほど待ったが局長に会えない。そのうちに秘書から、「局長は大臣に呼ばれて戻って来ない。Please come afternoon again.」とのこと。「午後1時か2時に来れば良いか」と念を押したところ、その秘書は、「afternoon」と言う。私は、また、「1時か2時か」と聞き直す。また、秘書は、「afternoon」と答える。


バグダッド西方30KMほどにあるハバニヤ湖にて
左端は私、真ん中大勢はバグダッド支店員。美女が多い。(1978年頃)

何回か押し問答して分かったことは、イラクでは、朝8時頃から午後2時頃まで、一気に仕事をして、家に帰って昼食を取り、それから、2~3時間昼寝をして、残業のある人は、夕方5時頃から出勤してくる。「afternoonに来い」というのは、「夕方5時頃来い」という意味なのだ。また一つ勉強をした。(次回に続く) (カラオケ同好会 麻雀同好会 455字)

2020/11/03(No.107)

コロナ禍でSNSの楽しみ発見

井上 史男(858)

今年SNSの楽しみに出会った。外出自粛が始まってから週1点のペースで水彩画を描き始めた。モチーフは海外旅行した時の風景を中心に庭のバラなど織り交ぜて旅先別に描いている。既に40数点描き、パワーポイントに編集して「おうちで水彩画ギャラリー」と銘打って一人で悦に入っている。これだけでも新しい楽しみだが、さらに絵をSNSのフェイスブックFB)とインスタグラムIG)に投稿し大勢の方に、大袈裟に言えば世界中の方に観てもらって交流している。

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SNSに投稿した絵2点
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モンサンミシェルの絵 題名「朝陽に輝く巡礼祈りの島」 2008年旅の思い出 9月25日投稿
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バラの絵 題名「夕陽に映える薔薇の影」 自宅のバラ 最新作10月28日投稿
(左)モンサンミシェルの絵 題名「朝陽に輝く巡礼祈りの島」 2008年旅の思い出 9月25日投稿
(右)バラの絵 題名「夕陽に映える薔薇の影」 自宅のバラ 最新作10月28日投稿

FBでは水彩画やフランスに関するグループに入会。IGでは好みの画風の方同志がお互いにフォロワーになり交流している。そして気に入った絵には「いいね」や「♥︎」をクリックして相手に伝える。さらにコメントも交換できる。私の絵でこれまで最も多くの「いいね」をいただいた数は200を上回り、IGのフォロワーも120人を超えた。もちろんDF会員の皆様からも激励をいただいている。これは実際の作品展だと私ではありえない数。SNSでなければ出会えない方々、特に海外の方との交流が新鮮で楽しい。学生時代の後輩との思わぬ再会も。ネット上の同好の士におだてられて今日も絵筆を握っている。(彩遊会 海外旅行研究会 500字)

2020/10/29(No.106)

金平糖考

小林慎一郎(1017)

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とある寺を参詣した折、疫病退散の金平糖を授かった。もともと、金平糖は滋養のために帝国陸軍の携行食の乾パンに添えられたもののようであるから、寺としては、栄養を取ってコロナに負けるなと言う意味なのだろう。日本には戦国時代にポルトガルから渡来したと記録されているが、宮中の招宴の引き出物のボンボニエール*を空で手渡すのは無粋なので、中に金平糖を少し入れたらしい。

顕微鏡写真をバックあしらった
金平糖。コロナ菌に見える

金平糖は核になる氷砂糖の小さな粒を転がしながら、時間をかけて蜜を絡ませて回転させながら大きくするのだそうだ。日本の地球物理研究の先駆者の寺田寅彦は、金平糖の突起のでき方を数理的に解析している。随筆家でもあるので、機知にとんだ趣味の研究と言える。写真を添付するが、疫病退散と言いながら、私には新型コロナウィルスにしか見えないのは、思い過ごしであろうか。

(リモート交流推進室 352字 *ボンボニエール:ボンボン(砂糖菓子)を入れる菓子器のこと。 日本では、皇室のお祝い事に贈られる品として有名)

2020/10/23(No.105)

色事師の屁理屈

中塚 晴夫(247)

中塚 晴夫

私の所属する美術同好会「彩遊会」では、今年はコロナ対応として3密を避けるべくOn Lineで発表会を行うことになり、各自作品を写真に撮り込み中である。
私も自分の作品の写真をパソコン画面でチェックしているが、どうも作品の色がうまく再現できない。芸術家とは言わないが絵を描いている色事師としては気になる。
ご存知のように白色光(自然光)は色々な波長の光の混じり合ったものである。この光が物体で反射される時にある波長帯の光が吸収されるので、残りの光が人間の目には色がついて見える(透過光を見る場合も同様)。実は人間の眼はちょろいもので、自然光でなくても白く見える。広く使われている安価な白色LEDは、青色単色光と黄色蛍光体の光を重ね合わせたものである(RGBの3色を重ね合わせたものではない)。唯、人間の眼も馬鹿にしたものではなく、白色LEDの下では赤色がくすんで見える。詳細は省くがパソコンのディスプレイでも同様のことが起っていて、決して自然光のもとで本物を見ているのと同じ光を見ている訳ではない。
考えてみると絵画そのものも自然の光を再現している訳ではない。むしろそこが色事師の腕の見せ所なのであろう。

(彩遊会世話役 498字 イラストは編集者が挿図)

2020/10/20(No.104)

Covid 19 収束せず
  “白ワインの多様性テースト”は続く

今井 智之(21)

今井 智之

自粛中抜栓した白ワインは20種を超えた。大変に楽しかった。食道や胃袋を気にはしたが、専門家の試飲量は十数倍にもなろうと我を励ましている。先日、喉に違和感を覚えて、飲酒が喉頭癌の原因となることを思い出し、検査すると軽い炎症だけであったので、安心し飲み続けている。酒はワインだけであれば、健康を害さぬどころか助けとなると信じている。因みに今年の世田谷区健診も一切問題なかった。
最近ワインはスーパーや専門店を回って見ると僅かながら値下がりしているようだ。カルディでラインガウリースリングが1408円だったので試して見たが、アルザスに負けぬ競争力を感じた。昔、ボンの友人宅に滞在した昼下がりライン川沿い高台のワイナリーで川を見下ろしながら同種のワインを飲んだことを思い出した。
我家の近くで安全と思われるレストランで食事をした時、ワタリガニのパスタに合わせ店主が選んだカラブリアチロ・ロゼ(写真左)は絶品であった。グラスでたったの600円程度。この店の料理は多種で今でも全てを用意していたが、客は我々2人だけで、果たしてこのまま店を維持し続けられるのか心配だ。

(海外旅行研究会 元世話役 写真同好会 ワイン同好会 477字
「コスパに優れたデイリー白ワイン第2弾」の詳細はこちらを参照されたい)

2020/10/19(No.103)

スマホとゴルフと人の親切

合田 隆年(17)

遂にスマホに変えた。取説なし。初期設定も自分で‥‥にオロオロするばかり。手に入れた2日目に、助けを求めに行った窓口の女性は研修生。自分もわからぬことをメーカーに聞いて、親切にやってくれた。初心が嬉しく、有難かった。
よく行くゴルフ場で、所用のためハーフで上がる。早めのクラブバスがコロナで間引き、ネットで調べたバス停まで歩き始めると「合田さん」と男性の声。フロントの彼が自分の車でJRの駅まで送ると‥‥ 。固辞してバス停まで。彼の思いやり。本当に嬉しかった。

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店頭に貼られた「姉への絵はがき」のコピーの数々
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「姉への絵はがき」にした面白いパン
店頭に貼られた
「姉への絵はがき」の数々
「姉への絵はがき」にした面白いパン

このマンションの1階に身障者支援のNPOがやっているパン屋がある。オニギリパンなど面白いのが多い。姉の絵はがきにしたので、コピーを届けたのがきっかけで、家内の絵も入った大きいコピーが店頭に。恩返しです。

(彩遊会 330字 このコラムは「姉への絵手紙」の続編です)

2020/10/16(No.102)

三密の話題再び

小林慎一郎(1017)

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GoToトラベルの東京解禁で、市民感覚では感染症禍の終息宣言が出たような勢いであり、国の経済政策にまんまと乗ってしまった感がある。電車や飲食店では「三密」が起こり始めており、ターミナル駅周辺では通行人を避けながら歩く混雑ぶりであるほか、宴会場やホテルの予約も取りにくくなってきた。さすがにまじめな日本人は、まだマスクを外していないことには感心するが、テレワークやリモート会議、地方分散などの新しい生活様式がバランスよく定着するか、元に戻るか今後の展開を見たいところである。

「苦抜け門」は、仏舎利塔から男坂へ下る石段の手前と、男坂を上がり、右側の仏舎利塔へ上がる石段の手前の2箇所にあり、この2つの門に挟まれた石段を「三密の道」と呼び、煩悩を消すことを心に念じ歩くようにとある。

以前、E-ColumnのNo.30で「三密」の本来の意味は仏教の教えであることを知り、どこかの寺院で三密にまつわるものが無いか探していたところ、高尾山にあることを薬王院のパンフレットで見つけた。参道にあると書いてあったので、軟弱な私はなだらかな女坂を登って、見つけることが出来ないまま、本堂にたどり着いてしまった。境内で僧侶に伺うと、急な階段の男坂を登り、仏舎利塔に向かう三密の道の入口の「苦抜け門」にあると教わり、戻ってようやく見つけられた。(リモート交流推進室 458字)

2020/10/15(No.101)

所変われば言葉も変わる-その1

金井 勇司(370)

私は現役時代イラクを訪問することが多かった。「所変われば品変わる」というが、イラクで私が戸惑ったことを少し書いてみたい。

ある小雨の日、イラク建設省を訪れた時、お役人から、「Fine today, isn’t it?」と挨拶された。おかしいではないか、今日は雨ではないか。私は反論した、「Fineではない、Rainyだ」と。そのお役人は、怪訝そうに、「Yes, rainy today. So very fine.」と応えて来た。ここで、私は、気がついた。「fine」は、「晴天」とばかり思っていたのが間違えであると。バグダッドは、1年中、殆ど真っ青な晴天続きだ。今日は、小雨がぱらついて、本当にすがすがしい日だ。「fine」とは、こんなすがすがしい日を、イラクでは、言うのだ。この類の話はまだある。引き続き〈その2〉で紹介したい。

(カラオケ同好会 麻雀同好会 357字 / 左図はイラクの国章で汎アラブ主義のシンボル「サラディンの鷹」を中央に、「神は偉大なり」と記され、最下段は「イラク共和国」とある)

2020/10/08(No.100)

コロナ禍とリモート会議の効用―その2

濱名 均(734)

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赤穂浪士の討入り」に関連することで、私たちはその歴史(事実)から学ぶべきものが多い。筆者の視点は仇討ち実行に関することで、大石内蔵助の「リーダー及びリーダーシップ」と「組織を動かす手法」をもって実行した点にあります(仇討ちの是非についての視点ではなく)。
赤穂の城明け渡しに関して、数日間藩士同士に議論をさせたことである。各人の身の振り方を一時の感情ではなく、十分に自分の意見と立場を吐露させていくことで、各人の身の振り方の責任を本人に帰させた点であります。リーダーとしての面目躍如と言えるでしょう。
そして忠義の気持ちの高い藩士・武士(直ぐに浪士となる身分だが)のみに対して、本心(仇討)を打ち明けていく。「想い」を成就させる際の組織の動かし方について後世の我々が見習う良き事例であります。


赤穂城

赤穂浪士の墓泉岳寺

場所と時間の制約から解放される(一つのテーマで複数回開催可能)リモート会議は、リアル会議に比べて上記に近づくことを可能にします。「その1」で述べたように、 娑婆 しゃば での各種のしきたり・意識を水で流す「三途の川」の役割もリモート会議は提供します。導入可能なポストコロナ禍の一側面と言えます。

(488字 ガバナンス部会)

2020/10/02(No.99)

会員のITリテラシーの高さに敬意

小林慎一郎(1017)

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COVID19感染を受け、外出自粛ムードの中、DFでも、これからの多様な社会に対応した会員活動の維持促進のため、皆さんからZoomによる交流を提案があり、そのためのスタジオ651も整備してきました。各部会研究会も、会員一人ひとりにZoomのインストールを勧めて、現状ではスタジオは連日予約で埋まっています。Microsoft Accessを使って会員のZoom経験者数を集計したところ、把握できているだけでも会員の60%超の約350名を占めるに至っています。

・講演者とコーディネーターの間に透明シートを準備
・講演者の後方を濃くして、相対的に顔を明るく映るように配慮

スタジオは大学講義資料作成、部会研究会のZoomセミナー、研究発表会、クライアントとのZoom経営会議などに活用されています。先日のリモート交流会も100名を超える参加者となり、100歳社会総研では80歳超の会員77名のうち40%以上が参加するZoom会議も開催され、近況など活発に意見交換います。年齢に関係なく、会員のITリテラシーの高さと時代の先駆けとなろうとする意欲には敬服します。平均年齢72歳を超えているにもかかわらず、これほどアクティブな社会貢献団体は他にはないでしょう。(リモート交流推進室 471字)

2020/09/27(No.98)

コロナ禍とリモート会議の効用―その1

濱名 均(734)

小林慎一郎アイコン

昨今のリモート会議や研究会はリアル会議・研究会と違って、相手への気遣いを半減にして議論できる効用が認められると思います。DFやそれ以外のグループとの体験からですが、参加メンバー同士の「本音のぶつかり合い」の議論もあって、リアル会議・研究会では出てこないなあという印象を持ちました。

そしてリモートでは「論理性」が優先されるという現象がありました。例えば考え(論理)や感情をうまく表現できない人は、自ら退出せざるを得ない場面もありました。また、不用意な発言(世間一般に使われている言説の流用等)は、すぐに化けの皮が剝がれることも発見されました。リアル会議を支配しがちな「声の大きさ」「地位・序列」などの付帯状況が極度に支配性を低下させることが、リモート会議の最大の利点・効用であるという側面も発見できました。
」を優先することが「是」(美徳)とされる日本人同士の議論の場を革新していく要素がリモート会議にはあるようです。米国のようにディベートの教育が用意されていなかった日本人の会議に対する革新性を発見しました。ポストコロナ禍の一側面でしょう。


京都 龍安寺の方丈庭園「石庭」

(471字 ガバナンス部会)

2020/09/26(No.97)

4連休を過ごす―北斎とともに―

近藤 勝重(115)

近藤勝重

9月の4連休は、さすがにコロナ禍における在宅疲れがGOTOトラベルの号砲のもと一気に解放され、各地とも爆発的な人出となった。当方も負けじと箱根宿泊を予約し、女房孝行に努めた。

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朝、高速道路のインターに向かったが、周辺車が動かず、一旦あきらめて夕方出発に切り替え、それが奏功しすいすいと強羅に。目的は温泉である。夜の露天風呂は誰も居ず私ひとり30分を浸かり、2月以来の8か月溜まったものを体から溶け出すことができた。

あくる日は小涌谷の岡田美術館での「北斎の肉筆画」展である。
1998年米国ライフ誌の「過去1000年における世界の偉大な100人」特集で、日本人で選ばれたのは、一人葛飾北斎とのこと。版画はもとより、この肉筆画展をみても納得である。この画家の画境は80歳を超えてから90歳で亡くなるまでらしい。
特に鴉と鯉の自分を映す絵が最高だった。2024年に新千円札が発行されるがその絵柄はあの世界に有名な「 神奈川沖浪裏 かながわおきなみうら 」となることが決まっている。

ひと魂で ゆく気散じや 夏の原

死んだ後はひとだまで暑い夏に憂さ晴らしをしようという、駆け抜けて生きた天才絵師の痛快な辞世の句。


青葉区ふるさと村にて「稲穂と彼岸花」

(理事 事務局 彩遊会 485字)

2020/09/22(No.96)

立ちション禁止

平尾 光司(1190)

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表題の「立ちション禁止」は我が家の新しいトイレ利用ルールである。

以前から家内に小用を足すときに立ちションを止め座って用を足すように要求されていた。しかし、抵抗感が強く変更できないまま過ごしてきた。コロナ籠りで家でのトイレ利用回数が増えるにつれてトイレの臭いがきつくなり、家内がトイレ掃除の負担に悲鳴を上げはじめた。立ちションによる尿の飛沫がトイレの壁、床の広範囲に散る。消臭剤を使ってもトイレ掃除の回数を増やしても臭いに追いつかない。妻はトイレ掃除を担当するか、立ちションを止めるかの「究極の選択」を迫ってきた。自分も辟易していたので立ちション禁止を選んだ。最初は違和感があったがすぐに慣れた。その効果はてきめんであの不快な臭いが嘘のように無くなった。家内のトイレ掃除の回数も劇的に減った。ちなみに日経新聞の記事によると男性が小用を足すときの姿勢は座りションが40%まで上昇しているようである。そう思ってみると最近、病院などのトイレのドアや便座に「座って用を足してください」というステッカーが目につくようになった。
小便小僧」から「考える人」へ、コロナによる我が家のニューノーマルである。(494字 理事)

2020/09/18(No.95)

半世紀前のモノクロ写真をカラーに

小林慎一郎(1017)

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この機会に家中の断捨離を行っている。10年ほど前に亡くなった父のアルバムを捨てるには忍びなく、半世紀以上前のモノクロの印画をカラーにすることを思い立った。今やAIの世の中、ビッグデータと組み合わせれば、昭和20年代と入力するだけで、その時代の風俗習慣に合わせて、自動的に着色してくれるだろうが、それではつまらないので、敢えて手動で挑戦した。
まず、スキャナーでアルバムから写し取り、画像処理ソフトで各部分を選択し、それらしい色を付けた。かなり頑張ったが、初期の色褪せた天然色写真時代のものにしかならなかった。こんな色ではなかったと、天国に父は嘆いているかもしれない。まだ、未熟な修正技術だが、まあ、古いカラー写真と思って見て頂きたい。

因みに、使用した画像処理ソフトは Adobe Photo Shop だが、他にも Corel Paint Shop、Akvis Coloriage、Codijy Pro 他、多数ある。
また、学術的には筑波大学助教の飯塚里志氏の論文に原理の説明があり、同氏の公開プロジェクトではモノクロのカラー化もできるようだ。(リモート交流推進室 467字)

2020/09/13(No.94)

カレー料理の楽しみ

平尾 光司(1190)

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50年ほど前にアメリカに留学した時のルームメイトがタイからの留学生であった。
我々のアパートはいつのまにかアジアからの留学生のたまり場となった。貧乏留学生の楽しみはお国料理の紹介であった。その中心になったのはカレー料理であった。日本の「ライスカレー」しか知らなかった自分にはカレーの種類の多さ、味、香りなどの、奥行きの深さはカルチャーショックであった。帰国して本格カレーつくりに挑戦しようと思って参考書を探して見つけたのがホルトハウス・房子さんの「カレーの秘伝」(カッパブックス 写真左=筆者撮影)だった。

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本書はカレーのスパイスの説明から始まってメニューが豊富。カレーの基本となるスープつくりから教えられた。スパイスも15種類ほど揃えてカレールーから作るようになり子供たちから喜ばれた。スープつくりに前日から取り掛かり2日がかりとなる。最近は市販のインスタントルーも美味しくなってきたがやはり自分で時間をかけ、好みのスパイスを効かせたカレーが一番である。私の創作自慢メニューはリッチな「ビーフ・チキンカレー」である。牛のすね肉と鳥の手羽からスープを作る。男の家庭料理としてお勧めしたい。(488字 理事 *筆者註「カレーの秘伝」はPHPから増補復刻されている)

2020/09/11(No.93)

ミラクル野菜「バイアム」

平尾 光司(1190)

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自宅の庭に猫の額ほどの菜園があり、野菜つくりを楽しんでいる。夏野菜は定番の茄子、胡瓜、トマト、バジルなどに加えて「バイアム」を育てている。バイアムは日本ではまだなじみが薄い東南アジア由来の葉物野菜。和名はひゆ菜、ジャワホウレンソウ、英語ではチャイニーズ・スピナチ。

古代から熱帯アジアでは葉物野菜として利用されていたらしい。

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庭の菜園でのびのびと育っている
「バイアム」

バイアムはビタミンA、ビタミンC、ビタミンKなどビタミンに加えてカルシュムなどミネラルが豊富。特に鉄分はホウレンソウの2倍と栄養価が高い。活性酸素を抑え、動脈硬化、心筋梗塞など生活習慣病の予防に効果があり免疫力向上にも役立つといわれている。
栽培は簡単で日当たりが良い場所であれば肥料もなく育つ。難点は普通の葉物野菜に比較して味が淡泊でありオシタシ、味噌汁の具にするにはうま味が少ない。そのためわが家では毎朝バイアムの葉を摘んでバナナ、キウイ、トマト、パセリなどと一緒にミキサーにかけてスムージーにして飲んでいる。猛暑を乗り越える健康法の一つである。9月末にはシーズンが終わり採種する。バイアムの栽培に興味のある方には種を進呈しますのでご連絡ください。 (486字 理事 *本件のお問い合わせは〈事務局〉へお願いいたします)

2020/09/10(No.92)

コロナ禍での総裁選の楽しみ方

濱名 均(734)

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来る9月14日は自民党の総裁選である。これを奇貨としてコロナ禍の中での読書の楽しみ方の1つを提案してみたい。故中曽根康弘首相の「自省録」(平成16年・2004年の出版)がお勧めです。政治家の書いた本(書物)としては、誠に秀逸なる1冊であります。「自省録」というネーミングは、恐らくローマ帝国の5賢帝の1人である、マルクス・アウレリウス(AD161-180)が書き留めた「自省録」になぞらえたものと推測しています。それだけ自信に溢れた1冊といえるでしょう。私も吸い込まれるように2日間で読み終えました。

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今般の自民党総裁選を眺めるついでに、日本の身近な政治家が書いた1冊を読んでみるというのは如何でしょうか? DF会員として何かをご提案される際の、ご自身のバックボーンの1つとしてお持ちになることは素晴らしいことだと思います。

参考までに濱名が読んだ最近の政治家の書籍としては、故堀内光雄先生、(以下敬称略)故野中広務、古賀誠、愛知和男、平沢勝栄などの諸先生方の自著になる本です。政治ジャーナリストがサポートして書き上げた本でも良いかと思います。政治家のリアルな生き様と実際の行動力が読み取れます。(496字 ガバナンス部会)

2020/09/08(No.91)

Google Photo Scanで思い出の写真をデジタル化

小林慎一郎(1017)

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アルバムに貼った昔の思い出の写真をデジタル化してみませんか。

無料のアプリ「Google Photo Scan」をスマホに取り込み、写真に向けてスキャン開始ボタンを押すだけで、JPGの画像が自動的にスマホに保存されます。

自宅にスキャナーが無くても簡単に紙の写真をデジタル化できます。このアプリは保坂洋さん(358)に教えて頂きました。テレワークとZoom会議で、皆さんも自室の断捨離が進んでいるのではないでしょうか。

コラムNo.2では、宮下博文さん(924)に教えて頂いたGoogle Lensを紹介しましたが、新しい日常で、皆さんからいろいろなことを学んで楽しんでいます。(リモート交流推進室 286字)

 *写真は昭和40年代前半のアルバム(左上)とPhoto Scanした画像(右下)

2020/09/06(No.90)

コロナ禍と人とのつながり

市古 紘一(338)

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コロナ禍発生から6ヶ月過ぎさらに先行き不透明となると、我々高齢者にとって「フレイル*」への影響が気になってくる。フレイルの予防は3つのポイント、「食事」「運動」「人とのつながり」である。食事はコロナ禍であっても通常の状態とあまり変わらないし、運動はやや減るが戸外散歩等でかなり補える。しかし「人とのつながり」は大きな問題となってくる。多くの日本人は「ステイホーム」と「ソーシアルディスタンス」をかなり厳密に守っており、感染の大爆発が起きない理由となっている。しかし我々高齢者にとっては「人とのつながり」を維持するために障害となってくる。

「蕎麦はひとを繋げる」蕎麦打ち同好会の忘年会
(2019年12月)左端が市古さん()

DFという組織は「人とのつながり」に様々な機会を提供してくれている。私の場合は以前から「蕎麦」が「人とのつながり」に大きく結びついている。蕎麦はひとを繋げると言うように、蕎麦の仲間は不思議に大きく拡がっていく。蕎麦打ちを終えれば蕎麦屋で一杯となり、また新たな輪ができる。この6カ月間活動は中断しており、フレイルの予防にとって重要な「人とのつながり」の維持がやや心配になってきている。コロナ禍が少しは収まり、「蕎麦打ち同好会」が早く再開できればと願っている。

(蕎麦打ち同好会 499字 *加齢とともに心身の活力が低下すること)

2020/09/02(No.89)

「何よりもファミリーを思う」

早乙女立雄(833)

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コロナという目に見えない敵に対して、ワクチンがない現状においてどう戦ってゆけばよいのだろう? そして今の生活はいつまで続くのだろう? 外出自粛で毎日自宅に閉じこもっていると、夫婦間のストレスも高まってくるのがよくわかる。

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かつて東京都で多数の感染者が発生し、緊急事態発令が出された第1次ピークの最中に、妻に猛反対されながらも、友人との会合に松戸市から都内新宿へ出かけてしまった。夜遅く帰宅し、翌朝平熱ながら2日酔いもあって調子が悪かった時に、妻からは、発症前の感染者扱いにされてしまった。自室から出るのは許されず、トレイにのせられた食事は部屋のドアの前まで運ばれてくる。

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自室でもくもく食べるだけ。まるで座敷牢である。1週間特に何も変化は起こらなかったが、毎週遊びに来ていた孫達も、とんと寄り付かなくなった。反省しなければならない。

その後妻には逆らうどころか、夕食作りや掃除洗濯と庭の草取りも手伝うようにした。信頼回復に努め、孫達にも安心して来てもらえるように考えた。庭でそうめん流しをセットしたら大いに喜んでもらえた。やはり大切なのはファミリーを守ると同時に、自己管理が重要と考えた。(写真同好会 カラオケ同好会 491字)

2020/08/31(No.88)

ZoomV5.2.0にアップデートのお勧め

小林慎一郎(1017)

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Zoomの8月4日最新版v5.2.0は背景ノイズが改善され、低照度環境での顔を少し明るく調整する機能が追加されました。〈設定画面〉でビデオを選択し、「低照度に対して調整」をクリックします。また、v5.2.0で新しく付いたビデオフィルター機能は、参加時にビデオのアイコンの右隣の山型をクリックして、「ビデオフィルターを選択」から、いろいろなおもしろい画面を楽しめます。スッピンでも自動的にマスクをした状態を作り出すこともできます。他にも、WindowsのバージョンやCPUの違いによる不具合などが細かく改善されているので、いずれにしろ、アップデートした方が良いと思います。
マスクを着けたふりの他にもビデオフィルターで、自宅の部屋の背景を遊び心が楽しみながらカットすることも出来ます。

マスクを着けたふり 古いテレビで出演 居間の自画像

((アカデミー本部 340字 Zoomv5.2.0はこのほかにもいくつかの追加項目があります。
こちらが参考になるかもしれません。オフィシャルサイトはこちらです)

2020/08/30(No.87)

「運命」

新庄 正彦(1283)

今年は、ベートーヴェンの生誕250周年である。
ベートヴェンと言えば交響曲第5番、通称「運命」はトップクラスの認知度を誇る名曲であるが、「運命」というタイトルは彼が付けたものではなく弟子が残していた会話帳に基づくもので、信憑性が怪しくあくまでも通称である。

前置きはさておき、この新型コロナ禍は誰もが予期していなかったことであり、結婚式や起業その他、人生の中で記念すべき様々な事を予定した方々は「なんという運命なんだ」などと思われていることだろう。平穏な1年を期待していた人々にしても勿論だ。それも殆ど全世界(220ヵ国)で! 経済的損失もリーマンショックの4倍以上、1,000兆円に迫るのではと危惧されている。
その一方で、嘆くだけでなく新しい様式への変換・変革のチャンスと捉え大きく成長している企業もあるし、新しく起業した人々もいる。DFでも「リモート交流推進室」がキックオフしパラダイムシフトを始めようとしている。災いを転じて福と成すのは1人では難しくても英知を結集することで成しえると信じている。そして日々、新しい一日を迎えたことに感謝し未来に向け一日一日を大切に懸命にと改めて思う。(事務局 493字)

2020/08/27(No.86)

「涼」を古典に求む

近藤 勝重(115)

近藤勝重

相変わらず続く暑さにうんざりですが、涼しさを古典に求めました。

1.川柳から

「寝ていても うちわの動く 親心」

江戸時代、 柄井川柳 からいせんりゅう が選んだ句を収めた「 誹風柳多留 はいふうやなぎだる 」に掲載されたもの。時代がかわっても変わらないほのぼのとした風景で、すばらしい川柳だと思います。風のそよぎが伝わります。

「本降りに なって出て行く 雨宿り」雨の少ない今年ですが、雨に打たれる涼しさを感じます。

あさがお
以前の彩遊会に出品した拙作。
涼しさを感じていただければ幸いです。
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昨今なら「蔓延に なって出て行く GOTO旅行」と返したいところです。

2.芭蕉の俳句から

「暑き日を 海にいれたり 最上川」暑い日に、川の流れに吹き飛ばしてほしいと託す感じが豪快です。

しずか さや 岩にしみ入る 蝉の声」おなじみの句です。静かな涼しさを呼びます。

3.方丈記

「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しく止まりたるためしなし。」
無常、流転、はかなさを代表する冒頭のくだりですが、私には涼しさを感じる名文です。(理事 事務局 421字)

2020/08/20(No.85)

夏のマスクを涼しく

小林慎一郎(1017)

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大阪の府知事がポピドンヨードで話題になった。確かに民間療法としては、喉が痛くなった時にうがいをするとすっきりして、殺菌されたような気がする。ウソのような本当ではある。行政の長、政治家が言ったので、影響が大きく、まずかっただけである。

銀座三越のライオン 巣鴨千成最中もフェイスシールト 地蔵通りマスクのお地蔵さん

私も薬品に関連していたので、一つ提案したい。暑い夏にするマスクは確かにきつい。キシリトールのガムや飴を噛んでマスクをすると、幾分涼しさを感じて、多少長い間マスクをしていられる。キシリトールはカバノキから抽出される天然素材であり、口腔内で冷涼感を与えるが、個人差もあり、嫌いな人もいるので、ご参考までのお勧めです。(アカデミー本部 271字)

2020/08/14(No.84)

巣籠りで発見したワイン

今井 智之(21)

今井 智之

三密を避けてレストランから遠ざかっていると、家でのワインの消費量は、週1回のゴミ出しで数えて3、4本である。家庭料理では白ワインを飲むことが多く、普遍的なシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランやリースリング酒ばかりでは面白くない。そこで初体験の種類を探索して試すと珍しいワインに遭遇することができた。

断崖絶壁に佇む白く美しい町並みのサントリーニ島 前方はエーゲ海

ギリシャのサントリーニアシルティコという品種があり、選んだのはモネンヴァシア種との混合で素晴らしく、同島の夕日に冴える景色を思い出し楽しんだ。

海賊の巣とも言われたサルディニヤにも優れたワインがあった。ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラという。他にポルトガル、スペイン等でも珍しいものがあった。詳しくはワイン同好会の「情報コーナー」に紹介。
白ワイン以外でも素晴らしい体験が得られた。ブルゴーニュのロゼ、マルサネは大変優雅で美味しい。海辺のテラスで飲んだら素敵であろう。保存していたメドックの偉大なヴィンテージ2009を抜栓して、その熟成の真価を驚くほど味わえた。特にシャトー・ダルマイヤックグリュオ・ラローズは顕著で、今でもその味覚を覚えている。まだ残っているワインは早く適切なレストランで飲みたい。

(海外旅行研究会(元世話役)  写真同好会 ワイン同好会 500字)

2020/08/09(No.83)

先人たちの感染症との戦いの遺構探し

小林慎一郎(1017)

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江戸明治期に先人たちが立ち向かった感染症の遺構や石碑を身近なところで探している。先ず、神田岩本町にお玉ヶ池種痘所跡があると聞いて、訪ねてみた。なんと街中の会社ビルの壁面にひっそりとプレートが貼り付けられているだけであったが、小さいながらもきちんと顕彰されていることに感激した。

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お玉ヶ池種痘所の元標(拡大画面で元標が読めます)

お玉ヶ池種痘所は安政5年(1858)、コレラが大流行した年に蘭学者の手によって設立され、後に幕府直轄の西洋医学所となり、さらに明治になって東京医学校となった。東京大学医学部の前身の一つである。他には、白山の小石川養生所(享保7年)や北里柴三郎の大日本私立衛生会附属傳染病研究所(明治25年)も感染症と戦い、現在に引き継がれている。

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お玉ヶ池跡(拡大画面で説明書きが読めます)

ところで、感染症と伝染病の違いは何かというと、感染症は病原体生物が体内に入り発症することであり、病気が他者にうつれば伝染病であるとのこと。それであれば、現在のCOVID19は伝染病と言うべきではないだろうか。語感から連想される社会的影響を考慮して、日本では意識的に伝染病と言わないのだろうか。(アカデミー本部 449字)

2020/08/07(No.82)

コロナ雑感(その2)

織田 文雄(1196)

先日、ある企業の社長とゴルフ・会食をしました。皆さんが良くご存じの有名な会社です。その社長の新型コロナ感染症に対する見解は、マスコミが騒ぎすぎだというものです。その理由として、①今年の病気に罹って死亡する数は昨年より大幅に減少している。インフルエンザも、うがい・手洗いを例年以上に励行しているため流行は大幅に抑えられている。②新型コロナ感染症は致死率そのものは高くなく、感染者数も国民の数パーセントに過ぎず、過度の自粛をしていては経済が立ち直れなくなる。③メディアも視聴率欲しさに悲観的な意見を持つコメンテイターを多く登場させ不安を煽っている。④来年の東京オリンピックは無観客で開催できるし、ぜひ開催すべきだ。
私は彼とは意見が異なりますが、その席では議論となり、大声になりそうで敢えて反論はしませんでした。何が正解なのかは本当のところは分かりません。問題なのは彼とはこれからもゴルフ合宿・会食等が予定されており、それに参加すべきか否か決めなければならない事です。コロナは友人関係にも影響を及ぼしています。因みにその時の会食は14名で“密”でしたが、お陰様で私はまだ発症していませんのでご安心下さい。

(事務局 499字)

2020/08/06(No.81)

「密」その自然現象と社会現象

近藤 勝重(115)

近藤勝重

密とはスキマなく集まる状態をいう。
生物社会においては生物現象・自然現象となり、人間社会においては社会現象となる。NHKテレビで見た落合陽一先生の番組からの知識と考察である。
赤潮現象はプランクトンの異常発生である。密が生まれているが、結局は密状態により生存できなくなる環境が生まれ、死滅解消される。集中により食べるものがなくなればそこで息絶える。密状態の発生と解消は暴力的になされる。最近のバッタの大量発生も同じ現象で、中東からアフリカ、インドへ。中国のなかでもバッタが独自に大量発生しているらしい。食料が続く限り、自滅するために繁殖を続ける。
コロナの繁殖を助長する行為が三密である。三密を続けることは人間も生存の危機を招くことになる。地球温暖化もCO2の密状態を作り出している結果と考えれば、作り出している元凶への反撃が起きるのは自然なことである。梅雨の季節の集中豪雨も雨雲の集中という密の状態とみれば、線状降水帯という暴力的解消現象は理解できる。そしてそれは人間の密社会を襲う。
人間も生物である限り、自然現象の連鎖・連環の掟に支配されているようだ。

(理事 事務局 475字)

2020/08/02(No.80)

Zoomで明るい顔を映しましょう

小林慎一郎(1017)

小林慎一郎アイコン

DFにもリモートITが浸透して、皆さんとZoomで顔を合わせることが楽しみになってきました。しかし、残念なことに、時折、かなり顔が暗く写ってしまうことがあります。窓に顔を向けるようにしたり、部屋の照明が顔に当たる位置にPCを置いたり、後ろが白壁にならないように心掛けていますが、満足していません。
最近わかったのですが、濃い目の色の服を着たときの方が、白いシャツの時より、顔が明るく映ることに気付きました。PC用のカメラでは平均的な露出にしかできないので、画面全体が暗い方が、顔の「肌色」が明るく映ります。背景に緑の布を貼ったり、スポットライトを当てたりした上で、最も有効なのは、濃い色の服を着ることでした。明るい顔の良い印象で語り合うことはWeb会議において重要な要素だと思っています。是非、皆さんもまず後ろの白壁を避け、顔に照明が当たる位置に座り、最後に服装を変えて、お試しいただき、ご感想をお寄せください。

白いシャツの場合 肌色が暗くなります 中間色のシャツの場合 肌色が明るくなります

なお、〈肌色〉という名称はダイバーシティーの観点から、クレヨンや色鉛筆から消えました。〈薄橙色〉と言うようです。(アカデミー本部 461字 Emailはこちら

2020/07/31(No.79)

新型コロナはこんなところまで影響が

髙橋 宜治(858)

先日、USA在住の叔母から、アメリカンチェリーを送ってきた。毎年、この時期に送ってくれるので楽しみにしている贈物である。そして、毎年、お返しとして新茶や海苔、佃煮といった向こうで売ってはいるものの、本当の日本の味を味ってもらう為に贈っている。できるだけ早く味わってもらいたいので、航空便で送っている。中身の重量を確認しながらの作業であるが、下手をすると贈物以上に送料がかかることもある。
さて今年も贈物のパッケージに近況を伝える手紙を挟み込み、急いで郵便局に向かった。嬉しそうな叔母の顔を思い浮かべながら、宛名を書き、窓口へ。すると「現在、新型コロナの影響で航空便は扱っていません。復旧も何時になるかわかりません」と、素っ気ない返事が返ってきた。仕方がないので、ちょっと離れたヤマト宅急便の営業所まで出かけた。ところが、こちらも郵便局と同様の回答。こんなところまで、新型コロナの影響が出てくるとは‥‥!?。
中身はその後、家内の友人からのお返しに使い回しとなった。(事務局 430字)

2020/07/30(No.78)

御陵墓参記

近藤 勝重(115)

近藤勝重

コロナの期間はかねてより気になっている所へ行くいい機会で、あの時テレビで見た武蔵野陵墓地を訪れた。高尾山の麓へ、圏央道高尾インターを降り、広い参道を車で走り、無料駐車場へと入る。厳重に警備があるのかと思っていたが、全く開放されていたことに驚いた。
写真の杉並木の砂利道を奥深くまで歩いていくと、昭和天皇と香淳皇后の御陵が鎮座している。隣には大正天皇と貞明皇后のお墓もあり、こちらは多摩御陵という。多摩御陵の隣に2つ分の予備地を見ることが出来た。墓参に来る日が来ないでほしいと願う。御陵は遠くに見上げるように造営されており、崇高な念を抱かせるものとなっている。

もう一つ驚いたことに、この杉並木は京都の北山杉が植えられているということだ。庭師の方に聞いてみて分かったことである。かつて都から東京へ出てこられた天皇家を、郷土の京都の樹でお慰めする意味合いであろう。ちなみに明治天皇は京都に葬られ、御陵は伏見桃山陵といい、豊臣秀吉の伏見城あとの広大な山城公園の一角にあり開放されている。そこに北山杉はない。この墓参で、気になることがひとつ減らせた。
下山の人生、ひとつずつ荷を下ろして行くことにしよう。

(理事 事務局 495字 敬称略)

2020/07/29(No.77)

「いとうさーん、大丈夫?
こちらで画面共有しますか?」

伊東 幸子(369)

伊東 幸子

コロナ後、勤務先では、授業は Zoom でリアルタイム配信、会議も Zoom 開催になりました。IT化が進んでいなかった学校が音を立てて変化し、「オンライン」が当たり前の日常になりました。教職員も学生も自宅のネットワーク、自分のパソコンやタブレットから Zoom に接続する環境では、ネットワーク不調や操作の不慣れによるトラブルが日常茶飯事です。私は前職が SE にもかかわらず、いまだに「画面共有」が苦手でもたもたします。 Zoom の共同ホストの機能を調べていてはたと思いだした言葉があります。「インターネットの初期理念は自律分散協調」。そう、この世界は、1人でやらないほうが良いように設計されているのかもしれません。

伊東 幸子 伊東 幸子
オンラインアートセミナーのホスト中の様子 Zoom 画面のスクリーンショット

以来、冒頭のようなお助けの一言を期待して、画面に映す資料は事前に何人かにお送りするようになりました。うちは幸い自宅の WiFi は「強い」ようなので、話し手のネットワークが不調のときはサポートに入ります。トラブルが起こることを中央集権的に制御するのではなく、起こることを前提に、自律した個人が分散し、協調の精神で助け合う。コロナ後、人が寛容になった気がするのは私だけでしょうか。(ワイン同好会 489字)

2020/07/28(No.76)

「新しい日常」は続くのか

小林慎一郎(1017)

小林慎一郎アイコン

先日、大手町下車9:00前後の通勤時間帯に已むを得ず地下鉄に乗った。かつては超満員で押して乗るくらいであったが、今回は肩が触れ合わない程度の混み方であった。都心の通勤電車の定員は車両にもよるが、おおよそ150名である。身動きが取れないのは200~250%、肩が触れ合う程度が150%前後であるから、今の状態は約120%で1両に200名程度と推測される。やはり時差通勤とリモートワーク推奨の成果であろう。

(左図)同じ大きさの玉を詰めた‥‥
150%の満員電車に相当 (肩が触れる程度)
(右図)大きさの違う玉を混ぜて詰めた‥‥
250%の超満員電車(ぎゅう詰め)

コロナによる経済損失は大きいが働く者にとっては、期せずして実現している働き方改革の状態が続くことはありがたいことである。そのうち昔に戻ると恐れている人、新しい日常が続くと期待している人。今後、どちらになるか、DFのメンバーとの結論のない Zoom 論議は尽きない。(アカデミー本部 331字)

【註】粉末を圧縮して固める時、粒子の大きさがいろいろある方が密度を上げることが出来る。 粉末冶金技術で自動車部品や電子材料を製造するときの手法。

2020/07/27(No.75)

ワイン とバラの日々」

石井 勝巳(264)

ベルギー駐在時代に嗜んだワインは、今では毎日がワイン漬けだ。陽気が良くなり日が傾く頃になると、テラスがワインと食事の舞台となる。爽やかな空気の中でアペリティフから食後のチーズに至るまで延々と2時間以上にも及ぶ。コロナ禍の中で外出が少なく、お うち 飲みワインの酒量がうっかりすると多くなりがちだ。いわゆる「休肝日」は私の辞書にない。加齢とともに酒量は明らかに低下しているので、血中の肝臓の指標を意識しながら「適量」を心掛けている。

多趣味を標榜する私は、 ロザリアン バラ愛好家 でもある。我が家の狭い庭は今ではバラ屋敷と化したが、自称イングリッシュ・ガーデンと自慢している。

ワインとバラには、香りが生命線という共通項がある。ワインのうん蓄やバラの解説に従い必死に嗅ぎ取ろうとするが、加齢に伴い嗅覚が衰えていくのが歯がゆい限りだ。バラの香りには、ぶどうと発酵によるアロマと、熟成によるブーケとがある。バラの香りには、ダマスク、スパイシー、ティー、フルーティーなどがある。

コロナ禍で幸いにも時間的余裕はたっぷりなので、お うち 飲みワインの香りを嗅ぎ分ける鍛錬と、朝の内が最高のバラの香りを求めて早起きを心掛けたい。

(ワイン同好会世話役 492字)

2020/07/26(No.74)

人生のポラロイド

近藤 勝重(115)

近藤勝重

久しぶりに家族集合し食事後、お店の人のポラロイド・カメラで写真をとった。ポラロイドはしばらく時間が経ってから、写真が浮かび上がる。普段はなにも感じないポラロイドだが、何故かこの時、この現像の時間差に感じるものがあった。
コロナ期間中、気が付かない間に神経質になっており、普段は見ないような夢を見ることがないだろうか。過去の出来事が、あり得ないストーリーや舞台設定で登場する。自分はこんなことを考えていたのだろうかと、夢の中で、自分で驚いている。時間差をおいて深層から浮かび上がるポラロイド写真のようである。
人生は 時差で夢見る ポラロイドなんていう下手な川柳が出来たりする。

(理事 事務局 284字 敬称略)

2020/07/23(No.73)

祈願 vs 請願

小林慎一郎(1017)

小林慎一郎アイコン

前回は神頼みの話をしましたが、今回は自助努力です。
プラント設備の起工式、竣工式では、いつも安全祈願を神主さんにお願いしていましたが、祝詞の後、神主さんから講話があり、

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ベランダの観音竹に七夕飾り

「神様は、ただ祈っても聞き入れてくれない。安全行動を請け負って初めて、神様に願いが届く。祈るだけの祈願ではない、神様に対して請け負っての請願である。」と言われました。まさに、その通りで、働く人や機械装置に安全策を講じてこそ、神様に聞き届けられ、安全が確保される。
ところで、街を歩くと、今年の七夕飾りは、コロナの収束を願う短冊が多く見られた。そこで、私も短冊ならぬ使用済みマスクに願いを書いて飾ってみた。コロナも一人ひとりが自らのやるべきことをやって、初めて収束できる。そんな思いで、マスクに請願を書いてみた。(アカデミー本部 336字)

2020/07/21(No.72)

「美しいバラには棘がある」

石井 勝巳(264)

私は多趣味で、現役引退後に田舎住いとなり拍車がかかった。とりわけ、バラ栽培は虜になって以来10余年。バラは美しく魅惑的であり、その虜になって自ら栽培しようという衝動に駆られる。かくして、栽培に情熱を傾けているが、いつも「バラには棘がある」ことを思い知らされる。バラ栽培は忍耐と重労働を強いられ、かつ危険と隣り合わせとなる。第一に、バラは滅法病虫害に弱い。黒点病やうどんこ病などの病害と防虫作業は、毎週10リットル容量の噴霧器を背負って行う重労働だ。次に、厳寒期には、土方仕事ともいえる寒肥作業と、梯子を使う危険な高所作業と、長時間の忍耐力を強いられる剪定・誘引作業がある。つい先日、つるバラの剪定作業中に腕に棘が刺さり、大量の出血で全治2週間の深手を負った。

(左から)「バフ・ビューティ」「ロート・ケプフェン(赤ずきん)」カミキリ虫

カミキリ虫の幼虫「テッポウ虫」や「癌腫病」との壮烈な戦いも忍耐を強いられる。いずれも放置すればバラが枯死する大敵だ。かくて、数株程度のバラ栽培は問題ないが、私のように数十株に上る栽培の場合には、女性や高齢者には所詮無理だ。
老齢化に拍車のかかる私だが、多少なりとも老化防止と体力・健康維持のためにも当分はバラ栽培を続ける不退転の覚悟である。(ワイン同好会世話役 498字)

2020/07/14(No.71)

鎌倉の散歩道

真瀬 宏司(880)

真瀬 宏司

コロナ自粛もあり、TVを見る機会が増えた。7月11日夕「鎌倉」の文字にひかれてBSフジの「大杉漣の漣ぽっ」を見た。番組は故大杉漣主演で、江ノ島近くの腰越から「鎌倉で見晴を探せ!」とのテーマで始まる。腰越漁港で6代続く「しらす屋」さんからスタート。朝とれの「生しらす」を食した後、「茹で上げ」天日干しの手伝いとユーモアたっぷりのやりとり。続いて創業150年の豆腐屋さんで豆乳を飲み、湘南モノレールの江ノ島から3つ目の無人駅「西鎌倉」へ。ここから「鎌倉山」目指し坂道を歩き出す。 途中のウクレレ屋さんで即興の演奏。「全く読めない」と言う大きな石碑(写真*)を横目に歩き、自動車道で停めた車の女性から、バス停「見晴」を近くで見たと言う情報を遂にゲットし、車内の3人と握手。数分で目的の「見晴のバス停」に辿り着き、これまた即興の歌で、感激の笑顔。

ここは私の自宅マンションから往復6千歩のウォーキングコースBで、現在コースA(1万歩)B(6千歩)C(4千歩)のいずれかを、週1のゴルフとともに歩く。健康と長寿間違いなくの79歳である。急逝した大杉蓮を偲びつつ。

湘南モノレールの江ノ島駅(大船駅まで6.6㌖8駅14分 撮影:真瀬)

(代表理事 477字【註】*文学案内板には「日ぐらしに見れどもあかずここにして富士は望むべし春の日秋の日 信綱」とあります。「大杉漣の漣ぽっ」はリンク切れになるまでこちらから見られます)

2020/07/16(No.70)

DFにおける4Pの覚悟

近藤 勝重(115)

近藤勝重

4Pとは、ProductPricePlacePromotionであり、ハーバード大学で提唱された有名なマーケティング理論である。今年も横浜市経済局のスタートアップ支援事業で、候補企業の面接を行ったが、応募企業には4Pに絞ってプレゼンをお願いした。違う意味でDFもこの1年予期せぬ経営上の4P(Post)に直面したし、している。
1PはPost Pasonaとして始まったが、自立へ進んでいる。2PはPost Coronaであり、今その真っ只中にいる。3PはPost Maseということで、後継者の次期代表理事の選出が実現した。4P目はPost Sannou、あえてここで取り上げさせてもらう。DFは17年にわたり三納さんにWEB担当として一手にお願いしてきた。彼は自ら技術を習得し、DFの要望に応え、会員の皆さんからの原稿を編集しアップしてきた。音声あり、映・画像ありで、それはアーカイブとして膨大な知的資産として蓄積され続けている。WEBを隅から隅まで読めばDFのすべてが存在する。私たちはこの仕事を引き継いでいかなければならず、教えをいただきながら、継承していく日々がこれから始まる。

(理事 事務局 496字 敬称略)

2020/07/12(No.69)

横浜の大岡川紀行

白井 憲治(1037)

白井 憲治

コロナ禍で都心に出かけられず、近くの大岡川の上流域を犬と散歩する日々。大岡川は横浜の最高峰 大丸山 おおまるやま を源流とし横浜港に流れ込む全長12kmの2級河川。源流を下ると 氷取沢 ひとりざわ の集落。江戸時代、冬に雪を貯蔵し夏に将軍家に献上したことに由来。川沿いは緑が多く 鶺鴒 せきれい )(写真左) をよく見るが、運が良ければ翡翠も。瑠璃色の翼に紅い胸毛は東南アジアからの渡鳥に見えるが、 留鳥 りゅうちょう である。

中流域の上大岡は百貨店もあり横浜の副都心として発展。この辺りはかって横浜スカーフなどの捺染工場が多く、友人が子供の頃には、昨日は真っ赤、今日は青と日によって大岡川の色が変わったそうだ。下流域の 黄金町 こがねちょう 辺りは春には両岸の桜見物に屋形船が巡る。黄金町は黒沢監督の「天国と地獄」の売春宿の撮影現場。主人公の三船敏郎より誘拐犯の青年医師役の若き日の緒形拳は主役を食う迫力のある演技。江戸時代に河口を埋め立てた新田が、横浜港開港と共に日本でも有数の繁華街伊勢佐木町へ。ここの妓楼主の子として生まれたのが落語家の桂歌丸である。コロナ禍で飛鳥Ⅱ(写真下)も乗客も見物客も無く横浜港の大桟橋に虚しく係留されたまま。健脚なら1日で大岡川を源流から河口まで散策出来き、お薦めです。

(アカデミー本部 498字)

2020/07/11(No.68)

数字のマジック

小林慎一郎(1017)

小林慎一郎アイコン

当日の感染者数など、いろいろな数値が連日報道され、医療関係者や社会科学者が、その意味を解説している。しかし、その話を聞いても、なかなか自分の行動を自ら決める材料にならない。国や都も財政状態やワクチン開発状況を考えると、確定的なことは言えないのだろう。誰にでもわかる判断材料はないものだろうか。


とげぬき地蔵の
アマビヱの灯篭

5月初旬の都内で感染者数は1日当たりの1週間の移動平均で約100人。7月初旬の現在も約100人。都民全体の約10ppmに相当する。この数字は何を意味するのか。同じ数字を聞いて、2か月前は街から人が消えた。ところが、今、街は活気を取り戻した。なぜ、人々は同じ数字で、全く異なる行動をとるのであろうか。時に、10ppmは大きな数字になり、また、小さな数字と感じる。騙されてはいけない。
今日(7/4)は、近くのとげぬき地蔵の縁日。地蔵通りは人にぶつかるくらいの混雑であった。寺には寄進されたアマビヱの灯篭が置かれていた。疫病退散は神仏に期待するばかりである。

(アカデミー本部 417字 註:とげぬき地蔵の縁日は、毎月4日 14日 24日)

2020/07/08(No.67)

「フランス人の雰囲気を漂わせる、
  親愛なる井上さんへ」

今井 智之(21)

今井 智之

〈E-Column〉のお便り、素晴らしいです。音楽を聴きながらの散歩は、 町中 まちなか の散歩を飽きさせずよいアイディアですね。

私は日々歩き方が少ないせいか、脊柱管狭窄症が悪化してしまったようです。でも今週の日曜日(7/5)無理やりゴルフをして帰ったら、今朝は足腰が軽くなり爽快です。ネットで拝見した貴兄の写真の中にミラノ風カツレツがありましたが、私の大好物のひとつでもあり、大変美味しそうに見えました。貴兄は何でもお達者ですが、料理も相当なものとお見受けしました。私は食いしん坊と飲ん兵で、料理もワインを美味しく頂くために自己流でつくります。先達てはマルサネ ロゼを愉しむためにジャンボン・ペルシエ(写真=ハムとパセリのゼリー寄せ)をつくりました。我ながら上出来とマルサネロゼを片手にご満悦でした。

(海外旅行研究会(元世話役)  写真同好会 ワイン同好会 333字)

2020/07/05(No.66)

「心の漢字」

近藤 勝重(115)

近藤勝重

落ち着かない、神経質にならざるをえない日々がまだ続いている。

江村さんからも投稿があった「マインドフルネス」について、マサチューセッツ大学の教授で研究者の方が書かれて全米でベストセラーになった本を読んでみた。禅でもあり、座しておこなう瞑想への導きの書である。何も考えず、息を意識し、今という時間の自分だけの世界に、1日数分でもいいから座してみることをすすめている。

読みながら考えた。気がついた。「」という漢字と「」という漢字である。

息念悟

心の上に自分がある。心の上に今がある。座して脚を組んだ姿は心の形そのものであり、背筋を伸ばした自分と今がその上に乗っている。息は鼻呼吸で行い、気として丹田に収束させる(丹田:臍下3寸、気が集中する所)。念じるというのは、今のみを意識することである。今以外は考えない。マインドフルネスの本質は、身近なこの2つの漢字が表していた。

悟りという漢字も〈心である 立心偏 りっしんべん 〉と「吾・自分」である。執着を捨て、心の横に我を引き離し置いてみるということか。

なにか、やっとたどり着いたような感じがして、心の落ち着きを少しは取り戻せた。

(理事 事務局 470字)

2020/07/04(No.65)

「ウォーキングをもっと楽しく」

井上 史男(858)

コロナ禍で唯一の外出は〈ウォーキング〉という方も多かったのでは。皆さんは黙々と歩く派、それとも道すがら新発見を求める派?。田舎住まいの私は自然を愛でる派だが、昨年秋よりすっかり音楽聴きながらに魅了された。キッカケはNHKテレビである先生が「軽快な音楽を聴きながらテンポよく歩くと脳が活性化され認知症の予防にもなる」の一言。すぐに信じてウォークマン購入。驚いたことに超薄くて小さくて、ズボンのポケットにもすんなり。

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(上)フレディー・マーキュリー銅像(水彩画)
(下)クイーンの「Radio GaGa」(音楽)

音楽は60年代のフレンチ・イタリアンポップス、そしてビートルズ等だが、中でもクイーンの楽曲が最も好み。クイーンに魅了されたのは、昨年6月スイス、レマン湖畔のモントルーに8日間滞在した時、世界的に有名なモントルー・ジャズフェスティバルを3週間後に控え、街中に鳴り響くような大音量でスピーカーテストをしていたが、その時の楽曲がクイーン。クイーンとモントルーの結びつきは深く、フレディー・マーキュリーはこの街にスタジオを購入して活動していた。彼が亡くなって、湖畔には銅像が建てられ、今も多くのファンが訪れている。そんな旅の思い出も感じながら、今日も Radio GaGa など聴いて歩いている。(彩遊会 海外旅行研究会 500字)

2020/06/30(No.64)

人生100年のロールモデルのご紹介

平井 隆一(1022)

DFのメンバーではありませんが、「人生100年のロールモデル」に相応しい人を紹介します。それはDFの会員にも多い年代層で、76歳の 登内鍈二 とのうちえいじ 氏です。氏はつい最近アマゾンから「幻のショートスピーチ集」というエッセー集を出版、氏の生い立ちから学校生活、留学、会社生活、海外体験、交友関係などがユニークな見方で綴られており、この春からコロナ禍の時間を持て余す中で、「書きたい気持ちが溢れ、筆が勝手に動いてしまった」そうです。

登内氏は、鎌倉に生まれ湘南高校、慶応大を経て1967年に三菱商事に入社し、花形の鉄鋼畑を歩み、オーストラリアと台湾に駐在経験のある商社マンで、我々と同じ日本の高度成長を支えた元企業戦士。また、地元鎌倉で、毎年コンサートを開催するなど、歌好きな仲間と楽しく歌を通じて過ごすことが目的の「鎌倉JOyful Harmony」の代表者を務めています。

鎌倉を本拠地として活動する元「サーカス」の、叶央介・原順子夫妻の指導の下、私も草創期から参加して楽しんでいますが、5月に予定した芸術館でのコンサートがコロナ禍で中止になったため、みんな一緒の楽しい練習がなくなったのはとても残念です。

(副代表 495字)

2020/06/28(No.63)

「目からウロコ 日本の鉄道技術」

牧野 守(243)

最近、日本の鉄道技術についての疑問を解こうと、「新幹線を走らせた男 十河信二」(2段組、800ページ)という 大冊 たいさつ の本を読み、1930年代の国鉄総裁の「男」の人生に感動!さらに何冊か読みましたが、日本の高速鉄道の技術が、世界で通用するのかという疑問は解けませんでした。
そこで、彩遊会の我等が仲間、鉄道博士の宮本昌幸さんに教えを請うた次第。 答えは簡単明瞭。
① 鉄道はそれぞれの国ごとの独特の環境に合わせて発展した。したがってどの国も「ガラパゴス技術」。
② 日本もガラパゴス。それがなぜ悪いのか?
③ 日本は、国策、企業の規模の大きさなど課題はあるが、技術の引き出しが多いので、進出国の環境に合わせて組み合わせれば、仏にも独にも中国にも負けないはず。

なるほど、目からウロコでした。その過程で、都営大江戸線リニア駆動(モーターは無い)で走っていることを、初めて知った次第。80数年生きてきて、知らないことばかりです。

◇ ◇ ◇

酒井さん 軽やかに、そして深みのある人生を送られていますねー。 羨ましい限りです。恥ずかしながら、原田マハのことは始めて知りました。

井上さん、合田さん お二人の文章、素敵です。それぞれ味わい深い人生ですね。 彩遊会は人材の宝庫‼︎ (彩遊会 411字)

2020/06/26(No.62)

「原田マハ」酒井尚平さんの投稿に寄せて

井上 史男(858)

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原田マハ、私も大好きな作家で、「楽園のカンヴァス」で知って以降彼女の小説はほとんど読んでいます。絵画に関する以外にも「本日はお日柄もよく」や「キネマの神様」など楽しい小説も好きです。

酒井さんには、コロナ蟄居で全国の銘酒を楽しんでいるとのこと。いいですね。 私もあちこちから取り寄せて楽しんでいます。

時間は十分ありますので絵も毎週2点のペースで描き続けています。Facebookの絵画グループ仲間とのネット上の交流も楽しんでいます。上は、最近描いたパリの絵2点のうちの1点です。ご笑覧下さい。(彩遊会 234字)

2020/06/24(No.61)

あじさい

宮本 幸始(1053)

他県移動自粛が緩和された。久しぶりに県境(多摩川)を越え、「近くて遠い」丘の上にあるあじさい寺(川崎市妙楽寺=写真)に出かけた。上り坂は以前よりきつかった。こんなはずではないと思いながらペダルをこいだ。巣ごもりが続いたせいか。(No36参照

あじさいの花びらに見えるところは、 がく 片とのこと。花(萼)の真ん中に小さな本当の花がある。ところで、花(萼)がボールのように集まった、いわゆるアジサイではなく、ガクアジサイと呼ばれる種類がある(写真B)。

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(A)妙楽寺にて
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(B)ガクアジサイ
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(C)接写
(A)妙楽寺にて (B)ガクアジサイ (C)接写

この「ガク」は萼ではなく〈〉。大きな装飾花(萼)が中央の小さな花たちを額縁のように取り囲んでいることから、という。目立たない中央部は不思議な世界だ。小手まりのようなつぼみ 、力強く群立するおしべめしべ。接写すると別世界が浮かび出る(写真C)。
新日常だが、ひとまず「上り坂楽しみ強がりかな)、下り坂最高」が再開できてありがたい。

(一般会員 388字)

2020/06/23(No.60)

ロコモ専門医からの助言
 健康医療研究会より(7)

江村 泰一(1060)

緊急事態宣言が解除され、更には都道府県をまたぐ移動もOKとなり、人出も増加しているようです。しかし東京都等の感染者数等を見ているとまだまだ油断ができない状況と感じの方も多いのではないかと思います。
また長期にわたった外出自粛で高齢者はどうしても運動量が落ちているケースも多いようです。
そこで今回は、以前セミナーでもご講演頂きました、ロコモ予防を提唱されている専門医の石橋英明先生(写真)にこうした状況への対処法につきお薦めのエクササイズ等をご紹介頂きました。これまで同様の情報をお送りしてきましたが、これまでの情報も含め、ご自身にフィットするエクササイズを行っていただければ如何でしょうか。

少しコロナも状況が変わりつつありますので、今回で一旦区切りをつけ再出発たいと考えていますので、本文末尾に〈アンケート〉をお願いしました。ご協力のほどお願いいたします。

尚、今回を含め7回にわたり配信させていただいた情報はすべて、DFWebに掲載していますので、必要に応じてご覧いただければ幸いです。

本文はこちらから

(健康医療研究会代表世話役 442字)

2020/06/20(No.59)

姉への絵葉書

合田 隆年(17)

瀬戸内海のカニの甲羅はゆでる前は青緑色だが、「魚屋が青いカニを売りに来たよ」と姉が言って、母と僕(小3物知り)が大笑いをした思い出がある。その姉も92歳になり、香川観音寺豊港町の浜辺の松林にある特養ホームの、新しく明るい個室でお世話になっている。以前いた隣町のホームで、別れ際に「私もぼつぼつ帰りたいけど、みんなに迷惑をかけるから…」と自分に言い聞かせるようにつぶやいた。

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シクラメンとパンジー
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大きなかぼすと小さなすだち
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イチゴケーキ
シクラメンとパンジー 大きなかぼすと小さなすだち イチゴケーキ

それ以来、月に1枚、〈絵葉書〉を送っている。勿論、外出自粛期間中も続けた。昨秋会ったときじーっと見て「タカトシ」と小さい声で呼んでくれた。小金井フレンチ寺小屋の名物「オリーブサンド」が大好きで、少し目を離している間に、2つ目に手を伸ばしていた。中央の〈かぼすとすだち〉は住まいの1階にあるパン屋のガラス窓口に、他の絵と共に貼ってあります。その話はまたいずれ。

(彩遊会 364字)

2020/06/18(No.58)

原田マハ

酒井 尚平(74)

7歳の時、最上川源流の寒村に一人で疎開した。方言と豪雪が苦で、屋外の便所は恐怖だった。東京爆撃を避けられたが、孤独な1年だった。それから70余年、地球人は3倍に増え、平和ボケを神に叱られ、またの疎開暮らしだ。絵を描き、アート作家「原田マハ」の世界にはまっている。マハはキュレーター、MOMAにいた。ピカソ、ルソー、モネなどの史実に詳しい。「楽園のカンヴァス」「ジヴェルニーの食卓」は、画家達を身近な目で書いている。ルソーの絵はピカソのキャンヴァスに上描きしたのでは? ドガの踊り子のモデルは誰? モネの食事メニューも登場。読後に作品を見直すと興味が深まる。

画集やYouTubeで作品を見、ピカソの友サティーの曲(上)を聴きながらの鑑賞も良い。晩酌の肴は、名作と程遠い拙作。翌日どう手を入れるか考え、冷酒を一合楽しむ。コロナ蟄居で各地銘酒を多々味わった。さあて、あと何十銘柄味わえるやら。

(彩遊会 392字)

2020/06/17(No.57)

脇の甘さ

金井 勇司(370)

最近こんなに驚いたことはない。トランプの発言ではない。黒川元検事長のことである。国会で自分が問題になっている時である。賭博を取締る立場である。非常事態宣言が出され三密を避けるように言われている時である。堂々と賭け麻雀をやっていたのである。
私は、いつも最後の詰めで大きく振り込んで脇が甘いと言われている。しかし、脇の甘さということでは、黒川元検事長に遠く及ばない。脇が甘い私が言っているのだから間違いない。世の中に、こんなに脇の甘い人がいたことをうれしく思う。麻雀そのものでは脇が閉まるのか。
また、辞表を認める閣議決定は、大変素早いものであった。しかも、調査もせず「訓告」。臭いものには早く蓋をしろということか。国民の素晴らしい手本になると思う。
願わくば、麻雀の評判が落ちないことを祈りたい。

(麻雀同好会 345字)

【お詫び】金井さんから、5月24日にご投稿いただいていましたが、編集者の不注意により本日の掲載となりました。金井さんには多大なご迷惑をおかけしました。深くお詫び申し上げます(三納)

2020/06/16(No.56)

キンドル ウイズ コロナ

平井 隆一(1022)

知人の勧めで ”Kindle Paperwhite” を買った。読書が大好きで中国歴史小説、日本の時代小説、SF、経営書、自己啓発本、など乱読してきたが、月に5冊は下らないので、年2回は在庫処分してきた。また、週刊ダイヤモンド、文芸春秋は定期購読しているので、あっと言う間に作り付け本棚が一杯に。単行本などは秦野にある障碍者施設のバザーに寄付して来たが、そろそろ整理する時期になった。
そこで、冒頭のキンドルの登場。一般に電子書籍リーダーと呼ばれているこれは、カバーを含めて重さが250グラムしかなく、大きさも12x17x1㎝と片手で持って目が疲れない白黒画面。普通の単行本で1,000冊分はこの小さな本体に収まり、いつでも読みたいときに読める便利な代物。ちなみに価格は14,000円ほどで、キンドル版だとAmazonで新刊本を購入する際、リアルの新書より若干安く買える。

結果、諸々の経費と労力が浮く計算だ。本を購入する際、キンドル版など従来は全く考慮の外だったが1回は試してみるものだ。しかし、これもコロナのお陰かとスッキリしないながらも、時代の流れに少しは乗っていると言う実感を得ている。

(副代表 493字)

2020/06/15(No.55)

コロナは今後も濃密か

小林慎一郎(1017)

コラムNo.30では三密について述べた。今回は、別の「密」に触れる。「濃密」は、その割合を表すときには、密度であったり、濃度になったりする。通勤電車内で人が多い時は「密度が高い」。コロナが多いと「濃度が高い」という。ヒトもウィルスも固体であるが、見えないほど小さいと気体扱いのなるのか。

電車中のウィルス濃度 電車中のヒト密度

ところで、二字熟語は面白い。濃密は、通常、密濃とは言わない。反対の意味を繋いだ「善悪」「是非」「強弱」などは、どうも良い意味が前に来るようだ。やはり逆にはならない。更に不思議なのは、大和言葉では「みぎひだり(右左)」、漢語では「左右(さゆう)」、「東北地方」に「北東の風」、海図は北斗星を基準にしたので北が先に来る。日本語では「犬猫」、中国語では「猫犬」、日中の発音のし易さの違いらしい。
最後に、これからの生活様式に戻る。「一人おきに座る」と言われたら、座席を1つ空ける。それでは「二人おきに座る」と言われたらどう座る。多分、1席しか空けないでしょう。日本語は難しい。稟議書を回すより、 Zoom で話すのは次善の策のようだ。

(アカデミー本部 454字)

2020/06/14(No.54)

コロナは悪くない

小林慎一郎(1017)

今、人々の関心は、コロナ騒動はいつ終わるか、生活は元に戻るか、に移りつつある。しかし、わからないことを心配しても仕方ない。神のなせる業。あるいは自然界の摂理を感じる。生物界では、ある しゅ が増えすぎると自滅するようにできている。ネズミが大量発生して、一斉に崖から海に飛び降りて自殺した例。タケが一か所に繁茂し過ぎて、最後に花を咲かせると同時に枯れてしまうなど。今回は、人類が増えすぎたことへのコロナの親切な警告と捉えてはどうか。密を避けることが要請されているが、本質はヒトが増えすぎたこと。男と男は1m以上近づくと心理的危険を感じる(因みに男と女は50cm)。もとの生活に戻るか心配するより、新しい生活様式、経済活動を模索するのが得策。DFが提唱する地方創生、地方分散、地方からのテレワークも素晴らしい提案と思う。

北区の公園の遊び方
1人空けて座る カフェテラスの行列指定 エレベータの乗り方

(アカデミー本部 355字)

2020/06/13(No.53)

HP「2020年に咲いた花」

常信伊佐夫(92)

外出自粛要請期間中に撮った花の写真をテーマにしてホームページを作成しました。巣ごもり生活中に身近な花の写真を撮り、整理編集したものです。
2020年は、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るった年であり、その事実は歴史に刻まれることでしょう。しかし、自然は全く関係なく例年通り花は美しく咲いていました。その意味を「2020年に咲いた花」のネーミングに込めました。 写真そのものは観賞に耐えうるかどうか自信がありませんが、一度訪問していただければ幸いです。

HP「2020年に咲いた花」はこちらから

(写真同好会 226字)

2020/06/12(No.52)

看護の立場からコロナ禍の注意点
 健康医療研究会より(6)

江村 泰一(1060)

緊急事態宣言の解除後、少しずつ日常が戻りつつありますが、第2波襲来の恐れもあり、まだまだ油断ができない状況にあるかと思います。
そこで今回は、DF会員で長年にわたり、看護の立場から医療に貢献されてきた、植原早苗会員(1309 写真)より、看護の立場から見て、新型コロナ感染症の疑いがご自身またはご家族にある場合の対処法につきまとめて頂きました。よく言われるように新型コロナは「正しい知識」で対応することが必要かと感じます。ご参考になれば幸いです。

本文はこちらから

(健康医療研究会代表世話役 222字)

2020/06/11(No.51)

悪戦苦闘・小説をオンデマンド出版する

秋山 哲(544)

コロナで「閉門蟄居」状態の中で無謀にもオンデマンド出版を思い立った。しかも小説の処女出版を Amazon で売る、という野心的作業である。
原稿はずいぶん前に出来ていたが、素人の書いた小説を出版してくれるところはないので、USBメモリーの中に眠っていた。それを手直しする。これは容易な仕事である。しかし、文系、85歳が全工程デジタルの本作り作業を独力でできるかどうか。
インターネットで見つけた NextPublishing という電子出版プラットフォームを使うことにした。最初は、文芸書用の四六版テンプレート探しである。原稿をはめ込んでPDF化する。このあたりまではあまり苦労はなかった。問題は表紙制作である。
実に簡単な表紙を作るのだが、私のPCに入っている Adobe で作成すると、それではだめで古いバージョンを使えと指示が来た。これには困った。まさに悪戦苦闘であった。
なんとか乗り切って、6月11日、Amazon から発売になった。制作費用はゼロに近い。
Amazon でチェックしてみてほしい。『耳順居日記』(275頁、2,200円)という本が見つかる。著者の檜節郎は私のペンネームである。

(一般会員 497字 Amazonはこちらからご覧ください)

2020/06/10(No.50)

我が家に来る虫や鳥たちと共生

小林慎一郎(1017)

コラムNo.2で紹介した Google Lens は、その後もいろいろな花や虫の名前を知るのに大変役立っている。今まで、単にテントウムシ、カメムシとして、気にも留めてなかった虫たちが、夫々、きちんとした名前を持ち、その由来までわかり、散歩を大いに楽しませてくれている。今回、紹介する〈キマダラカメムシ〉の原産は東南アジアの外来種だが、江戸期に台湾から長崎の出島に入った帰化種であることがわかった。〈シラホシハナムグリ〉はカナブンの一種で、環境に強く、ほかのカナブンから生態系を奪いつつある。ボケに付くアブラムシを食べにくる〈テントウムシ〉も時折珍しい種類が飛んでくる。ヒメカメノコテントウもこれほどはっきりと特徴的な斑紋が見えるのは珍しい。
我が家から徒歩約10分圏内に染井霊園と飛鳥山公園があり、いずれも桜の名所なので、バラ科の果樹が多く、考えてみれば、虫たちを育む楽園なのだろう。ベランダに虫や花を食べにくる鳥たちもムクドリやヒヨドリであることがわかった。緊急事態下の自然界では、ウィルスから人間まで、いつものように生物共生の営みが絶えない。

キマダラカメムシ シラホシハナムグリ テントウムシ

(アカデミー本部 472字)

2020/06/09(No.49)

コロナは「悪と無能」を衝く

近藤 勝重(115)

  • コロナがなければ、「異例の人事」は強行されていた。
  • 差別が世界中に横行する中、コロナは「無差別」だった。
  • ゆえに、人種と貧困を直撃してしまった。
  • コロナにより人間の感度は高まり、人々は気づき始めた。
  • 今まで見過ごしてきたもの、見逃してきたものを、見間違ってきたものを。
  • これからは、合法的な悪事が裁かれる時代が来るだろう。
  • コロナは政治的マジョリティを無意味にするかもしれない。

そして、デジタル・トランスフォーメーション*(DX)が遅々として進まない、女子1人さえ取り返せない国で、こんな問答が、

諦めの国民:この国で一番まともな政治家は誰ですか?

冷めた国民:今や、まともな人は政治家になりませんよ。
それに、まともな政治家じゃなくても総理ぐらい務まります。

(理事 事務局 321字 *デジタルによる変革)

2020/06/08(No.48)

Zoom・ライフバランス

保坂 洋(358)

Zoomでのオンラインミーティングが増えてきた。当初は操作ミスもあったりして、Face to Face の良さを再認識したものだが、慣れてくると、往復の電車に乗ることなく、離れた仲間達と居ながらにしてミーティングができる便利さと楽しさを感じるようになってきた。「では、次回は来週火曜日の10時半にしましょう」などと頻度も増えてきた。朝食を済ませ「今日は晴天、ウォーキングに出掛けよう!」。しかし、しばらくするとオンラインミーティングが予定されていることを思い出す。正午になっても終わらない。「食事はどうするの?」と妻の声。ランチを済ませ「身体を動かさなくては!」 しかし、次のオンラインミーティングが迫っている。リアルの会議は、駅まで歩き、電車に乗るだけで、自然と運動になった。動かないで参加できるのがオンラインのメリットだが、実は大きな欠点でもあることに気が付いた。結局その日の歩数は僅か1900歩であった。〈便利な道具に振り回されずに使いこなそう!〉。新たな挑戦テーマが見つかった。(理事 歌舞伎同好会442字)

2020/06/07(No.47)

新しい生活様式

小林慎一郎(1017)

左右の絵の中に7つの違いがあります。
ヒントは、これからの生活にいずれも役立つものです。

  • テレワークを進めよう
  • 窓を開けよう
  • 空気をきれいにしよう
  • 水分を採ろう
  • 読書を楽しもう
  • 書画に親しもう
  • テレビも良いかな

(アカデミー本部 104字 答えはこちら

2020/06/06(No.46)

コロナと共に無精髭

横山 英樹(1143)

午前は夫婦で散歩、午後は巣ごもりです。英語非常勤講師でリモート授業の課題作成とフォローが日課ですが、ZOOM等オンラインではなく、課題方式にしました。少し難しい課題で、調べて勉強させるためですが、適当な課題を作るのが自分自身の結構な課題です。〈コロナ収束願掛け?無精髭〉、散髪は自分で電動バリカンです。昨日、ついに家内から「清潔感が大切」とクレームが‥‥ むさ苦しい近影ですみません。(事務局 193字)

2020/05/25(No.45)

今まで考えもしなかったこと〈戻る・戻らない〉

近藤 勝重(115)

戻る景色・戻らない景色
戻る命・戻らない命
戻る雇用・戻らない雇用
戻る顧客・戻らない顧客
戻る顔・戻らない顔
戻る席・戻らない席
戻る店・戻らない店
戻る宿・戻らない宿
戻る役者・戻らない役者
戻るイベント・戻らないイベント
戻る灯り・戻らない灯り
戻る銀座・戻らない銀座
戻る行列・戻らない行列
戻る政治家・消える政治家
戻るスポーツ・戻らないスポーツ
戻る旅・戻らない旅
戻る街・戻らない街
戻る通勤・消える通勤
戻る雑踏・消える雑踏
戻る友達・戻らない友達
戻る武漢・戻らないNY
戻る居酒屋・戻れない居酒屋
戻らない収入・消える収入
戻る国民意識・戻らない支持率

でも、〈戻そう希望を次なる様式を新しい出会いを

(理事 事務局 287字)

2020/06/04(No.44)

夫婦円満

織田 文雄(1196)

コロナウイルスはなかなか手強いようで、戦いは長期戦になりそうです。標語も Stay Home から with Corona に変わりました。生活スタイルも New Normal に変えていかなければいけません。最近は1時間の散歩を日課としています。日頃、気づかなかったところを再認識・再発見しています。再認識・再発見といえば、ここのところコロナ離婚が増えているようです。夫婦間で過ごす時間が増えた副産物でしょうか。

ラブレターをご紹介します。皆様のご家庭は大丈夫ですよね(下から上にも読んで見て下さい)。

幸せになりたいの。
嫌よ。貴方と別々に
なんて‥‥ 、そんなの私
じゃないから。一生
愛する人は貴方
だから、お願い。

(上下逆読み)

(事務局 304字)

2020/06/03(No.43)

BSシネマを楽しむ

本田 安弘(442)

外出自粛中の私の日常は、極めて単純かつ無為を繰り返している。その中で救いの時間は、前回のこのコラムで紹介したNHKBSシネマである。月曜~金曜、13時から過去の邦・洋画の名作が放映される。4月から見始めて既に40本ほどになる。
チャップリンの「モダンタイムス」「黄金時代」「街の灯」「殺人狂時代」「独裁者」「ライムライト」。何度見ても、大いなる新発見もしばしば。時代に潰されず、常に新鮮だ。クリント・イーストウッドの「ダーティ・ハリー」シリーズは5作。正義派刑事の活躍に溜飲が下がる。さらには、「卒業」「スケアクロウ」「愛と青春の旅だち」「ドクトル・ジバゴ」。なつかしい映画を新たな思いで見た。響いてくるものがある。

左から「独裁者」「ダーティ・ハリー」「愛と青春の旅だち」「ゴッド・ファザー」「飢餓海峡

「ゴッド・ファザー」はシリーズpartⅢまで、延べ9時間12分、堂々の超長編大河ドラマである。邦画もたまに入る。「雨あがる」「誰も知らない」「新幹線大爆破」そして圧巻は「飢餓海峡」。「緋牡丹博徒」もあった。

外出して映画館で見てこそ「映画」と考えている私にとっては、BSシネマは、コロナ騒動がもたらしたかりそめの新体験と受け止めている。早く何の気遣いもなく映画館に出かけたいものだ。(企業ガバナンス部会 映画同好会 501字)

2020/06/02(No.42)

自宅で瞑想・座禅
 健康医療研究会より(5)

江村 泰一(1060)

緊急事態宣言は解除となりましたが、第2波の襲来の恐れもあり、外出もままならず、ストレスや不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。健康医療研究会では今迄、4回に亘り肉体を動かすことによる健康維持方法を紹介してきました。今回は、上記のような状況下で精神面にスポットをあて、心の健康維持に役立つ情報として、 本年(2020)1月の第19回健康医療研究会セミナーでご講演いただいた鎌倉マインドフルネス(株)の宍戸幹央先生よりご提供いただいた、『自宅で瞑想・座禅』というテーマに沿った動画(4篇)をご紹介いたします。お好みに合わせてご利用下さい。詳しい情報はこちらからもご覧いただけます。

(健康医療研究会代表世話役 392字)

2020/06/01(No.41)

コロナ禍における国民性

野村 俊彦(376)

NHK Eテレのエンドで「君が代日章旗」を見た。学校の入・卒業式、大相撲などスポ―ツが中止になり、「君が代」は、聞かなくなった。コロナ禍で緊急事態宣言後、常に「お願い」で対応してきた対策は、約1か月半で解除。罹患の不安とストレスが遠のいた訳ではない。世界各国に比し、感染者(死者)は少人数で推移している。
何故?理由は不明。多民族でない事。「隣は何する人ぞ」と横目で睨みながら、「横並び」を抵抗なく受け入れる。「心に響かない」首相メッセージにガマンする。
欧米の国民はどうか?国歌はどうか?メロデイはよく聞くが、歌詞をチェック。仏「武器を取れ、隊列を組み、進め、進め、仇なす敵を葬らん」。独「父なる祖国のため、心と手を携え努力しよう」。米「砲弾が赤く光を放ち宙で炸裂する中、わが旗は翻る」。英「敵を蹴散らし降伏させ。国民を守れ」。国民を奮い立たせる言葉ばかり。欧米のリーダーは、コロナと戦うぞと、国歌を胸に「心に響く」メッセージを発する。感染者(死者)多数は、トリアージ*対応ありか?
君が代」は、格調高く、素晴らしい平和な国歌。早くコロナを収束させ「君が代」を聞きたいものだ。(環境部会 カラオケ同好会 488字 *註:災害時の治療優先順位)

2020/05/31(No.40)

自粛で加速 男の料理

保坂 洋(358)

自粛巣ごもりでの限られた楽しみは「食事」である。私は30年の伝統を誇る男の料理教室の会長を務めているが、自分1人になった時のランチは作るが、ディナーは家内任せであった。2人きりの巣ごもり生活なのだから、シェアしなければ。ディナーのメイン料理を2〜3日に1回作ることを名乗り出た。レシピは、今までの復習と、めっきり増えたTV料理番組である。

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竹の子ステーキ
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アヒージョ(オリーブオイルとニンニクで煮込む小皿料理)
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ミラノ風カツレツ
①竹の子ステーキ ②アヒージョ ③ミラノ風カツレツ

折からの竹の子のシーズンを活かし、定番の竹の子ご飯、若竹煮に続き、「竹の子ステーキ①」に挑戦した。迫力の外観で、しかも美味しい! 「竹の子リゾット」も大成功。たこ焼きホットプレートを使った「アヒージョ②」も創った。綺麗な外観でとても美味しく様々な味が楽しめる。肉を叩いて薄く延ばした「ミラノ風カツレツ③」にも挑戦した。化学屋の私には、料理は好きな化学実験と殆ど同じである。しかも食べられる。美味しさには理論だけではなく、感性も必要で、ここが難しいところだが、足りない感性は家内の支援を受けながら、狭い厨房でエンジョイしている。今、生協から美味しそうなひき肉が届いた。さて‥‥ 。(理事 歌舞伎同好会 458字)

2020/05/30(No.39)

外出自粛でBSシネマに出会う

本田 安弘(442)

世界は、日本のコロナ感染数が少ないことに注目している(一方で人口100万人当たりの死者数はアジア諸国ではトップ*)。どのような有効な施策が為されたのか、と関心が高い。しかし現実には、PCR検査体制不備、病院の医療機材不足など十分な施策はない。466億円のアベノマスクもまだ行き渡っていない。国民は政府の後手々々の施策に期待できず、このままでは感染の不安強く、自己防衛するしかないとして、ひたすら外出自粛に努めただけであり、政府の施策が奏功したわけではない。

私も外出自粛に努めたひとりだが、そのキッカケは3月下旬に日比谷で映画を見た折に、平日の昼下がりではあるが満席・3密状況に、底知れぬ恐怖を感じたことにある。それ以降緊急事態宣言で休館となり、映画館で映画を見る楽しみが断たれた。

その代替として、評判の映画を多数発信中の Netflix などの有料 Net ではなく、NHKBSシネマに出会ったのである。これを日課として楽しむことで、我が日常の無為から少しは救われているように思う。宣言が解除されてもコロナが終息したわけではない。まだまだ外出自粛は続くはず。是非BSシネマで、心豊かなひとときをお過ごしください。(企業ガバナンス部会 映画同好会 502字)

*編集註: 人口あたりの新型コロナウイルス死者数の推移【国別】

2020/05/30(No.38)

大罰当たり

川﨑 有治(1089)

転倒して鎖骨を骨折したのが2月15日。
全治1.5~2カ月との診たてで、特に、下手の横好きのゴルフは予定の回数も多く、プレイ出来ないことに地団太を踏む一方で、仲間の皆さんにご迷惑をかけることになり、自らの不注意に意気消沈。
ただ、時をほぼ同じくして新型コロナが一気に襲いかかり、全ての飲み会、ゴルフが中止となったことで、「結局は、転んでいなくてもコロナでゴルフができなかったんだな」と勝手な言い訳が頭をもたげ、罪一等を減じられたような気になり、周りの人にご迷惑をおかけした申し訳なさも中くらいなりと心に思ったのは、大罰当たりでした。5月の末になっても骨はくっ付かず、二の腕から肘に掛けて痛みが引かず、医者は「フルスイングまではあと2ヶ月」と。
今頃は、越中→加賀へのゴルフ・温泉旅行だったのに。(授業支援の会 345字)

2020/05/29(No.37)

トランプ氏はなぜマスクを着けない?

小林慎一郎(1017)

報道によると「マスコミにマスク姿を見せて喜ばせたくない」と弁明していますが、もっと深い心理が働いているように思います。西洋では仮面舞踏会のように、自分を見せずに、倫理感を消すときにマスクを着けたりするので、日常の生活では、あまり良い習慣と思われていなかったようです。

感染初期にヨーロッパでは、マスクを嫌がり、感染が拡大したともいわれています。トランプ氏も自分は生粋の白人で、正直者と言いたかったのでは? 一方、日本では、花粉症流行以来、マスクを着けることに抵抗はなく、感染当初から、皆が着けたと感じています。満員の通勤電車で女性がマスクをしているのは、個性を表に出さないことを美徳とする日本人の文化の現われでしょうか。

私の独善的な解釈、皆さんはどう思われますか。

ところで左の写真は誰でしょう?(笑)5月初旬、我が家にいち早く届いたアベノマスクを着けてみました。背景は Zoom の仮想空間作成クロマキー用に良いと言われている「」の布地です。(アカデミー本部 421字)

2020/05/28(No.36)

近くて遠い となりまち

宮本 幸始(1053)

私の住む狛江市は人口8万人、市域は半径2kmの円に収まり日本でも有数の小さな市。旧北多摩郡(どうして北か? 多摩川より北だから)の東端に位置している。神奈川県に含まれたこともあるが明治26年に多摩全域が東京府に移管され、今の私は都民である。
住まいから多摩川の堤まで徒歩10分程度、多摩水道橋を渡れば20分かからず神奈川県に至る。川崎市の防災無線が聞こえてくる。こちら、我がまちは古墳の高まりのほかは真っ平らの地(高齢者に優しい)。一方、対岸は起伏に富む丘陵があり自然も豊か(老化防止に最適)。多摩川を挟んでどちらも私お気に入りのポタリング*の場所。風を切り四季をカメラに収めてきた。

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狛江の緑道で見つけたカルミアの花(2020年)
〈左〉枡形山(川崎市生田緑地内)から新宿を臨む (2016年)
〈右〉狛江の緑道で見つけた カルミアの花(2020年)

今、変速ギアを使うことはほとんどない。先月から「不要不急の都県外移動」を自粛しているのだ。平地で新発見を喜びつつも坂道が恋しい。もう少し辛抱するか。あじさいの頃には「上り坂楽しみ下り坂最高」が戻るだろう。そう願っている。

(一般会員 401字 *ポタリング:自転車で散歩)

2020/05/27(No.35)

バッティングセンターでキャッチング

三木 延義(122)

コロナの影響で外出自粛を強いられて運動不足に陥っていたとき、幸いにもバッティングセンターが営業をしていて、喜び勇んで通いました。
ある日のこと、背中の方から「ズバーン」という音が聞こえてきました。
どうみてもバットで球を打っている音ではありません。振り返ってみると、若者がキャッチングの練習をしていました。センターで一番球速の速い、130キロのボックスに入り、座り込んで球を受けています。まっすぐ前を向き、真剣な顔をして球を取っています。

きっと、強い草野球チームに所属していて、コロナのために練習ができないので、少しでもチームメンバーに遅れをとらぬよう練習しているに違いありません。バッティングセンターで球を打たずに、キャッチングをしているのを見たのは初めてです。ところが、後日、今度は小学5年ぐらい少年がキャッチング練習をしているのに出会いました。付き添いの親らしき人が「取りにいけ、その音だ」とアドバイスしていました。野球愛好家の1人として彼らの野球熱に感動することしきりでした。(麻雀同好会世話役 440字)

2020/05/26(No.34)

PowerPoint を動画にしてYouTubeに

小林慎一郎(1017)

緊急事態宣言を受けて、学校での授業、講義がほぼ休止しており、DFでも会員講師による講義が中止や延期を余儀なくされています。暫くは、生徒を教室に集めての対面授業を再開するには時間が掛かるでしょう。そこで、せっかく用意してある PowerPoint の教材を生かせないかと思い、スライドショーと音声の記録機能を使い、あたかも講義しているように、スライドを繰って説明していき、できた動画を YouTube にアップしてみました。この手法は、会員の根塚眞太郎さん(1251)にご教示頂いたもので、思ったより易しく制作できました。このような〈動画教材〉を学校にオンラインで提供することで、生徒たちにオンデマンドで勉強してもらえるのではないかと思っています。まだ外部に責任を持って出せるレベルではありませんが、今回初めて、私も YouTuber の仲間入りができたことに興奮しています。世の中のテレワークの推進を見ていると、着実に仕事のやり方のパラダイムシフトは起こるでしょう。私たちの力で、高度情報映像社会における「これからの新しい日常」をDFが率先して拓いていくことに期待を膨らませています。(アカデミー本部 492字)

2020/05/25(No.33)

スマホを片手にもってする体操
 健康医療研究会より(4)

江村 泰一(1060)

新型コロナウイルス禍の影響で、三密を避ける新しい生活様式が定着しつつあるようです。会員の皆様には、『散歩』『体操』等で運動不足の解消を図られておられることと思います。健康医療研究会では、3回にわたり『手足』『口内』『血管若返り』の体操をご紹介させていただきました。

今回は、『自宅でできる簡単体操』の東京都健康長寿医療センターの清野諭先生よりご紹介いただいた『スマホを片手にもってする体操』です。このプログラムは東京都健康長寿医療センターと慶應義塾大学とが『肩こり』『腰痛』『筋力低下』を予防するためにライブ配信を行っているものです。ご紹介するのはその録画版です。分かり易い説明ですのですぐ実行できますのでお勧めいたします。各回25~28分の構成です。同種の情報が今、世の中に溢れていますが、われわれがセミナーでお世話になった先生方お薦めの内容でもあり、うまく組み合わせて自分なりのテーラーメイド版で行って頂ければ幸いです。詳しくはこちらをご覧ください。(健康医療研究会代表世話役 428字)

2020/05/25(No.32)

色の話

近藤 勝重(115)

人間は3原色でモノを見ています。サルも同じ、犬猫は2色、鳥は4色で見ていると養老孟司さんが言っています。
人間の3色は顔色を見るため、サルもそうですが社会生活を営むために必要になったと。とすると鳥の4色は天敵、獲物、風の流れなど読むために発達した?‥‥ とするとかなり人間より高度なのでは?。事実、高度を上げて空を飛んでいます。
リモートワークにより顔色を読むという部分はどうなるのか、技術が発展するのか、成果中心になるのか、サイボーズの社長が言ってましたが、「リモートワークは信頼関係が必要」になると。(理事 事務局 247字)

2020/05/24(No.31)

遠方でも友 きた れる
(オンライン飲み会の効用)

髙橋 宜治(858)

私の出身高校、埼玉県立浦和高校では、創立100周年から還暦を迎える卒業生がその年の同窓会総会を仕切るという仕組みができた。私は22回卒なので、9年前に総会を仕切ったのであるが、それを機に毎月22日に同期会を行っている。コロナ騒動で Stay Home が叫ばれる前の2月まで、100回余の同期会を休みなくやってきたのであるが、3月、4月と自粛の中で開催はままならず、途切れてしまった。

そこで、先々週にZoomを使って初めてオンライン飲み会を企画、実施した。最初は盛り上がるのだろうか?しらけはしないか?など心配したが、呼びかけた9名は全員参加した。そして、心配を他所にあっという間の2時間が過ぎ、またやろうということになった。そこで、折角だから、彼にも声をかようと、3年前に伊豆に移住したA君にメールを送った。すぐOKの返事。A君はこちらのメンバーとは久しぶりであり、双方共に懐かしく、いろいろな話で盛り上がった。これはリアルな飲み会では実現しない。まさに、オンライン飲み会の効用ではないか。『遠方より友 たる』ではなく、『遠方でも友 きた れる』である。来週は、姫路に永住したB君が参加予定である。(事務局 497字)

2020/05/23(No.30)

三密・断密・壇蜜

小林慎一郎(1017)

パソコンで「さんみつ」と打つと一発で「三密」と出る。最近の造語なのにどうして簡単に変換されるのかと疑問に思った。皆さんはご存知かと思うが三密の本来の意味を調べた。俗人のお前がしたり顔で何を言うかとお叱りを受けそうだが、本来三密は密教の仏の教え( 身密 しんみつ 口密 くみつ 意密 いみつ )で、「密閉」「密集」「密接」とは程遠い。
勿論、国は密教のことは百も承知で「三密」と言う言葉使ったのであろう。アマビヱのロゴと同様厚生労働省もなかなかやるもの‥‥ 奥が深い。

そこで一句、

『密室で密談をして内密に』

季語がないので俳句にはならないが、「内密に」を「隠密に」にすれば含みが出て
俳諧師 松尾芭蕉隠密説につながるかも。

こんなことは断密して〈Stay Home〉で壇蜜のテレビでも見てストレス解消。(アカデミー本部 322字)

2020/05/22(No.29)

感染根管 かんせんこんかん 治療始めました

佐々木正延(45)

去る5月11日に掲載された健康医療研究会の江村代表の〈E-Column〉で、岩佐敏明会員の「唾液について」「唾液の成分」「唾液の役割」等についての説明があり、唾液の大切さを知りました。

ちょうど時を同じくして、40年前くらいに治療した右下最奥歯が突然痛み出した。3日間ほど、噛めない状態が続き、顎下腺、喉、耳下腺、脳へと痛みが広がった(歯髄炎という)。コロナ騒ぎにも関わらず歯医者さんは通常通りで、この症状は繁殖した細菌が歯の内部の象牙質に侵入して、歯を支える歯根の周りの骨を溶かして膿が溜まったものとのことで、歯髄(歯の神経)が腐ったに時に行う「感染根管治療」が始まった。治療はまず、麻酔して腐った歯髄を除去し根管内を殺菌する。次に(ガッターパーチャ)MTAセメントを充填して隙間なく詰め物をする。そして被せ物の治療をする(歯冠修復処置)。4回の治療が終わり、痛みはないが未だ十分には噛めない。あと何回かは掛かるとのこと。歯は健康の元。痛みを知って口内の大切さ、知識のなさを再認識しました。(環境部会セミナー企画分科会リーダー Sing Joy 445字)

2020/05/21(No.28)

オンラインで遠隔練習してます

佐々木清廣(562)

コーラス同好会の "Sing Joy" は今年(2020)5月23日の第2回定期演奏会を開催に向け、約1年間練習して最終スパートの段階でしたが、緊急事態宣言で2月中旬の練習を最後に演奏会も来年への延期を余儀なくされました。3月は気が抜けたようなひと月を過ごしながらも、歌好きの本能が目覚め始め、声出しくらいできる方法はないものかと模索を始めました。遠隔会議システムを使って合唱をする実験を開始しましたが、技術的問題により縦がバラバラになってしまいリアルタイムの合唱は難しいと判断。代わりに画像はそのままで伴奏とパートリーダーの歌唱に合わせて参加者がマイクの音をミュートにして歌うことにして、尚かつ歌いたいという希望者が参加するという形で4月中旬から遠隔練習を開始しました。現在2グループが開催中で半分以上のメンバーが参加。毎週1回1時間強歌い、自由な会話も楽しんでいます。

歌を忘れたカナリヤにならないことと歌うための筋肉と練習曲のリマインドにはなり、ストレス解消にもってこいです。ともあれ本来の顔を合わせての練習が待ち遠しいこの頃です。(SingJoy 団内技術担当 482字 写真はバス・パートのZoomによる練習参加者)

2020/05/20(No.27)

うち 飲みワインでコロナ肥り

石井 勝巳(264)

コロナ禍で外食は控え、3か月に2回の頻度で催されたワイン会は無期延期となり、ワインを嗜む機会がめっきり少なくなってきた。そこで一計を案じたのがワインの「 うち 飲み」だ。時あたかも陽気がよくなり、夜半でも庭に面したテラスでワインを傾けながらの食事を楽しめる格好の機会が到来した。また、2台のワインセラーには長期熟成されたワインの銘品が数多く、静かに眠っている。最近は加齢に伴い酒量が減少気味なので、ワインセラーのストックは十分ある。いわゆる「デーリーワイン」は、チリ産シャルドネ種白ワインとポルトガル産赤ワインである。

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デーリーワイン(白と赤)
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アイスワイン/赤ワイン/デキャンタージュ

いずれも市価¥1,000程度だがコストパフォーマンスは良好で、毎日欠かさず飲む。特別な日には、と言いつつ最近は頻繁に及ぶが、ワインセラーの奥から銘醸品を選ぶ。最近の誕生祝いには、カナダ産アイスワインと飛び切り上等な伊トスカーナ産赤ワイン「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2008年」を味わった。赤ワインはさすがに12年の眠りを覚まされて、抜栓するとコルクがボロボロになりデキャンタージュする程であった。味わいは予想通り絶品で、当日は上等なウナギと、その翌日は焼肉料理とのマリアージュは素晴らしいものであった。テニスとスポーツククラブ通いが中止となるコロナ禍の中、かくてワインの酒量が増えると共に食欲旺盛なのが災いしてコロナ肥りが顕在化、少々危険水域に達してきたようだ。(ワイン同好会世話役 595字)

2020/05/19(No.26)

お花も褒めれば綺麗になる

立石 裕夫(869)

皆様は、「お花を愛でて綺麗に咲いたね』『よく咲いたねと褒めてあげれば、益々綺麗に咲く」ってお話を信じますか? 私は、第2の人生をDF中心に過ごしていまして、多々楽しませていただいています。具体的には、山歩きゴルフ囲碁理科実験グループでの活動とかです。皆様のお仲間に入れてもらっているお蔭で、ある時は山歩きの格好をして早朝に自宅を出る、またある時にはゴルフバッグを車に積み込んで早朝にいそいそと出かける。また別の日の夕方には、夜鷹よろしくブレザーを着て革靴を履いて都心の人混みの中に紛れ込む(飲み会に出席です)とかです。

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これが、今年の3月くらい新型コロナウィルスの感染拡大が本格化してから、パタッ!となくなりました。まず自宅を出ることがなくなりました。時間が余ってきたものですから、拙宅の狭い庭にある2本のシャクナゲを愛でる機会が多くなりました。ちょうど、開花時期にも重なっていたものですから、色々と話しかけて褒めてあげるのです。今年のシャクナゲが特に綺麗に咲いたのはその所為ではないかと考えているのですが、皆様はどう思われますか?どうぞ、ご鑑賞ください。(粋山会世話役 476字)

2020/05/18(No.25)

健康医療研究会より(3)
  「血管年齢若返り体操」

江村 泰一(1060)

緊急事態宣言の延期が決まり、引き続き外出自粛要請が続いておりますが皆様はいかがお過ごしでしょうか。当〈E-Column〉で、第1回では〈『手足』を中心とした体操〉第2回目では〈『口内』に係る事柄〉をご紹介いたしました。
第3回目の今回は『血管の若返り』をご紹介いたします。この内容は、
2018年7月12日(木)学士会館にての第179回講演・交流会で「これからの時代を生き抜く健康管理法、血管年齢を若返らせよう!」という演題で高沢謙二先生にご講演いただいた講演録からの抜粋です。(健康医療研究会代表世話役 237字)

2020/05/17(No.24)

ラジオ体操と神社奉仕

平尾 光司(1190)

10年ほど前から近所のラジオ体操の会に参加している。会場は自宅から20分ほどの葛原が岡神社の境内である。神社は標高70メートル、鎌倉の第2の最高点であり、西に富士山、東に相模湾を望む。神社へのゆるやかな坂道は緑が深く森林浴のコースでもある。6時に自宅を出て境内の本殿、稲荷社を参拝しラジオ体操となる。最近は休校中の学童、テレワークの若者も参加してにぎやかになった。

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ラジオ体操は第1と第2とあわせてわずか10分で26の運動メニューをこなす。深呼吸の整理運動で終わると身体がすっきりする。雨の日は自宅でテレビ体操となる。最近の研究によるとラジオ体操を3年以上、週5日以上続けている高齢者は体内年齢が実年齢より10-20歳以上若いという。ラジオ体操の縁で神社整備の奉仕グループが発足し、境内の清掃、樹木剪定、アジサイ手入れなどの奉仕活動を毎週木曜日と第2日曜に行っている。今の季節は竹藪の整理も兼ねてたけのこ掘りが楽しめる。ラジオ体操と奉仕活動で免疫力を高め家籠りの毎日のメリハリがつけることが出来ている。

『境内のラジオ体操若葉風』

『赤ん坊抱くようたけのこ抱えたる』

『あじさいを る来年の花願ひ』

(489字 写真拡大可)

2020/05/16(No.23)

DFゴルファーの皆さんへ

近藤 勝重(115)

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今年は楽しみにしていた4月のマスターズが延期になりました。見たかったタイガーウッズがお預けになったので、せめてとの思いでタイガーの絵にチャレンジ。投稿された井上さんの素晴らしい絵に触発され、合田さんのゴルフ紀行を思い浮かべつつ、オーガスタナショナルのスタートホールにタイガーを描いてみました。迫真のウッズになりました。フィニッシュの姿形をみて、どういうスイングをすればこの形になるか、毎日夕刻に庭のマットで素振り練習に励んでいます。フィニッシュが決まればゴルフは完成します。(事務局 237字)

2020/05/15(No.22)

コロナ雑感

織田 文雄(1196)

トランプ大統領が中国系アメリカ人記者に新型コロナウイルスの感染者数の質問に激怒したとのニュースが流れています。彼は今回のウイルスによる攻撃は真珠湾攻撃や9月11日同時多発テロより酷い惨状だと嘆いていますが、分かるような気がします。何しろ米国という国は他国から侵略されたのはこの2件以外ないのですから。因みにベトナム戦争での米軍兵士の死者数は約6万人。今回のコロナウイルスでは死者数は5月14日現在8万2千人を超えています。米国の感染者数は5月14日現在約140万人です。米国の人口は約3億2千万人。他国との人口比の感染者数とは大きな差があります。公表数字に信憑性はないものの中国との差は歴然です。米国の感染者数については様々な意見が出ています。国民皆保険でない事、黒人・ヒスパニックに感染者が多い事等等です。
コロナ後、米国内で今より大きな差別・亀裂が生じる事が心配です。国際的には数字だけ見ると中国の共産党一党支配の統制社会体制が米国が掲げる自由民主主義に勝利している事になります。各国間のパワーバランス・政治経済等全てにに影響してくる事は必至です。(事務局 475字)

2020/05/15(No.21)

プロフィールアイコン

小林慎一郎(1017)

今回の STAY HOME の事態で、私の周りでも Zoom 会議が増え、時間的余裕もできたので、かねてから気にしていた一件を解決しようと試みた。それは何か? 実は、少し前に、一念発起して、LINE、Facebook、Instagram、Twitter などのアプリを一斉にインストールしたところ、Google、Microsoft、Apple とも連動して、受発信のプロフィールアイコンに、顔写真が表示されている。ビッグデータで共有されるから、本人が特定されるような鮮明な写真は登録しないように気を付けた方が良いと、友人からも忠告があった。そこで今回、名前と顔写真の連携を一つひとつ断ち切る作業を開始した。しかし、Zoom や LINE などの表示で、私のプロフィールアイコンがイニシャルだけと言うのもさみしいので、各アカウントの設定ページでこのコラムの写真(右上)に置き換えている。私の地元、旧中山道巣鴨村の庚申塚を守るサルの顔である。この庚申さんのサルのアイコンが現れたら、私からのメッセージが届いたと思ってください。(アカデミー本部 452字)

2020/05/14(No.20)

「コロナ禍とは無縁の田舎暮らし」(その2)

石井 勝巳(264)

ここ田舎の地で、外出は控えて専ら畑と庭仕事に打ち込んでいる。畑では春・夏野菜の植え付けと手入れ作業、庭ではバラが本格的に開花時期を迎えて手入れに余念なく、外出を自粛しても多忙な毎日を過ごせるのは幸いだ。

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昨年まではこの時期に4組程のグループを招いで Rose party を行うのが通例であったが、今度はコロナ禍が災いして全て中止、誰も訪問者がいない中でバラだけは健気にも素晴らしい開花をしてくれる。
コロナ禍によりスポーツククラブに通わず、テニスにも出かけないことで朝・晩の食事にかける時間的余裕ができた。陽気に恵まれた時には、朝・昼・晩とも屋外に面したテラスで食事する。

コロナ菌とは無縁のオープンエアーの中で夕食を摂ると、迂闊にも酒量が増えて時間が経過するのも気づかないことがある。ワイン会は中止、外食も控えることからいわゆる「お家飲み」となり、些か肝臓の指標が警戒信号を発してきた。(ワイン同好会世話役 390字)

2020/05/14(No.19)

取り違え 3話

近藤 勝重(115)

  1. 接触回避 最近気のせいか、信号待ちの車までソーシャル・ディスタンス(安全志向、思いやり、心の余裕のなせる技)。接触回避もここまで来たか。
  2. グローバル化 中国は世界の工場と言ってきたが、つまりは武漢は自国内の工業都市だった。
  3. 締めの川柳
    『ログアウト ロックアウトと 読み違え』

理事 事務局 138字)

2020/05/13(No.18)

外出自粛「自宅で吟行」(2)

髙橋 宜治(858)

以前は必ず飾っていた五月人形も今年はしまったままである。緊急事態宣言中という事もあり、また、息子も孫も来ることはないので。

『孫は来ず夫婦で食べる柏餅』

高校の同級生とは毎月22日(高校22回卒だから)に集まって飲んでいた。日にちと場所が決まっているから、行けば必ず誰かいた。しかし、いまはそれも儘ならず。そこでネットで飲み会。

『冷酒つぎネットで乾杯皆と飲む』

本来ならあらゆるスポーツを楽しめる季節である。しかし、どのスポーツも開幕延期か、中止である。久しぶりに日本人横綱の夢が叶うかと、楽しみだった新大関朝乃山も夏場所中止ではどうしようもない。

『コロナ禍に夢遠ざかる五月場所』

ちょっと郊外に散策すると丁度田植えをしたばかりの田んぼに出会う。風が爽やかに田を渡り、とても新型コロナで緊急事態宣言の最中とは思えない。

『コロナとは無縁の田圃風薫る』

在宅勤務で一番喜んでいるのは愛犬のアレックス(イングリッシュゴールデンレトリバー35キロ)である。何故なら、彼との散歩は朝だけではなく夕方も一緒だからである。そのアレックスが昨日の雷雨の時に、ガタガタ震えて、私に付き纏うのである。大きななりをして、と思うと益々可愛らしくなった。

『遠雷に犬我が足にうずくまり』

(事務局 514字)

2020/05/12(No.17)

「コロナ禍とは無縁の田舎暮らし」(その1)

石井 勝巳(264)

「緊急事態宣言」が新たに5月末まで延長された。コロナ禍の収束には長期戦の構えが必要となろう。毎日通ったスポーツクラブは閉鎖、週2−3回のテニスも当分お預け。運動不足を解消するため、高性能の「エアロバイク(写真)」を購入、毎日20分間室内トレーニングに励んでいる。また、今までよりは時間的余裕ができたので、朝晩のヨガやストレッチを各1時間かけて入念に行う。持病の座骨神経痛を改善しようと思い、インターネットから学んだ新しいストレッチの技を数多く取り入れたので、今までよりは時間がかかる。筋トレでなく、「関トレ」という関節を守る筋肉を集中的に鍛える運動が最近注目され、整体院中心に動画が多く配信され、技を磨くのに格好である。結局はそこで修得した技を自ら実践してトレーニングを積むことが肝腎である。( ワイン同好会世話役 340字 続く)

2020/05/11(No.16)

健康医療研究会より(2)
  「唾液腺マッサージとお口の体操」

江村 泰一 
(1060 健康医療研究会代表世話役)

第2回目の今回は、『口内』の健康をテーマに、『唾液の基礎知識』『唾液腺マッサージ』と『口の体操』を、ご紹介いたします。 コロナに打ち克つためには免疫力が極めて重要と言われていますが、「唾液」は免疫力アップの為の極めて重要な要素でもあるようです。当該記事は健康医療研究会のメンバーの口腔・歯科医学専門の歯科医師である岩佐俊明会員(1323)が、DF会員の方々に是非ご紹介したいと探していただいたものです。(200字)

2020/05/10(No.15)

3つの話

近藤 勝重(115)

身近な話 1週間ぶりに日本ビルのトイレに入りました。お掃除のおばさんがマスク、手袋でせっせと便器を洗っておられました。思わず頭が下がり、普段言ったことのない、「大変な時にご苦労さまです」。「ありがとうございます」と笑顔が返ってきました。

グローバルな話  これで世界の全ての国が保存培養により生物兵器を手に入れました。コロナは核兵器を無意味にしました。世界は平和になるのではと期待されます。

どこかの国の話  PCR検査が進まないことを記者から追求された首相、「どこかに目詰まりがある」と答えたが、ご自身が目詰まりを起こしていることに思い至らなかったようだ。(理事 事務局 278字)

2020/05/09(No.14)

今年はどうなる!? 「ゴーヤカーテン」

貝塚 正彦(445)

我が家のある千葉県流山市は、温暖化防止の観点から各家庭で緑のカーテンを作ることを奨励している。毎年5月初旬、講習を受けることを条件に希望者にゴーヤの苗を無料配布している。7年ほど前、試しに苗を2株貰い育ててみたところ、何と2人でひと夏食べるのに十分な量を収穫できた。これに味を占め、それ以来毎年続けている。ところが今年はコロナ感染の影響で講習会が開かれず、当然苗も貰えず、仕方なく昨年収穫した際にとっておいた種から育てることにした。種から育てるにはいろいろ手順があるが、紙面の都合で割愛する。
一昨日(5/7)漸く根が出始めた種を、牛乳パックを切って鉢代わりにして土に植えたところである。温度がある程度高くならないと根も芽も出ないので、ビニールの鉢より牛乳パックの方が良いようである。3~4週間後には発芽する筈だが、発芽するのは3割ほどと言われている。果たして今までのようなカーテンができるかどうか‥‥ 。

(カラオケ同好会 397字 写真はゴーヤを作り始めの頃のもの。見事なカーテンになってます)

2020/05/08(No.13)

高橋さんに触発されて一句

三納 吉二(156)

編集人自体が自身が投稿すると言うのはいかがなものかと思いましたが、高橋さんの俳句に触発され、ふと浮かんだ一句。コロナに寄せて、

『静けさや人影まばら五月晴れ』

おかげさまでどんどん感染者数が少なくなっているようです。あとしばらく我慢しましょう。(事務局 120字)

2020/05/07(No.12)

外出自粛「自宅で吟行」(1)

髙橋 宜治(858)

新型コロナによる緊急事態宣言下に迎えたゴールデンウィーク。絶好のゴルフ日和も自宅でゴロゴロ。そこで少しは生産性のある生活をしようと一句。

『コロナ禍に俳句をひねる五月かな』

毎日のニュースでは、外出自粛による行楽地や銀座、渋谷といった繁華街の人出が〇〇%減ったという。その繁華街はまるでゴーストタウン。

『コロナ禍のゴーストタウン風薫る』

知り合いの寿司屋でミシュランを断った大将がいる。そんな賞取ったら客が来すぎて大変。ご贔屓のお客様にこそ来て欲しいと。

『コロナ禍に大将自慢鯖にぎる』

飲食業は自粛、自粛で大変なことになっている。そんな中多くの店はテークアウトに走る。タクシー会社も宅配に業態変容である。

『居酒屋はテークアウトに衣替え』

こどもの日には、正月以来の孫の顔を見られると思っていたが、隣県に住んでいるので行く事もままならず。早くこの事態が解除されないか。なんとも恨めしい。

『こどもの日パソコン越しの孫の顔』

(事務局 398字 続く)

2020/05/06(No.11)

巣篭もりを楽しむ方法
(ネットの無料サービスあれこれ)

富永達之助(1166)

新型コロナウイルスの伝染がなかなか終息の兆しを見せない中、長い引きこもり状態が続いているが、外出出来ない憂鬱さを少しでも解消してくれそうなソフト、アプリをいくつか紹介したい。まずは流行りのオンライン飲み会。オンライン会議のソフトはいくつがあるのだが、無料でインストール出来る〈Zoom〉がまずは無難(無料の場合いくつか制限があるが)。
先日勤務先の会社で、Microsoftの〈Teams を使ったオンライン飲み会を開催したが、会社では見られない社員の一面が垣間見られてりして大いに盛り上がり、あっという間に2時間が終了した。詳細は省くが、引きこもり時間を充実させるためのオンライン無料サービスをもう2つ紹介する。
Google Arts & Culture 〉家にいながら世界中の美術館を見て回れる。
新国立劇場〈巣ごもりシアター〉 新国立劇場のアーカイブを無料でストリーミ5グ配信。オペラ鑑賞など行ったこともないのだが、結構はまっている。
今年のゴールデンウィークはコロナウイルス伝染のせいで観光地に行くこともないが、これらの無料サービスでいつになく文化的な生活が送れているように思う。(495字)

2020/05/05(No.10)

テレワーク讃歌(参加 !?)

新庄 正彦(1283)

皆様、お元気で STAY HOME / WORK from HOME なさっておられますか?。私は3月25日以降、既にこの体制に移行しWeb会議・メール・電話で全て対応しております。同居の義母が肺に重い持病があり介護状態の為、外出は極力避け、家の中でも原則、マスク着用でアルコール消毒も徹底(手指だけでなく適宜、経口でも!?)しながら仕事/介護手伝い(見習い) / 家事手伝い(補助)の3役をこなしているつもりです。
事務局の皆さんをはじめ会員の皆様も今では当たり前にWeb会議での仕事は勿論、オンライン飲み会なども始められているようですね。まだWeb会議未経験の方は Zoom でも Skype でも何でもよいので、お仕事や趣味・遊び等で是非始めてみましょう。
さて、このテレワークですが、気を付けないといけないこともあります。オフィスに通って、取引先に出向いて、という従前のスタイルと違い、ともすると365日24時間働けてしまうのです!?。日毎に時間を決めて、何時から何時まで仕事などと決めてオン・オフのメリハリを意識しないと一日中ダラダラと机に向かっている、状態になりかねません。私は、3役あるので【オンデマンド】と称してワークライフバランスを最適化している、ということにしてください。(事務局 535字)

2020/05/04(No.09)

大野教会堂のマリア像に祈る

井上 史男(858)

最近自宅に飾ってあるマリア像の水彩画を観ながら想うことがある。この絵を描きに行った時のように、自由に何処にでも行けることの大切さを改めて痛感している。そしてもうひとつ。この絵は3年前の5月、「DF彩遊会」の仲間と長崎にスケッチ合宿に行った時、一人でバスに乗り2時間以上かけて潜伏キリシタンの里、外海の大野教会堂に行き描いた絵です。

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大野教会堂
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ロレット・ノートルダムとサクレクール寺院
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オルセー美術館から遠望サクレクール寺院

18×26cmの小さな絵ですが、ずっと本箱の横に掛けておきました。今まで毎日目にしていたのですが、最近この絵をじっと見つめるようになりました。毎朝、この絵のマリア像に新型コロナウイルスの早期終息を祈っているようです。この絵を描いた時も、どなたも訪れることなく、一人で何か祈りの中で描いていたことを思い出しました。私はクリスチャンではありませんが、遠藤周作氏の「沈黙」は何回も読みましたし、昨年10月からはDFの勉強会、秋山哲さん講師の「イエスは誰か」の講座も受講し、新訳新刊された聖書も改めて読み始めたところです。何かこの時期に心に沁み入るものがあります。今時間は十分ありますので毎日のように絵を描いています。これまで個人旅行したフランスの風景から、まずはパリのサクレクール寺院界隈から描き始めております。大野教会堂と共にこれらの絵も添付します。皆様くれぐれもお気を付けて。(彩遊会 550字)

2020/05/04(No.08)

コロナ禍に免疫力をつける

髙橋 宜治(858)

緊急事態宣言は5月いっぱい続くようです。この生活があと1ヶ月近く続くのは大変辛いことです。コロナ禍でスケジュールはズタズタと言うのは私に限ったことでは無いと思います。体調も、腹回りが気になってきた事以外は万全です。私の免疫力をアップ法を紹介します。
何をおいても、規則正しくする事です。特に、起床時間と就寝時間管理が重要だともいます。私は朝の犬の散歩もあるので、1年中起床は5:30前後です。
休日も平日もありません。365日天候も関係ありません。そして、就寝は何もなければ22時前です。仕事上、難しい方もいるかも知れません。22時というのにこだわる事はありませんが、規則的に時間を決めること。ただし、睡眠時間は最低でも6時間とる事。以前DFの講演交流会で講演をしてもらった高沢先生によると、人間が免疫力を付けるのには、睡眠が一番との事です。寝すぎて悪いことはないとのことです。そう言えば、自分が風邪を引く前兆は睡眠不足による過疲労の時だったように思います。在宅生活は自己管理が重要です。規則正しい生活を送って、コロナに打ち克つ。次なるDFのステージの為に、免疫力を付けましょう。(事務局 489字)

2020/05/04(No.07)

健康医療研究会より(1)
  新型コロナに関する情報提供を開始

江村 泰一(1060)

新型コロナは依然として感染が拡大し、5月4日には緊急事態宣言の継続が決定・発表されるようです。当分の間、「自粛」「Stay Home」を継続しなければなりません。そうした中、健康医療研究会では、家で出来るエクササイズ等の情報をシリーズでお届けすることとしました。内容については、以前に健康医療研究会のセミナーにおいてご講演頂いた先生やその他専門家の先生方から推薦して頂いたコンテンツを提供していく予定です。第1回として、昨年9月にご講演頂いた東京都健康長寿医療センター清野先生より「自宅で出来るかんたん体操」をご紹介します。「Stay Home で健康長寿!」を目指す中で、これらの情報が会員の皆様のご参考になれば幸いです。(健康医療研究会代表世話役 314字)

2020/05/03(No.06)

こんな時こそ五体五感を使ってみよう
 毎日が忙しくなります

近藤 勝重(115)

目 この際、DFのホームページを隅から隅まで見てみる、こんな充実していたのかと驚く。本を読む、見たい本は躊躇せずアマゾンをクリックする。テレビ欄はくまなくチェックし見たいものを見る。Zoomで家族団欒をする、とても簡単ですよ、自分はお酒を飲みながら孫が騒ぐのを見ていればいい。溜まった録画を見てしまう。

耳 音楽を聴く。普段聞かない女房の話を聞いてやる。鳥の声に耳を澄ます。たまには心の声を聴いてみる。

鼻 臭いのする場所を掃除する。ラベンダーを植えてみる。古くなった服は捨てる。

口 張りこんで美味しいものを食べる。歯の磨き方を変えてみる。いつも口角を上げる努力をする。後ろ向きの言葉は口から出さない。よく噛む習慣をつける。料理をしてみる。

足 散歩する。ストレッチ体操を習慣にする。夕暮れにスクワットをしながら歩く。

手 絵を描く、手芸をする。家庭菜園をする。家の補修をする。毛筆に取り組んでみる
インターネットで練習用水筆キットを取り寄せる。お墓に書く字を書いておく。絵を描いてDFに投稿する。写真を撮ってDFに投稿する。

頭 余った時間はフル回転させる。来し方行く末を考える。財産の整理を考える。コロナ後の世界はどう変わるか。DFは今後どうやったら生き延びれるか。俳句を作ってDFに投稿する。動く、食べる、寝るに全力をあげるにはどうするか考える。これが免疫力になります。

考えなければならないことはいっぱいあります、楽しくなります、1日が忙しくなること請け合いです。(理事 事務局 661字)

2020/05/03(No.05)

オンライン飲み会平均年齢81歳七人の侍

保坂 洋(358)

30年もの間続いている異業種交流会OB仲間の1人が、折からのコロナ騒動に背中を押され、「今後はLINEで連絡を取り合おう」と呼び掛け、賛同した平均年齢81歳の7名がよちよち歩き始めた。80歳の提案者はITに詳しく説明もうまい。作ったグループへ送信すると皆に着信する。メールよりもずっと軽い気持ちで扱える。趣味で撮り溜めた写真、折からのコロナの暗い状況を癒す愉快な動画の転送、自分のメッセージを授受するなど活発になってきた。
そこで出てきたのが「オンライン飲み会」である。LINEに備わっているビデオ会議機能を使う。第1回目は午後8時にスタートした。「音声が途切れるね」「顔が写らない」「全く聞こえない」「こちらでは貴方の声は聞こえているよ」等々、調整に手間取ったが、何とか成立。2回目は「電波状態の良い昼間にしよう」ということで、1週間後の午後2時スタート。手には、缶酒、お茶、進行は大分スムースに。さて、このメリットはひと言で表すと「人と話しが出来ることは本当にすばらしい」。奥様に先立たれた1人暮らしの最高齢89歳の仲間の言葉に象徴されるのでは。次回は10日後の午後1時からスタートする。(理事 493字)

2020/05/02(No.04)

笑って免疫力アップ

織田 文雄(1196)

Stay Homeしてますか?もう少しの辛抱です(もう少しと思いたいです)。頑張りましょう。

最近、回りに笑いがすくなくなっていると思いませんか? たまには笑って免疫力をアップしましょう。

18歳と81歳の違い
  • 道路を暴走するのが18歳
  • 恋に溺れるのが18歳
  • 自分探しするのが18歳
  • 恋で胸を詰まらされるのが18歳
  • 心がもろいのが18歳
  • まだ何も知らないのが18歳
  • 嵐といえば松本潤を思い出すのが18歳
  • 道路を逆走するのが81歳
  • 風呂で溺れるのが81歳
  • 皆んなが探すのが81歳
  • 餅で喉を詰まらされるのが81歳
  • 骨がもろいのが81歳
  • もう何も覚えていないのが81歳
  • 嵐といえば嵐寛壽郎を思い出すのが81歳

(事務局 305字)

2020/05/02(No.03)

コロナと同好会

鈴木謙一(568)

私は現在、DFの将棋麻雀映画同好会に所属しており、長年素晴らしい仲間と共通の趣味、娯楽を通じて同好会活動を楽しんできましたが、今年2月以来、新型コロナ騒ぎで全ての活動が休止し、大変寂しい思いをしています。室内でお互いに至近距離で長時間接する麻雀、囲碁将棋、チェス等はコロナの温床「三密」そのものですから即活動休止、映画も程なく映画館が休業して劇場での鑑賞が出来なくなりました。

そこで、将棋同好会( 盤讃会 ばんさんかい )では、会員有志が「将棋81道場」というサイトに登録し、連日自宅に居ながらにしてオンライン対局を楽しんでいます。PCの画面に出る駒をマウスで操作すると、パチッという擬音が出て、なかなか臨場感があります。麻雀にもオンライン麻雀がある様ですが、マウスを使ってポン、チー、ロンでは甚だ締まらないのか、幹事から特に提案されていません。将棋も麻雀も卓上遊戯ですから、相手の顔や仕草を見ながら競うのが面白味であり、オンラインでは物足りないのは当然ですが。ただ、今回のコロナ騒動では、在宅勤務も増えてきましたので、コロナ後(After Corona)は仕事や同好会の仕方も変わってくるかも知れません。(盤讃会世話役 498字)

 

2020/05/01(No.02)

Google Lens

小林慎一郎(1017)

このところの緊急事態で、理科実験授業はじめ世の中の動きが止まっている中で、ディレクトフォースの多くの仲間からの情報で、思わぬ新しい宝をいろいろ得ている。今まで、なんとなく忙しく過ごしていると思い込んでいた生活から解放されて、街を歩いていると、民家の軒先の鉢植えの花の名前を知りたくなった。その折、宮下博文さんから Google Lens で調べればわかると言われた。普通に提供されているアプリであるが、スマホに取り込んで撮影すると、その場で、花の名前が表示されるばかりか、ネット通販で、その花を買えるサイトまで表示されることがわかった。既に、ご存じの方も多いと思うが、皆さんにもこの無料のGoogle Lensをご紹介したい。
ディレクトフォースの仲間は、私にとって生活を豊かにする貴重な存在であることを改めて知った次第で、宮下さんに代わって、このコラムに投稿させて頂いた。(アカデミー本部 385字)

 

2020/05/01(No.01)

「のうこう接触」の毎日です

近藤 勝重(115)

今回の緊急事態宣言後の私のポリシーは当然、感染しないこと。 外出しようとすると女房のチェックが入り、心配そうにします。 週一回は事務所に出てあとは在宅と決めました。 大手町へ行くのも、自分の車にしました。シェルターの中で何と横浜の自宅から 日本ビルまで40分、道路はガラガラ、スイスイで、事故の心配もないくらいです。 家では、思い切って家庭菜園契約をして、今30㎡を耕す毎日です。 「のうこう=農耕」ということで、毎日土と接触しています。 免疫力のアップと感染収束後に向けての体力温存に農耕作業はピッタリ。連休に植え付けの予定で、夏の収穫が楽しみです。(理事 事務局 276字)